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MS,DirectX 11の新情報とGames for Windows−LIVEの無料化を発表
Microsoftは,新たなシェーダテクノロジーが導入されたDirectX 11は,「単なる3D(用のAPI)以上のものである」としており,具体的にはGPUによるパラレルプロセッシングや,マルチコアCPUに対応したマルチスレッド処理,さらに高精細な表示を可能にするテッセレーションの実装などが行われている。これらの機能によって開発者はより簡単にハイレベルなゲーム制作が可能になるという。
また,DirectX 11を使用して作られたゲームは当然ながらDirectX 11対応のGPUで高いパフォーマンスを発揮するが,一部の機能についてはDirectX 10およびDirectX 10.1対応のハードウェアでも実行可能であるとのこと。リリースされる時期などについては未発表であり,近日,さらに詳細な情報を発表するとしている。
詳しくは,「こちら」などを参照していただきたいが,全体として以前から謳われていたことを再確認したような内容で,DirectXは,グラフィックスだけでなく,パフォーマンスの向上などゲーム全体にさまざまなアドバンテージを与える方向に進化しつつあることが分かる。DirectX 10対応のゲームも増えつつあるが,PCゲーマーにおけるWindows Vistaの普及は今一つの現状であり,DirectX 11の発表が開発者達にどのように受け止められるのか興味深い。
もう一つの発表であるGames for Windows - LIVEについてだが,こちらは,これまで有料だったゴールドメンバーシップ会員向けサービスが,無料のシルバーメンバーシップ会員でも利用できるようになったというものだ。
リリースによると,具体的なサービス対象は以下のとおり。
- LIVEでのピアツーピアゲームのホスト
- LIVE上のピアツーピアゲームへの参加/プレイ
- LIVE上のゲームへの招待
- ゴールドメンバーシップ専用ゲームへの参加/プレイ
- マッチメイキング(クイックサーチ,カスタムサーチ)
- ゲーム内でのボイスおよびテキストチャット
- 実績(マルチプレイヤーでの実績の獲得)
無料化は本日(7月23日)からで,Games for Windows - LIVEに対応したタイトルすべてに直ちに適応される。もっとも,FPSのオンライン対戦は無料で楽しめるのが普通というPCゲーマーにとって,「おお,これはすごい」というほどではないかもしれないが,対応タイトルが増えることによってさらに面白くなっていく可能性も高い。Games for WindowsおよびGames for Windows - LIVEについては「こちら」を参照してほしい。
- 関連タイトル:
DirectX
- 関連タイトル:
Games for Windows - LIVE 2.0
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