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「Newニンテンドー3DS」「Newニンテンドー3DS LL」をさっそく体験。「Cスティック」の便利さはもちろん,「3Dブレ防止機能」の快適さに驚かされた
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印刷2014/09/04 00:00

プレイレポート

「Newニンテンドー3DS」「Newニンテンドー3DS LL」をさっそく体験。「Cスティック」の便利さはもちろん,「3Dブレ防止機能」の快適さに驚かされた

 任天堂が2014年10月11日の発売を予定している,新たな携帯型ゲーム機「Newニンテンドー3DS」(以下,New3DS),「Newニンテンドー3DS LL」(以下,New3DS LL)。先日(2014年8月29日),プレゼンテーション映像「NINTENDO 3DS Direct」で発表された両機種は,ニンテンドー3DS/3DS LLに新たな機能や入力系統を追加した機種だ(関連記事)。

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Newニンテンドー3DS(ブラック)
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Newニンテンドー3DS LL(メタリックブルー)

 今回,この両機種を使って「モンスターハンター4G」(以下,MH4G),「大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS」(以下,スマブラ3DS)を体験してきたので,その模様をレポートしていこう。

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「Newニンテンドー3DS」公式サイト



「きせかえ」可能なNew3DSと,高級感のあるNew3DS LL


 まずは両機種の外観について。New3DSは本体に「きせかえプレート」を装着できるのが特徴。上側はタッチペンなどを使って簡単に着脱でき,下側は電池やmicroSDカードなどが入る関係で,プラスドライバーを使って交換するという形になっている。
 きせかえプレートはすでに38種類の発売が予定されているが,年内には50種類にも達する見込みとのこと。このパーツが店頭などで容易に入手可能となれば,(自己責任となるが)自分で絵や字を書くといったカスタマイズもしやすくなりそうだ。

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 一方,New3DS LLはカバー部分の着脱こそできないが,その分,かなり高級感のある仕上げが施されている。艶のあるメタリックカラーで,よく見るとカーボンやFRP素材のようにうっすら斜めに模様が入っているのが分かる。本体内部は3DS LLと同様マットな仕上げで,ギラギラした見た目ではないものの,メタリック調の素材が使われていた。

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Newニンテンドー3DS(ホワイト)
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Newニンテンドー3DS LL(メタリックブルー)

 New3DSとNew3DS LLを開いて見比べてみると,画面の大きさやボタンの色こそ微調整されているものの,それぞれの配置は同じ。ただ,従来型と比べると,電源ボタンとスタートボタン&セレクトボタンの配置が大きく変更されている。
 とくに電源ボタンは本体外側の手前側に配置されたことで,ゲームをプレイ中に間違って押してしまうことがかなり少なくなりそうだ。本体の外側になったことで,持ち歩いている最中などに間違って押してしまう可能性もあるが,若干きつめに押さないとオン/オフはできないので,さほど心配はないだろう。
 またスタートボタン&セレクトボタンはかつてのニンテンドーDS Liteなどと同様の位置に収まり,ゲーム中にも右手親指で操作できるようになっている。

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「Cスティック」で新たな操作が可能に


新搭載の「Cスティック」は,Xボタンの左斜め上に配置されている
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 それ以上に目立つのは,新たな入力系「Cスティック」だ。こちらは,スライドパッドというよりは,PCなどに使われているトラックポイントに近い触り心地で,入力したい方向に圧力をかけると操作できるというものだ。
 今回プレイさせてもらったMH4Gでは,カメラ操作がこれに割り当てられていて,下画面のパネルににカスタムした十字キーを触るよりもはるかに操作しやすくなっていた。これは,3DSの周辺機器の拡張スライドパッドと同じ役割にもなるそうで,現在発売中の拡張スライドパッド対応タイトルなら,そのままこのCスティックでも操作ができるとのこと。また,新たに追加されたZLボタン+ZRボタンにカメラの回転を割り当てることもでき,これはこれで操作がしやすい。
 各種入力系統が増えたことで,MH4Gに限らず,今後発売される対応ソフトでは,より多彩かつ快適な操作が可能になりそうだ。ちなみにCスティックの上側には小さなくぼみが設けられていて,爪が長い人や親指の腹に近い場所で操作する人にも優しい設計がほどこされている。


「3Dブレ防止機能」で裸眼立体視が本領を発揮


 もう一つ,このNew3DS / New3DS LLの大きな特徴として見逃せないのが,「3Dブレ防止機能」である。筆者がまず本体を手にしたときに試してみたのがこの機能で,従来の3DSでは裸眼立体視をONにした状態で本体を左右どちらかに傾けると,視差によるブレが出ていたが,New3DSでは角度に合わせて裸眼立体視がなめらかに維持されるという印象だった。
 急激に大きく傾けたときにはほんの少しラグが生じたが,普通にゲームをプレイしているときに,少し本体が傾いてしまうレベルなら,きっちり裸眼立体視のままで楽しめるのである。これがあまりに自然なため,何となく当たり前の機能のような気すらしてくるのだが,このあとに従来型の3DSを使ってみると,その違いは明確だった。
 これまで裸眼立体視機能を活用してきた人だけでなく,「ブレが気になる」という理由で,裸眼立体視機能をオフにしがちだった人にとっても,これはかなり有益な機能と言えるだろう。

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 そのほかの感触などについては,両機種ともに本体下画面側は薄めに作られていて,従来の機種よりもそれぞれ若干持ちやすいという印象だ。
 サイズ面ではNew3DSが従来の3DSと比べると,上下画面が約1.2倍(上画面は3.53インチから3.88インチに,下画面は3.02インチから3.33インチに)大型化されたインパクトは大きい。従来の3DS LLより一回り小さく,3DSよりはほんの少し大きいという,携帯ゲーム機としての“ちょうどいい”サイズに収まっている。これまで,3DSの画面は小さいが,3DS LLは日頃持ち歩くには大きすぎる……と感じていた人にとって,理想的なサイズといえるだろう。
 そのほか細かい点になるが,ゲームカードスロットが本体手前側に配置され,位置も少し奥まったところにあるため,持ち歩いている間にゲームカードが抜けてしまうという事故が減るのではないかと感じた。
 また個人的に嬉しかったのはNew3DS LLのスピーカー音量が向上していたこと。フルボリュームにすればかなり大きな音が鳴るようになり,ヘッドホンなどを用意しなくてもゲームのサウンドがしっかり聞こえるようになっていた。
 今回内蔵ソフトを試すことはできなかったが,メニュー画面の処理はかなり速くなっているとのこと。また明るさの自動調整など,新機能も備わっていて,ゲームプレイ自体も快適になりそうだ。

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「MH4G」「スマブラ3DS」で遊ぶなら新型機がオススメ


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 さて,最後に今回触れることができた二つのタイトルについても,少し触れておこう。
 MH4Gは前述のCスティックや3Dブレ防止機能などにより,New3DSとの相性はバツグンに良いという印象を受けた。拡張スライドパッドというガジェット自体に独特の魅力はあったが,それを装着することなく,カメラをアナログ操作できるのはやはり嬉しい。何より,裸眼立体視をオンにした状態で少し激しいボタン操作をしても,画面がブレることなく,奥行きとモンスターの質感を間近で味わえるのは,この上ない没入感を味わわせてくれる。
 MH4Gの発売がNew3DS / New3DS LLと同時であるというのもポイントで,このタイミングで買い換えを検討するのもアリだろう。また「モンスターハンター4G スペシャルパック」のオリジナルデザインのNew3DS LL本体のサンプルも見せてもらえたのだが,かなり高級感のある大人っぽい仕様で,正直,これは欲しいと思える出来栄えだった。

Newニンテンドー3DS LL「モンスターハンター4G」特別仕様
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 一方スマブラ3DSは,一見すると携帯ゲーム機とは思えないようなグラフィックスの美しさが印象深い。何より,登場するキャラクターの質感と独特の躍動感は,裸眼立体視で体験してこそという印象を持った。となると,やはりアクションゲームである本作は,3Dブレ防止機能に対応したNew3DS / New3DSLLで楽しみたいところである。
 こちらはNew3DSよりも少し早めの発売(9月13日)だが,Cスティックを弾く操作でスマッシュ攻撃が簡単に発動するなど,3Dブレ防止機能以外にもNew3DSへの対応はバッチリだ。
 なお,11月にはスマブラデザインのNew3DS LL発売が予定されているので,そちらを待つのも悪くないだろう。

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 さて,従来の機種から大きな進化を遂げたNew3DSとNew3DS LL。これをきっかけに本体を買おうと思っている人や,そろそろ買い換えを考えている人は,どれを選ぶべきなのか,かなり迷うかもしれない。
 従来機種も当面は併売されるとのことだが,3DS(税別1万4286円)とNew3DS(税別1万6000円)の価格差は税別で1714円,3DS LL(税別1万8000円)とNew3DS LL(税別1万8800円)の価格差は税別で800円に収まっていることを踏まえつつ,上記のような性能差を考えると,多少の無理をしてでも新型機を選んだほうが,より快適にゲームで楽しめる期間は長くなりそうに思える。
 ちょうど手に収まるサイズできせかえも可能なNew3DSと,高級感があり画面が大きなNew3DS LL。発売時期には店頭にデモンストレーション機も並ぶ予定だそうなので,そこで実際に違いを確認してから,どちらを購入するべきか,じっくり悩むといいだろう。

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