無料体験版
●2008年5月22日:Build 1.0.1が公開されました。
●2009年6月2日:Build 1.0.1 including 0906a updateが公開されました。
●2010年2月11日:Build 1.0.2 including 1901 updateが公開されました。
●2011年3月15日:Version 1.1.0が公開されました。
●2013年4月19日:Version 1.1.2が公開されました
●2014年2月10日:Version 1.1.3が公開されました
低負荷から高負荷まで,
四つのテスト用プリセットを用意
なお,無料の体験版で行えるのは,「Performance」プリセットのテストを1回だけ。「Performance」プリセットでのテストを複数回実行したい場合は6.95ドルの「Basic Edition」を,「Entry」「High」「Extreme」プリセットのテストも実行したい場合には19.95ドルの「Advanced Edition」をFuturemarkの販売ページで購入する必要がある。
また,無料体験版やBasic/Advanced Editionでは,Futuremarkのオンラインサービス「ORB」(Online Result Browser)を利用して3DMarkスコアを閲覧する仕様のため,インターネット接続環境が必須となるので,こちらもご注意を。インターネットに接続していない(テスト機などの)環境でスコアをチェックするためには,商用利用が可能な「Professional Edition」(495ドル)が必須となる。
インストール時に悩むとすれば,セットアップ方法の違いくらい。基本的には「Express」でかまわないが,インストール先などを指定したいときは「Custom」を選ぶといい |
インストールにはけっこう時間がかかるので気長に待とう。画面は初回起動時のメニューだ。ひとまず動作させたい場合は[GET A KEY]ボタンを押し,体験版用のキーを入手しよう |
テストの概要
3DMarkスコアを算出するためのテストは,以下のとおり四つ。主にGPUパフォーマンスを計測する「Graphics Test」と,同じくCPUパフォーマンスを計測する「CPU Test」が,それぞれ二つずつ用意される。
- Graphics Test 1: Jane Nash
- Graphics Test 2: New Calico
- CPU Test 1: AI(Merry Go Round AI Show)
- CPU Test 2: Physics(Crash’n’Burn Physics)
CPU Test 2のPhysicsは,CPU Test 1と同じエアレース風のデモになるが,飛行機は青や赤,白のスモークを出しながら,チェックポイントや別の飛行機,地面と衝突して壊れていく。ここではNVIDIA PhysX(旧AGEIA PhysX)ライブラリが使われているため,CPUテストではあるが,PhysXアクセラレータを搭載したシステムが有利になるとのこと。
ミラーサイトに配布されたレビュワーズガイドでFuturemarkは「将来(future generation)のゲーム内物理処理をテーマにした」と述べているが,GeForce-accelerated PhysX構想を考えると,ゆくゆくはNVIDIAに有利なテストとして物議を醸すことになるかもしれない。
Feature Testは6種類
DirectX 10.1に関する言及はない
Feature Testは1〜6の6種類。3DMark06から引き継いだものは半数となる。DirectX 10ならではのテストにずいぶんと力が入っている雰囲気だ。
- Feature Test 1: Texture Fill
- Feature Test 2: Color Fill
- Feature Test 3: Parallax Occlusion Mapping (Complex Pixel Shader)
- Feature Test 4: GPU Cloth
- Feature Test 5: GPU Particles
- Feature Test 6: Perlin Noise (Math-heavy Pixel Shader)
Feature Test 4 |
Feature Test 5 |
3DMark06なら造作もなく1万を超えるスコアを叩き出せるような,2008年4月時点のハイクラスシステムを持ってしても,かなりカクつくあたり,さすがは新世代3DMarkといったところ。DirectX 10世代のグラフィックスカードやグラフィックス機能統合型チップセットをWindows Vista環境で利用している人は,一度試してみるといいだろう。
●4Gamerによるテスト実行結果(参考)
Entry | Performance | High | Extreme | |
---|---|---|---|---|
3DMark Score | E18046 | P5253 | H3044 | X1813 |
GPU Score | 19235 | 4313 | 2668 | 1733 |
CPU Score | 15223 | 15172 | 15192 | 15128 | テスト環境 | OS:64bit版Windows Vista Ultimate+SP1,CPU:Core 2 Extreme QX9650/3GHz@4GHz,メインメモリ:8GB,GPU:GeForce 8800 GT(グラフィックスメモリ512MB),グラフィックスドライバ:ForceWare 175.12 Beta |
Build 1.0.1
●Build 1.0.1の新機能/新要素
- 3DMarkスコアを,Advanced Editionのユーザーもオフラインで閲覧可能に
- Advanced Editionで,スコアのセーブ/投稿機能が有効に
- すべてのエディションで広告バナーを撤去
- [SEND ERROR]ボタンを追加し,Futuremarkに直接エラーレポートを送信できるように(※個人情報はいっさい送信されない)
●Build 1.0.1で解決した問題
- いくつかのケースで,有効なシリアルキーを登録できない問題
- 製品のレジストレーション後に「boost::filesystem::create_directory」というエラーメッセージが表示される問題
- DirectX 10非対応ハードウェアをチェックして,非対応の場合にエラーメッセージを表示する機能が実装されていなかった問題
- 解像度検知機能がうまく働かず,最低解像度設定時におけるCPU Testの結果が正しく記録されなかった問題(※解像度検知機能の能力が引き上げられた)
- CPU Testの読み出し中に[ESC]キーを押すと,「-1」というスコアが取得されてしまう問題
- Systeminfoだけが実行に当たって管理者権限を要求する仕様だったため,3DMark VantageとSysteminfoがうまく連携できなかった問題(※3DMark Vantage全体が管理者権限で動作するように改められた)
- 時折「WM_QUIT」というエラーメッセージが表示される問題
- 「Extreme」プリセット用のオプションメニューで,「Post Processing Scale」の表示が正常でなかった問題
- テストの実行時に解像度が切り替わってしまう問題
Build 1.0.1(including 0906a update)
日本時間2009年6月2日に,「0906a」アップデートを含んだ最新版がリリースsれた。Futuremarkによると,新機器に対応したハードウェア検出コンポーネントが用意され,これまでハードウェア検出に関係して発生していたさまざまな問題が解決されているという。
テストスコアに関する言及はないため,影響はないものと思われる。
Build 1.0.2(including 1901 update)
日本時間2010年2月11日に,「1901」アップデートを含んだ最新ビルドが公開された。Futuremarkによれば,その内容は下記のとおりだ。
- 論理CPU数が12以上のシステムで「CPU Test 2」のPhysicsテストを行うとハングアップする問題の修正
- コマンドラインからSystemInfoのスキャンを無効化できる設定の追加
- テクスチャフィルレートテストにおける計算式の修正
- SystemInfoコンポーネントのバージョンを3.21.2.1へ引き上げ
ビルドが0.0.1引き上げられてはいるものの,ベンチマーク機能周りに変更はなく,過去のベンチマークスコアとはスコアの互換性が確保されているという。
Version 1.1.0
このほかにも,下記のようなアップデートが行われている。
- 各種ディスプレイとの互換性を向上
- CPU TestにおけるPhysXアクセラレーションについて,「disabled」を標準設定に変更
- Visual Studio 2010による再コンパイルを実行
- SystemInfoコンポーネントのバージョンを4.0へ引き上げ
いろいろ言われていたCPU Testのデフォルト設定が,より公正なものへ切り替えられたのは歓迎すべきだろう。なお,スコアは「過去に取得した値のうち,PhysXアクセラレーションを無効化して実行したときのものであれば,Version 1.1.0と互換性がある」という見解が示されている。
※2011年3月22日0:00追記
Futuremarkより「フルバージョンのインストーラで,デジタル署名が無効になっている問題があったため,フルバージョンのみ差し替える」という連絡があったため,4Gamerでミラーしているファイルを置き換えました。問題があったのはインストーラのみなので,すでに導入を終えているなら,再セットアップの必要はありません。また,これによるスコアへの影響もありません。
Version 1.1.2
フィンランド時間2013年4月18日,2年以上振りのアップデートで,Version 1.1.2が公開となった。Futuremarkによると,今回のアップデートにより,Windows 8との互換性が確保されたとのことだ。また,いくつかバグフィクスもなされているが,ベンチマークスコアに影響のある変更は加えられていないため,スコアは(PhysXアクセラレーションを無効化した状態のものであれば)Version 1.1.0以前と比較しても問題ないとのことである。
●Version 1.1.2の修正内容(全エディションに共通)
- Windows 8で,テスト結果サーバーとの接続に問題があった件を修正
- 最新世代のハードウェアに向けた互換性を引き上げるべく,SystemInfoのバージョンを4.17へ引き上げ
- 「PhysX Software」のバージョンを9.12.1031へ引き上げ
- GUIに関連した複数のバグを修正
- 保存されたテスト結果の読み出し周りにあった問題を解決すべく,exporter.dllを修正
●Version 1.1.2の修正内容(Professional Editionのみ)
- コマンドラインからテストの無限実行を行えるように機能を追加
- コマンドラインからテスト結果オプションの送信や保存が行えるよう機能を追加
Version 1.1.3(1.1.2)
●Version 1.1.3の修正内容(全エディションに共通)
- 「PhysX Software」のバージョンを9.13.1220へ引き上げ
- SystemInfoのバージョンを4.25.366へ引き上げ
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