Funcom製ゲームエンジン「Dreamworld 2.5」がサーバ側にPhysXを採用

PhysX
配信元	NVIDIA	配信日	2011/03/29

＜以下，メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています＞

2011年3月28日－カリフォルニア州サンタクララ－NVIDIA（本社：米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO：ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq：NVDA）は本日、MMO（多人数同時参加型オンラインゲーム）の人気ゲームエンジン、Funcom社のDreamworld 2.5がゲームエンジンとして初めて、サーバサイドにNVIDIA PhysXテクノロジを搭載したと発表しました。

この結果、クライアントサイドでPhysXテクノロジの処理を行う従来の方法と比べ、Dreamworld Engine 2.5はインゲームの物理演算速度が2倍以上となり、リアルな衝突エフェクトをオンラインゲーム環境で得られるようになりました。

Dreamworld 2.5は、現在、『Age of Conan』と『Anarchy Online』という、世界トップクラスの人気を誇るMMO、2種類に使用されています。
また、開発が進められている『The Secret World』にも採用されています。
『Age of Conan』は、今、サーバサイドPhysXに対応した最新のDreamworld Engine 2.5で動いているのです。

Funcom社最高技術責任者のルイ・カサイス（Rui Casais）氏は、次のように述べています。
「今回、NVIDIAとの緊密な協力によってPhysXテクノロジを当社のDreamworld 2.5エンジンに搭載できたことを大変うれしく思っています。サーバサイドの衝突処理にPhysXが使えるようになったので、今後、我々のオンライン世界におけるリアリズムを改善することが可能になりました。ほかの拡張も実装したいと考えています。たとえばNVIDIA APEXによる破壊や布地の表現なども採用し、ゲームをもっとインタラクティブで、もっとイマーシブにしたいと思います。」

全面的な作り直しを行ったレンダリング・エンジンを『Age of Conan』向けにリリースできたことも、当社にとって大きな喜びです。
ハイエンドのシステムではパフォーマンスの大幅な改善が期待できますし、ローエンドのマシンでは新しいビジュアル機能がいくつか使えるようになります。
NVIDIAとの緊密な協力のもと、Dreamworld Renderエンジンの改善を続けており、今回は、市場初となるシェーダーベースのアンチエイリアシングなどを『Age of Conan』に実装しました。
新しいエンジンをリリースできたことは、『The Secret World』のバーチャルアドベンチャーで必要となるすばらしいビジュアルパフォーマンスの実現に向けた大きな一歩となります。

NVIDIA PhysXテクノロジはリアルタイムな現実世界のエフェクトをインタラクティブなエンターテイメントに組みこむ物理演算ソリューションとして世界一の普及率を誇ります。
このNVIDIA PhysX開発環境だけでもインゲームのインタラクティビティをかつてないレベルでコントロールできますが、NVIDIA APEXテクノロジを使用すれば、PhysXテクノロジによるコンテンツ制作を新たな次元まで拡大することが可能になります。
APEXを採用すると、ややこしい物理演算が可能な環境となり、破壊されるオブジェクトの量とビジュアルを大幅に拡大できるのです。煙など、粒子をベースとした流体をゲームプレイに組みこむ、キャラクターの体の動きに反応する衣服を表現し、ゲームのリアリズムを高めるなどが行えます。

NVIDIAのPhysXテクノロジとAPEXテクノロジはPC、Xbox360、PLAYSTATION3、Nintendo Wii、iOS（iPhone、iPod、iPad）、OSX、Linux、Android（NVIDIA Tegraデバイスを含む）など、主なゲーム用プラットフォームのすべてをカバーしており、幅広いCPUアーキテクチャで動作します。
また、CUDA対応のNVIDIA GPU、GeForce 8シリーズ以降によるアクセラレーションもサポートしています。

『Age of Conan』についての詳細が知りたい方や無償のトライアル版をダウンロードしたい方は、
http://www.ageofconan.com/
をご覧ください。

NVIDIAのPhysXテクノロジとAPEXテクノロジー関する詳しい情報は、
http://www.nvidia.com/physx/
をご覧ください。