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[TGS 2007#24]エルザ ジャパンブースで,国内初公開となるPhysX PPU対応FPS「Warmonger」を触ってみた
本作は,アメリカのデベロッパであるNetDevilが開発中のタイトルで,Unreal Engine 3を使い,AGEIA PhysXテクノロジをサポートしており,美しいグラフィックスとリアルな物理エンジン効果が特徴のFPS。[GDC07#23][GDC07#40]のレポートでお伝えしたように,ビルの外壁を破壊したり,爆発によって地面に穴が空いたりなど,ゲーム内のオブジェクトを軒並み破壊できるというユニークな作品だ。
デモ機で確認できたモードは,シングルプレイ/マルチプレイ/トレーニングの3種類。今回はこのうち,シングルプレイモードとトレーニングモードをプレイできた。マルチプレイモードについては,Warmongerのデモ機が1台のみでスタンドアロン動作だったので,いたしかたないところだろう。
本作だが,「こちら」の記事で紹介したように,近未来を舞台にしている。基本的にはFPSなので,W/A/S/Dで移動,マウスで視点移動&攻撃,スクロールホイールで武器を切り替えるというオーソドックスなものだ。武器弾薬類は,マップに落ちているものを拾って補給する。また,プレイできたステージは,味方NPCとともに敵勢力を掃討するというものだった。
とはいえ,ゲーム内のオブジェクトを破壊できるという点が気になって仕方ない。今回のプレイでは,敵の掃討はそっちのけで,建物の壁,カーテンのような布,自動車など,目につくオブジェクトを手当たり次第銃撃してみた。
基本的には武器の威力によって破壊できるオブジェクトに差があるようで,グレネードガンのような威力の高い武器だと,建物の壁なども楽々破壊できるが,ハンドガンでは銃痕がつく程度である。タイル貼りの壁などは,撃った部分だけタイルが剥がれて落ちるなど,なかなか手の込んだ印象を受けた。カーテンのような布を撃つと,その部分に穴が空くのだが,こちらはポリゴン処理の関係か,実際に布を破ったときのようなディテールにはならず,ポリゴンが欠けたような状態だったのがちょっと残念。
とはいえ,AGEIA PhysXテクノロジを活用した効果には,将来性を感じた。本作では,銃弾を補給できるアイテムボックスなどは,扉の影やカーテンの後ろに隠されていることがあるのだが,それらは実際にオブジェクトを破壊するまでまったく見えない状態だった。言い換えれば,アイテムを取るという行為一つを取っても,「あれを壊したらアイテムがあるかも」というプレイヤーの発想がかなり広がるわけだ。FPSに限らず,ほかのジャンルにおいても,ゲームとしての奥行きをかなり持たせられる可能性を秘めているといっても言い過ぎではないと思う(もちろん,開発者がそれなりの工夫をする必要があるが)。
エルザ ジャパンブースで担当者に聞いたところ,Warmongerの動作には,同社の「ELSA PHYNITE X100」のようなPhysX PPU搭載カードが必須になるようだ。ちなみに,ELSA PHYNITE X100は,ゲームだけでなくLightwave 3Dのような3DCGソフトでも効果を発揮するとのことで,デモ機での展示も行われていた。
また,エルザ ジャパンの担当者によれば,Warmongerは無償でダウンロード提供される可能性があるとのこと。AGEIA PhysX PPUカードを持っている/購入予定のある人は,実際にプレイできる日を楽しみに待とう。
GeForce 8800GTXを搭載した「ELSA GLADIAC 988 GTX 768MB」 |
PhysX PPU搭載カード「ELSA PHYNITE X100」 |
デモ機の画面に映っているのは,Warmonger……ではなく,残念ながら(?)「Medal of Honor AIRBORNE」 |
- 関連タイトル:
PhysX
- 関連タイトル:
Warmonger - Operation: Downtown Destruction
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