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「GeForce 546.17 Driver」が登場。「CoD MW3」や「Starfield」のβ版に対応
CoD MW3は,NVIDIAがかねてからDLSS 3対応を予告していたタイトルで,ひとつ前のバージョンとなる「GeForce 546.01 Driver」でも,リリース版への対応を謳っていた。なので,GeForce 546.17 Driverにおける新しい要素というわけではないが,改めてDLSS 3やReflexの効用を新ドライバのリリースに合わせてアピールしている。
NVIDIAによると,CoD MW3においてDLSS 3のフレーム生成を有効化すると,4K解像度時GeForce RTX 4070で平均100fps以上,GeForce RTX 4090では最大200fpsに達するという。戦いやすさを重視して高フレームレートを望むプレーヤーならば,1920×1080ドットまで解像度を落としてDLSS 3を有効にすることで,GeForce RTX 4090で300fps超,GeForce RTX 4070でも220fps超という極めて高いフレームレートが得られるそうだ。
またNVIDIAは,GeForce RTXユーザーに対してCoD MW3をプレイするときは遅延低減技術の「NVIDIA Reflex」と,AI処理を用いたアンチエイリアシング技術「DLAA」を有効化することを勧めている。Reflexによって,最大28%の内部遅延低減が実現できるうえ,DLAAで高画質化が可能だからだそうだ。CoD MW3をプレイしているGeForce RTXユーザーは,参考にしてみるといいのではなかろうか。
GeForce 546.17 Driverのもうひとつの目玉が,Starfieldの「βアップデート1.8.83」への対応である。Bethesda Softworks(以下,Bethesda)の公式ブログに詳しいが,Starfieldは,βアップデート1.8.83でDLSS 3のフレーム生成や,Reflex,DLAAという「GeForce RTX定番3点セット」とでも言える技術に対応を果たした。
Starfieldは,リリース時にAMDが独占スポンサー契約を結んでおり,プレイヤーから「DLSSに対応していないのはAMDに配慮したためだ」という声が上がっていた。それに対して,BethesdaとAMDがともに否定したことを記憶しているゲーマーもいるだろう。
今回のβアップデートで,GeForce RTX定番3点セットに対応した理由が,AMDのスポンサー契約による縛りが取れたからなのか,それとも,そういう縛りがもともと存在しないのかはともかく,DLSS対応MODに頼ることなくDLSSが設定できるようになることはGeForce RTXユーザーにとって歓迎だろう。
なお,GeForce RTX定番3点セットに対応しているStarfieldは,現時点ではβアップデート版だ。そのため,Steamのプロパティで「ベータへの参加」を有効にしているプレイヤーしかアップデートできない点には注意してほしい。β版であるため,ゲーム自体も正式版ほどは安定していないようである。
βアップデートに盛り込まれた内容は,問題がなければいずれ正式アップデートに含まれるので,それまで待つのも手だ。
そのほかにもGeForce 546.17 Driverでは,「Alan Wake 2」における不具合への対応などが行われている。ドライバのアップデートは自己責任となる点を理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,以下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
→Windows 11・64bit版Windows 10用GeForce 546.17 Driver(669.26 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/216467/jp
→ノートPC向けのWindows 11・64bit版Windows 10用GeForce 546.17 Driver(669.26 MB)
https://www.nvidia.co.jp/download/driverResults.aspx/216499/jp
●GeForce 546.17 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN Xp
- NVIDIA TITAN Xシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITAN X
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜700シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 40シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 30シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 500シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 400シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 300シリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 546.17 Driverが統合するソフト
- GeForce Experience:3.27.0.112
- HD Audio Driver:1.3.40.14
- PhysX System Software:9.21.0713
- NVIDIA RTX Desktop Manager:記載なし
- CUDA:12.3
- NVIDIA Control Panel(DCH):8.1.964.0
●GeForce 546.17 Driverの新要素
- CoD MW3に対応
- Starfieldのβアップデート1.8.83に対応
●GeForce 546.17 Driverで解決した問題
- 「Alan Wake 2」を長時間プレイすると,安定性や描画性能が段階的に低回していくことのあった問題
- 「Counter Strike 2」におけるReflexの効果や描画性能を向上
- Advanced Optimus対応ノートPCにおいて,「Starfield」および「Cyberpunk 2077」プレイ時に描画のカクツキ(スタッター)が見られることのあった問題
- 「Control」を長時間プレイすると,ゲームの安定性が低下することのあった問題
- OBSで高解像度ビデオを録画すると,テアリング(横方向のノイズ)が生じることのあった問題
- ノートPCを最大の負荷で使用すると,GPUがフリーズすることのあった問題
- ドライバ更新後にWindows 10の透過効果が正しく表示されないことのあった問題
- マルチディスプレイをクローンで使用している構成で,アニメーション壁紙ソフト「Wallpaper Engine」を使用すると,壁紙にテアリングが生じることのあった問題
- 「RTX Video Super Resolution」を有効化すると,「Firefox」のβ版でメモリページファイルの使用量が増加(※つまりスワップが増加する)することのあった問題
●GeForce 546.17 Driverにおける既知の不具合
- 「Discord」でゲームをストリーミングすると色が暗くなることがある
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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