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「FFXI」大規模アップデートを本日実施。追加シナリオ第2弾「戦慄!モグ祭りの夜」の解禁,過去世界の北国エリア実装に注目
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印刷2009/07/21 19:15

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「FFXI」大規模アップデートを本日実施。追加シナリオ第2弾「戦慄!モグ祭りの夜」の解禁,過去世界の北国エリア実装に注目

画像集#001のサムネイル/「FFXI」大規模アップデートを本日実施。追加シナリオ第2弾「戦慄!モグ祭りの夜」の解禁,過去世界の北国エリア実装に注目
 スクウェア・エニックスは本日(7月21日),MMORPG「ファイナルファンタジーXI」(以下,FFXI)の大規模アップデートを実施した。前回の大規模アップデート(4月9日)から,約3か月半ぶりの実施となる。本稿では,アップデート項目にゲーム内で軽く触れてみたうえで,FFXIプレイヤーが興味を持ちそうな所を中心に,ファーストインプレッションをお届けしていこう。


追加シナリオ第2弾「戦慄!モグ祭りの夜」が解禁に


末弥純氏のファンなら,一目でピンとくるであろうイメージイラスト。それにしてもモーグリが異様な存在感を放っている
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 まずは,今回のアップデートと同時に,ダウンロード販売による追加シナリオ第2弾「戦慄!モグ祭りの夜 ヴァナ・ディール史上最小の作戦」がプレイ可能となった。価格は980円(税込)で,プレイオンライン上で購入できる。
 シナリオの開始条件は,キャラクターレベルが10以上で,プレイヤーが3国のモグハウスでモーグリに話しかけると,本編が始まるようだ。

 大まかなストーリー内容は,モグハウスにて起こる怪現象の数々に,PCが巻き込まれるというもの。一見おどろおどろしい雰囲気だが,シナリオの中心人物がFFXI屈指のマスコットキャラということで,ドタバタ劇が繰り広げられることは想像に難くない。追加シナリオ第1弾の「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」は,どちらかというとシリアスなストーリーであったが,今回はかなりユーモラスな展開が期待できそうである。

 追加シナリオの公式サイトでは,プロモーションムービーや,クリア後に獲得できるカスタマイズ可能な装備品「ナイトの兜」「ダイアの冑」「魔人の帽子」の性能などが公開されている。これらの詳しい内容については,リンク先を確認してみてほしい。

「戦慄!モグ祭りの夜 ヴァナ・ディール史上最小の作戦」販売ページ

今回の追加シナリオはモグハウスから始まる。このモーグリが,一体どんな騒動を引き起こしてくれるのか
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過去世界の“北国”エリアがついに実装!


長いこと待ちわびた北国エリアがついに実装。現代世界から20年前なので,見慣れたエリアでも細部が微妙に違っていて新鮮
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 今回のアップデートにおける最大の見どころは,拡張データディスク「アルタナの神兵」の舞台である,過去世界のエリアが新たに追加されたことだ。ついに“ボスディン氷河[S]”と“ザルカバード[S]”にて,冒険が行なえるようになったのである。FFXIのベテランプレイヤーは,“獣人血盟軍”の総本山に近いこれらのエリアの実装を,長いこと待ちわびていたことだろう。

 すでに過去世界で冒険している人にとっては,新エリアへ行くだけならそれほど難しくはない。“バタリア丘陵[S]”からボスディン氷河[S]へ,徒歩で普通に移動できる。現代世界のように,“ラングモント峠”を経由する必要はなく,またミッションなどの必要条件もない。

新種のモンスターを発見。ソロプレイでは太刀打ちできないくらいの強さだが,足が遅いのがせめてもの救い
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 しかしこれらの2エリアは,現在のFFXIにおける屈指の高難度エリアである。まず,ボスディン氷河の入口にいるモンスターが,レベル75のキャラクターから見て「強そうな相手」〜「とても強そうな相手」クラスだ。また,新たなモンスターも数多く配置されており,実際に戦ってみたところ,思わず強さ表記を疑ってしまうほどに強かった。
 ボスディン氷河[S]を探索するだけでも,ちょっとした大冒険になるかもしれない。もし,その先にあるザルカバード[S]へ行こうと考えるのなら,一度や二度の全滅は覚悟しておいたほうが良いだろう。

 これらの新エリアでは,ほかの過去世界エリアと同様“カンパニエバトル”が繰り広げられている。実際に何度か参戦してみたが,やはり従来のエリアと比べるとはるかに手強い。たとえ手練の冒険者でも,アルタナ連合軍の同胞やカンパニエバトルの各種施設,そして後述する“ユニオン”をフル活用して,それでも勝てるかどうかといったところだろう。

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レベル75のキャラクターの死体を頻繁に目にした。まあ,自分もその内の一人なわけで……
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画面はザルカバード[S]におけるカンパニエバトルの拠点ポイント。何も考えずに普通に釣ってしまうと大変なことに


パーティを組まずともカンパニエで共闘できる「ユニオン」


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たとえパーティを組まずとも,ほかのプレイヤーキャラクターと気軽に協力して戦える。このあたりがユニオンの魅力といえそうだ
 過去世界にてPC/NPCが入り乱れて戦う“カンパニエバトル”に関しては,今回新たに,「ユニオン」と呼ばれるシステムが導入された。これは簡単に言うと,従来のパーティやアライアンスといった枠組みにとらわれずに誰でも参加できる,グループの総称である。

 カンパニエバトルが発生すると,自動的にいくつかのユニオンが誕生する。バトルに参加中のプレイヤーキャラクターは,各ユニオンへ任意で参加/離脱でき,ユニオンに参加した状態で一定以上の戦果をあげると,バトル終了後に特別な戦利品が獲得できるという仕組みだ。そのためたとえユニオンに参加していても,大して働けなかった場合は,戦利品は得られない。

 戦利品の内訳としては,素材品や消耗品が多めで,これまで見たことのないアイテムもちらほら。そんな中,現在もプレイヤー間で活発に取り引きされている“旧貨幣”が含まれていたのは注目点といえそうだ。

 従来のカンパニエバトルは,個人でも手軽に大規模バトルに参加できるのが,大きな魅力といえるコンテンツであった。今回のユニオンは,そういった人に向けて,チームプレイを促す効果が期待できそうだ。今後,ユニオンメンバー同士でチャット等のやりとりが行なえると,もっと便利になりそうである。

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カンパニエバトルが終了すると宝箱が出現。ユニオンで活躍した人のお楽しみタイム
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カンパニエの担当NPCが,各ユニオンの人数状況を教えてくれる。誰でも出入りは自由だ
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“旧貨幣”がドロップしたのには驚いた。戦う相手や勝利条件によって,戦利品のグレードも変わるのかもしれない


「忍者」への大幅テコ入れ。前衛ジョブのバランス調整は最終段階か?


 ジョブバランスの調整で目を引くのは,忍者への大幅なテコ入れである。キャラクターの特性を一時的に変える,「陽忍」「陰忍」という2種類のジョブアビリティが追加されたことが,とくに大きい。

 陽忍に関しては「敵対心アップ」「忍具の知識効果アップ」「命中率ダウン」の効果。それに加えて敵の正面にいる場合に限り,「回避率アップ」「被クリティカルヒット率ダウン」も追加で得られる。
 もう一方の陰忍は,「敵対心マイナス」「回避率ダウン」の効果。さらに敵の後方にいる場合に限り,「命中率アップ」「クリティカルヒット率アップ」「忍術ダメージアップ」も得られる。

 少々ややこしいが,要するに陽忍は“盾役”としての能力を,陰忍は“アタッカー役”としての能力を伸ばすもの,と考えれば大体合っているだろう。これらの2アビリティは同時には使えず,状況に応じて選んでいくことになる。同様のコンセプトはほかのジョブでもいくつか採用されており,近年のFFXIにおけるトレンドの一つだ。
 得られるボーナスの量にもよるが,例えば忍者が陰忍を使う際に,サポートジョブにシーフを選べたりすると,ちょっと面白いことになりそうである。

 今回は,忍者にこういったテコ入れが行なわれたという点が注目に値する。FFXIのベテランプレイヤーなら,数年前は忍者が盾役/アタッカー役のどちらででも,かなり高いスペックを誇っていたのを覚えているだろう。
 しかしジョブに対して安易に下方修正することは,ユーザーの反発を招くため,スクウェア・エニックスはこれまで,競合ジョブを伸ばす方向で,少しずつ調整を積み重ねてきた。具体的には,盾役に関してはナイト,アタッカー役に関しては両手武器系のジョブの伸びが著しい。その一方で忍者に対しては,長い間大きな変化がなかった。
 そういった中,今回忍者へ大きなテコ入れが行なわれたというのは,前衛ジョブのバランス調整が総仕上げに差し掛かりつつある,ということかもしれない(と個人的には思った)。

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連合軍戦績の交換アイテムがいくつか追加。この胴装備の実装を待ち望んでいた人は多かったはず
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 今回のアップデート項目に軽く触れてみて,とくに目を引いたのは大体こんなところである。そのほかのトピックについては,写真とキャプションで簡単に紹介していこう。全体的に見ると,アップデート項目はFFXIの中〜上級者向けのものが多い。レベル10から挑戦できる追加シナリオの難度が,実際どの辺りなのか気になるところだ。

 これらの中で,現在FFXIプレイヤーの注目を集めているのは,何といっても北国エリアの実装である。新たなエリアが実装されるのは,アルタナ拡張のリリース(2007年11月)以来なわけで,まあ期待するなというほうが無理というもの。

 個人的な話になるが,ザルカバード[S]で冒険していると,遠い昔に初めて“ウルガラン山脈”へ訪れたときのドキドキ感が蘇ってきた。また,この地にて繰り広げられる壮絶なカンパニエバトルでは,初めてデュナミスで壊滅したときのことを思い出してしまった。
 やはり,新たなエリアで冒険するというのは胸が躍るものだ。FFXIプレイヤーは身近な人に声をかけ,リレイズの準備を整えたうえで,新天地での冒険を満喫してほしい。

画像集#014のサムネイル/「FFXI」大規模アップデートを本日実施。追加シナリオ第2弾「戦慄!モグ祭りの夜」の解禁,過去世界の北国エリア実装に注目
戦績の交換アイテムの中には,ほかにも優れている品がある。今後はポイント目的のプレイヤーキャラクターでカンパニエが盛り上がりそうだ
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ザルカバード[S]の冒険では,おそらく何度も死ぬことになるだろう。でも今は,それも含めて面白かったりする
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