映画スーパーマリオ，野外の映画フェスや子どもと保護者向けのイベントなど各地で上映。公開から1年経った今も広がるマリオムービーの輪

PARK CINEMA FESTIVALのポスター画像（公式リリースより）

　2024年5月18日に東京・江戸川区で開催されるイベント「PARK CINEMA FESTIVAL in 葛西臨海公園」にて，アニメ映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」（以下，マリオムービー）の野外上映が行われる。
　会場は葛西臨海公園の汐風の広場で，マリオムービーの上映は19：00開始予定。入場料は無料で，雨天・荒天時は中止となる。

　PARK CINEMA FESTIVALは，広々とした葛西臨海公園の空の下で映画を楽しめる，無料の野外映画イベント。13：00から21：00まで開催される同イベントは，マリオムービーの映画上映のほか，ティモンディのお笑いライブや，さんきゅう倉田さんによる税金に関するトーク，バンドや俳優の活動で知られる豪起さんの音楽ライブなどが行われる予定だ。
　ほかにも，大人から子どもまで楽しめる体験ブースや飲食店の出展も。野外会場で座席がないため，参加の際は敷物やキャンプチェアなどを持参するとよさそうだ。

2023年のPARK CINEMA FESTIVALの様子（公式リリースより）

「PARK CINEMA FESTIVAL in 葛西臨海公園」情報ページ（東京都公園協会公式サイト）

　2023年の話題作＆大ヒット作のマリオムービーも，気がつけば2023年4月28日の日本公開から1年が経過した。
　9月のブルーレイ＆DVDリリースや10月のMX4D/4DXの復活上映，12月のAmazon Prime Videoでの配信開始，そして2024年のマリオの日（3月10日）の新作アニメ映画の制作発表（関連記事）。上映終了後もなにかと話題を振りまいていた同作だが，公開1年が過ぎた今もPARK CINEMA FESTIVALのような上映イベントが各地で行われているようだ。

　2024年4月30日から5月6日まで，神奈川の横浜・みなとみらいエリアで開催された野外映画イベント「SEASIDE CINEMA 2024」では，祝日の5月3日に横浜ワールドポーターズ会場で無料上映された。
　5月25日，千葉の印西市にある複合施設・theGreen しばふひろばを会場に行われる「theGreen Theater vol. 8」でも，夜間のオープンシアターにてマリオムービーの無料上映を予定しており，5月10日に受付が始まった入場チケットはすでに満席という盛況ぶりを見せている。

theGreen Theater vol. 8の公式プレスリリースより

「SEASIDE CINEMA 2024」公式サイト

theGreen公式サイト「theGreen Theater vol. 8」情報ページ

　こういった映画をメインとした野外の総合イベントは日本各地で行われており，「家で鑑賞するのもいいけど，みんなでワイワイと野外シアターや映画館でマリオムービーを楽しみたいな」という人は，この夏こういったイベントの情報を追いかけてみるのもいいかもしれない。

theGreen Theater vol. 8の公式プレスリリースより

　また，小さな子どもやその保護者に向けた上映イベントも行われる。
　6月15日には，兵庫の神戸市にあるOSシネマズ神戸ハーバーランドにて行われる「知的障がいや発達障がいのあるこども向け映画上映会」にて，マリオムービーが上映される予定だ。
　これは「阪急阪神の未来のゆめ・まちプロジェクト」の一環として行われるもの。同企画は「これまで映画館で映画を観たことがない人に鑑賞体験を提供する」という目的で2009年にスタートし，これまで計38回，4900人以上が参加しているという。多くの人たちがマリオムービーを楽しめるよう，日本語字幕付きの吹き替え版で，通常興行より音量を控えめに，照明を明るめに調整して上映するという。
　抽選応募は5月31日まで受け付けているので，参加を希望する人は応募フォームで詳細を確認してほしい。

知的障がいや発達障がいのあるこども向け映画上映会の公式プレスリリースより

「知的障がいや発達障がいのあるこども向け映画上映会」応募フォーム

　愛知の小牧市にあるまなび創造館・女性センターでは，6月22日に開催される「男女共同参画週間こども映画会」でマリオムービーが上映される。
　内閣府が定める男女共同参画週間に実施される同イベントでは，午前の部と午後の部の各回300人，入場無料の先着で映画が上映されるとのこと。大人のみでの入場も可能で，1歳〜未就学児の託児（先着各5名）の受付も6月1日まで先行で行われている。

小牧市「男女共同参画週間こども映画会『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のお知らせページ

　少々私的な話となるが，未就学児のいる保護者という身である筆者が子どもを育てていて感じたのが，「映画館のハードルがめっちゃ高い！」ということ。子どもと映画を観に行こうと思ったとき，子どもの性格や特性で「暗い場所でこわがらないか」「音の大きさに驚かないか」「暗いなかでビカビカ光るシーンはだいじょうぶか」といろいろ悩むという保護者は少なくないだろう。

　そういった意味で大人も子供も楽しめるマリオムービーは，子ども向けの視聴環境を作り，“映画を映画館で観ること”を楽しみながら学ぶ作品として（ちょっと恐いシーンはあれど）最適かもしれない（実際筆者は，4歳の子どもと一緒に映画館で大いに楽しめた）。自分の周りでこういったイベントや企画があるか，保護者の人たちは気にかけてみてもいいだろう。

任天堂公式サイト「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」特設ページ