プレイレポート
[プレイレポ]ドット絵姿のウマ娘が大活躍の「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」。全4競技+やりこみ要素を紹介
ドット絵で描かれたウマ娘たちが,「大障害」「バスケ」「ドッジ」「大食い」といった競技をチームで競う本作。「Nintendo Direct 2023.6.21」での発表時には,「くにおくん」シリーズの大運動会の思わせるビジュアルも話題となったが,その後,同作を手掛けるアークシステムワークスが開発を担当していることが明らかになっている。
過去の記事では,競技のひとつ「ファン感謝祭 大障害」のプレイレポートを掲載しているが,今回は,ほかの競技やゲーム内ゲームの「ゴルシちゃんの大冒険II」などをプレイする機会を得たので,その様子を紹介しよう。
「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」公式サイト
チームを組んだウマ娘たちが「ハチャメチャGP(グランプリ)」に参加
トレセン学園で開催される春のファン大感謝祭の特別イベント“ハチャメチャGP”に,ウマ娘たちがチームで挑むという設定の「ハチャウマ」。プレイヤーは,5人1組のウマ娘で構成された4チームの中から1チームを選び,「バスケット奪取ステークス」「ウマドッジチャンピオンシップ」「大食いダービー」「ファン大感謝祭 大障害」といった競技での勝利を目指していく。
本作のメインモードといえるハチャメチャGP。オフライン,オンラインともに最大4人での対戦が可能で,各競技で得たポイントの合計値で勝敗が決まる |
ローカル対戦では,競技の順番や周回数,ラウンド数などの変更もできる |
どの競技にも,試合状況を一変させるギミックや大量にポイントが得られるボーナスアイテムなどが用意されているため,タイムアップ直前まで白熱した戦いが楽しめる |
●バスケット奪取ステークス
さまざまな障害物が出現するコートで,放り込まれたボールを奪い合い,ゴールへシュートを叩き込む超変則バスケットボール風の競技だ。
ポイントをゲットするために行なうアクション(シュート)こそバスケだが,コート上にいるキャラクターは自分が操作するウマ娘以外はすべてライバルとなる。
ゴールはコートの右端か左端のどちらか1か所に出現し,シュートが決まるたびに入れ替わる。そのため,全員が同じ方向のゴールに向かってボールを運びシュートを打つことになり,常にボールの近くで乱戦になることが多い。
試合が進むと,ゴールが縦に2つ,3つと出現したり,ポイントが倍になるチャンスボールが放り込まれたりすることも。1度のシュートで,得点が大きく変動することもあって,ゲームタイトルにある通り“ハチャメチャ”な競技になっている。
シュートは,ボタンを押した際に現れるゲージが高くなるほど精度がアップ。またゴールとの距離によってはダンクシュートやレイアップシュートをすることもできる |
縦に並んだゴールは,シュートを通した数だけポイントがアップ。またコートには,跳び箱やベルトコンベア,強風からUFOなど行動を妨げるギミックも出現する |
ウマ娘たちが持つスキルは,時間経過で溜まるゲージが一定になると発動できる。このスキルと,一定時間保持し続けることで確実にゴールが決まる特殊なボール「スペシャルボール」の使いどころが勝敗を大きく左右する |
●ウマドッジチャンピオンシップ
ボールをぶつけあって体力を奪い合い,最後まで生き残ったウマ娘が勝者となるバトルロイヤル形式のドッジボール。コート上に障害物などのギミックは出現しないが,試合中盤からはボールが2個投げ入れられるうえ,相手の必殺シュートや超必殺シュートは変則的な軌道で飛んでくるので,ハチャメチャな乱戦になることは必至だ。
必殺シュートはボタンを長押しすればいつでも出せるが,超必殺シュートの発動にはスキルゲージが必要になる。どちらのシュートもウマ娘によって性能が異なるため,4つの競技の中でもとくに使用キャラクターの個性が出やすい。
敵のシュートは,タイミングよくボタンを押せばボールをキャッチできる。ただ自分がボールを持っている時はキャッチが使えない。攻撃のチャンスは,防御面でのピンチでもある |
最終ラウンドでは,ダメージアップやかならず必殺シュートになるボール,当たり判定の大きい巨大ボールなども出現する |
●大食いダービー
競技に参加するウマ娘は,料理を運ぶサーバーと食べる役目のイーターの2人。プレイヤーはサーバーを操作し,フィールドに放たれた料理をひたすら運び,イーターに食べてもらう。
同じ色の皿に乗った料理を食べるとコンボが発生し,イーターの食べるスピードがアップする反面,色の異なる皿を置いてしまうとコンボブレイクとなってしまい,食べるスピードが落ちてしまう。
そのためサーバーを操るプレイヤーは,一定のタイミングで投げ入れられる大量の料理から必要な色の皿を見極めて拾い,イーターに料理を供給することが求められる。
また特定の色の皿がフィールドからなくなるタイミングを察して,どんな色の皿ともコンボがつながる“虹色の皿”に乗った料理を確保するのも重要なテクニックのひとつとなりそうだ。
試合が進むと,フィールドに放たれる料理の色に偏りが出てくる |
セイウンスカイが持っている虹色の皿に乗った料理(パフェ)は,どんな色の皿ともコンボがつながる。「パフェ」「にんじん山盛り」「にんじんハンバーグ」は,フィールドの皿の色に偏りが出てきたタイミングで拾っていきたい |
間違って拾った料理は,ボタンを押して手放すこともできる。ちなみに,ABXY(×〇□△)といった4つのボタンをすべて使う競技は大食いダービーのみ。忙しい |
●ファン大感謝祭 大障害
ハチャメチャGPのトリを飾る競技。ウマ娘らしく走るスピードで決着をつける競技と思いきや,勝敗はゴールまでの道中で獲得したポイントで順位が決定する。
なるべく速くチェックポイントを通過するに越したことはないが,道中で“蹄鉄”が多く拾えるルートを選び,地道にポイントを稼ぐことも重要になっている。
走るスピードと蹄鉄拾いを両立するためには,スタミナを消費するアクションの「ダッシュ」と「熱血」を効果的に使う必要もある。スタミナの管理とスキルゲージの使いどころが勝敗を大きく分ける競技だ。
熱血を発動すると,障害物や足元のトラップ(プール,泥など)の影響を受けずに走れる |
ジャンプを使えば,スタミナの消費なしで障害物をかわせる。ただ,着地後にスピードダウンするというデメリットもあるので注意 |
道中で拾えるアイテムを投げたりスキルを発動したりすることで,ほかのウマ娘の妨害ができる |
ヴァンサバ系ACT「ゴルシちゃんの大冒険II」など
シングルプレイ要素も充実
「ハチャウマ」は,チームごとの物語を楽しめるストーリーモードや,ゲーム内ゲームの「ゴルシちゃんの大冒険II」といったシングルプレイの要素も充実している。またカスタマイズが可能な「部室」は,設置できる専用アイテムが多く,収集要素としても楽しめる。
●ゴルシちゃんの大冒険II
「ウマ娘」きっての破天荒キャラ,ゴールドシップが主人公の強制横スクロールアクションだ。道中で入手した武器を,リキャストごとに自動で使っていくヴァンサバ系で,プレイヤーはゴールドシップを上下に動かし,経験値となるクリスタルやお金を拾いつつ,先のステージを目指していく。
ステージは,「レース場」「商店街」「トレセン学園」など見慣れた場所だ |
経験値を稼いでレベルアップすると,ランダムで表示された武器の中からひとつを選んで入手できる。武器は最大6種類まで同時に使用でき,すでに持っている武器を選ぶことで,その武器のレベルを上昇させられる。
ステージには制限時間があり,時間内にクリアできないとゲームオーバーになってしまう。時間制限はややシビアなので,道中に落ちている時計はかならず拾って,残りタイムを加算しておきたい。
初期の武器は水鉄砲のみ。レベルが上がると,レーザーやドローン,爆裂するドッジボールなど,謎の技術で作られたハイテク装備での攻撃が加わっていく |
難度の高い後半のステージでは,残り時間が加算される時計,体力が回復するにんじんを逃さず拾っていくことが重要になる |
また「ゴルシちゃんの大冒険II」では,ステージ中に落ちているジャージを拾っておくと,ステージをクリアしたときやゲームオーバーの際に装備品へと変わり,次回以降のプレイに使えるようになる。
装備品は,攻撃力や移動スピード,体力といったゴールドシップの基本能力を底上げできるほか,「特定のアイテムが出現しやすくなる」「出現する敵の数を減らす」といったアビリティが付与されている。
どの装備品を身につけて出走するか,道中でどんな武器を拾って戦うかで大きくプレイ体験が変わるため,じっくり遊べるゲームとなっている。
ゴールドシップのステータスは,装備品によって大きく変動 |
●部室
ウマ娘たちのくつろぐ姿も楽しめる「部室」は,自分だけのカスタムルームが作れるモードだ。配置するウマ娘や部室アイテムなどは,ハチャメチャGPなどをプレイすることで得られるゲーム内の通貨で購入できる。
部室アイテムには,床や壁,背景といった部室全体の雰囲気をガラリと変えるもののほか,イスやホワイトボード,特大にんじんハンバークといった小物なども数多く用意されている。高価なものもあるので,全部そろえるには,かなりの時間が必要になりそうだ。
部室は,オンラインプレイで自分がホストになった際,待機ルームとして使用されるので,ほかのプレイヤーに披露して楽しむツールとしても機能する。プレイヤーの自己満足で終わらせない作りになっているのも,魅力のひとつだろう。
壁,床,背景を変えると部室全体のイメージがガラリと変わる |
アイテムは数十種類用意されており,設置コストが許す限り自由に配置できる |
●カスタムチーム
競技に参加するウマ娘のチームは,初期状態だと<コスモス><フリージア><ローズ><リリィ>の4つ。また各チームのメンバーは決まっている。
ただ,自分好みのチームを作成できる「カスタムチーム」もある。編成できるウマ娘を増やすには,ゲーム内通貨をかなり稼ぐ必要があるのだが,自分が使いたいウマ娘だけでチームを作れるのは非常に魅力的。チームリーダーに任命したウマ娘は大きくステータスが向上するので,推しのウマ娘をより活躍させたい人にも,見逃せないシステムと言えるだろう。
チームリーダーに任命したウマ娘は基本性能が1段階アップ。どの競技でも活躍させやすくなる |
フルボイスのストーリーモードなど
「ウマ娘」ファンを満足させる演出面も充実
対戦だけでなく,ひとり用のやり込み要素なども十分に詰まっている「ハチャウマ」。「ウマ娘」を知らない人でも十分に楽しめるのだが,ファンであればニヤリとしてしまう映像や演出が多く用意されている。
ドット絵で描かれたウマ娘たちは,一人ひとりの特徴をつかんだデザインで,とにかく愛らしい。
動きのバリエーションは多く,競技中の動きはもちろん,入場シーンや勝利後のしぐさ,優勝チーム発表時のリアクション,ストーリーモードでの会話なども,彼女たちの個性を感じさせる表情の変化や体の動きが細かく描かれており,見ているだけでも楽しい気分になれる。
競技中の大きなアクションだけでなく,会話シーンなどの細かいしぐさもドット絵で描写 |
ステージの背景に描かれているウマ娘を探すのも,ファンにとっては楽しめるポイント |
収録されているボイスの量も多い。チームごとに異なるシナリオが用意されているストーリーモードは,モブのウマ娘を含めフルボイスで進行する。ハチャメチャGP内の実況ボイスも,本作の競技に合わせたフレーズが散りばめられており,満足感が高かった。
ウマ娘どうしの掛け合いが楽しいストーリーモード |
ストーリーモードは,対戦相手のレベルがかなり弱めに設定されているので,攻略に手間取る心配はない。そのうえ“勝ったことにして先の話を見る”ことも可能。アクションゲームが苦手な人も安心してプレイできる |
8月30日に発売を予定している「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」は,メインコンテンツのハチャメチャGPのクオリティが高いうえに,シングルプレイ用のゲームモードも充実,そして「ウマ娘」ファンなら見る&聞くだけでも楽しい要素が散りばめられている。
「ウマ娘」ファンはもちろん,「ウマ娘」の各種コンテンツには触れたことがない人,ドット絵のビジュアルにパッと見で惹かれた人,懐かしくも新しいタイプの対戦ゲームをプレイしたい人などにもオススメしたいタイトルだ。
「ウマ娘 プリティーダービー 熱血ハチャメチャ大感謝祭!」公式サイト
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