このゲームの読者の評価
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300時間以上プレイして全コンテンツ制覇(魔装備&術技も全てカンスト)した結果 35 - 投稿者:ぷぅちゃん(男性/40代)
- 投稿日:2022/12/17
- 良い点
- 1:グラフィックがきれい
例えばシオンが秘奥義発動中に弾丸へ視線を移動させるなど、かなりキャラの表情が細かく描写されていた。
2:スキットが豊富
発生するタイミングや多さ&会話などに嫌気のさす人も多いと思うが、仲間が精神的に成長していく姿や素の表情が垣間見ることができる。
スキットやイベントを初周からスキップできるのもよい。
3:宿屋の宿泊費がどこもタダ
このような設定のゲームをお目にかかることは少ないが、物価が高いことに対するバンナムの詫びなのかもしれない。
4:今作のキャラデザイナーである岩本氏のキャラ絵がよい
5:steam版の特権としてMODが使用できる
かなり出来の良いものや便利なものが多々あるので、さらにゲームプレイに華を添えたり快適にできるのがいい。
カメラを本来より遠距離視点に変更&キサラがビキニアーマー姿になるMODがおすすめ。
キサラをパーティトップにすれば、あらわになった背中とおしりの美しく無防備な後ろ姿を常に眺めることができ、眼福プレイを心ゆくまで堪能可能。
6:マップの切り替えをしなくても敵を復活させられる
ファストトラベルのポイントがあるマップに限られるが、繰り返し倒したい敵がいる場合、討伐後に最寄りのポイントへ飛ぶだけでよい。
本来なら2回必要なマップ切り替えが1回で済み、オートセーブもされないためロード時間の短縮にもなる。 - 悪い点
- 1:シナリオが不十分(ツッコミどころ満載)&超ご都合主義
面白さの受け取り方は人それぞれのため割愛するが、とにかく説明されていない話があまりにも多い。
例えばシオンはどうやってビエゾから火のマスターコアを盗んだりダナに来たのかなど、全く語られない部分が山のようにある。
レネギスに行く手段を探す時も、アルフェンが「自分が囚われていたのはカラグリアだからそこに星舟がある」と言い出し、「〜だろう」とか「〜のはず」といった何の確証もない話が全て的中する。
ラスボス戦後、シオンの荊を取り除くためにアルフェンがその場で思いついた方法とかはその最たる例で、本当に乾いた笑いしかでなかった。
2:すんなり相思相愛の3組のカップル成立
人を好きになる際は何かしら大きなきっかけがあるはずなのだが、それも描写不足で消化不良を引き起こす。
全体的に少し暗い感じのするストーリーを明るくしようと考えたのかもしれないが、なぜ恋愛要素(しかも全員対象)を入れたのか意味不明。
ラスボス戦後に彼らがそれぞれどうなったかなどもわからず、唯一アルフェンとシオンが結婚したことがエンディングの最後に絵で表示されるだけ。
3:時折入るアニメ
初めて見たとき、正直「何あれ?」という感じで目が点になった。
挿入しなくてもいいレベルのクオリティで、特にラスボス戦後のものは気持ち悪さしか残らなかった(なぜキスシーンを入れる?)。
4:術技全般
がんばっていっぱい技名や動きを考えたりしたのだろうが、キャラ全員が全く使えない術技ばかりを習得する(特に空中技)。
術技習熟度が一定値以上&ある程度までストーリーを進めないと習得しない技もあり、その時点で新たに使ってみようという気持ちが起こらない。
300時間以上もプレイしたのは、全キャラの術技をカンスト&魔装備の攻撃能力を9999にするための検証。
カンスト回数も全て1000回上限とかにすればいいものを、全く使わない空中技ですら3000回のため、これだけで250時間以上の膨大な時間と体力と精神力と電気代と食費がかかる。
5:作戦とオート時のキャラの動き
キャラごとに設定できるのではなく全体命令として機能するため、キャラが思い通りに動いてくれないことが圧倒的に多い。
オートモード放置後にマニュアルへ切り替えた場合、チェックを入れていない(使ってほしくない)術技が勝手に発動する。
あまりにもアホな動きばかりする(秘奥義にチェック済みのキサラがOVL状態なのに敵の前で防御状態のまま動かないなど)ため、完全手動操作かカスタム設定(もしくは何もしない)の2択しかない。
さらにタゲっている敵に対してきちんとカメラが向いているにもかかわらず、あさっての方向に術技をぶっ放すことが多々ある。
コンフィグの設定をいろいろいじってみても、全く改善されなかった。
6:2つ目の秘奥義の出し方
初期習得している秘奥義はまだしも、なぜ5種類の術技を連携させたうえでボタン2つ長押しという面倒極まりないシステムを採用しているのかが謎。
これを考えた担当者は、実際にこの方法でプレイして面倒に思わなかったのかが甚だ疑問(自分ならせめてボタン3つ長押しなどの簡単な方式にする)。
7:戦闘時のキサラ
スキットなどで普段会話する際は普通にいい感じだが、OVL発動前の叫びなどの一部が別人ではないかと思うほどのダミ声で違和感ありまくり。
声優さんに罪はないが、音響担当はよくこれでOKを出したものだと思う。
8:ゲームバランス
ノーマルの難易度で開始してみたが、すぐに様々な問題に直面する。
プレイヤーの腕前などにもよるが、控えめに見てもすぐCPが枯渇する、回復用アイテムの値段がかなり高い、気を抜くとすぐ死ぬなど。
デスペナが皆無とはいえ、ノーマルでもストーリー進行がきついゲームを探してもそうそう見つかるものではない。
DLCのアイテムを購入していれば一気に難度が下がるため、販売目的でわざとこの仕様にしたのは十中八九間違いないと思う。
9:ゲーム設定
他のゲームにも言えるが、せっかくダナとレナという異世界が舞台なのに、なぜ術技に英語を入れるのか?
シオンやテュオハリムの術技名はオリジナルの造語が多いものの、回復術はキュアとかヒールとかつまらないネーミング。
さらにリンウェルは輪をかけてくだらない(ありきたりな和名や英語の技名が混在しており、一番手を抜いている感じが否めない)。
いつどこで誰が置いたかわからない中身不明の宝箱が無施錠であらゆる世界に置いてある(しかも誰も取らない)、最強装備を敵が持っている(主人公達に与えなければ自分達が有利になるのに)など。
10:全体的なゲームボリューム
「え、たったこれだけ?」というのが最初の感想で、物足りないレベル。
クリアまで思った以上に時間がかかるのは、300以上あるスキットやレネギス到着以降の長ったらしい会話のため。
クリア後は魔装備能力アップや釣り、裏ダンジョン(比較的短時間で特に問題なく攻略可能)くらいしかやることがない。
11:未操作キャラの術技にチェックを入れても特定のものしか使用しない
均等に使用してくれないため、結局マニュアルで上げることになる。
空中技はさらに問題で、地上技で上昇アイコンがついたものにチェックが入っていることが大前提という罠仕様。
その条件を満たしても、下降アイコンがついたものしか使用しない。
カンストしてもそのまま使い続け、他の術技に移行することもない。
相当お粗末なプログラムと言わざるを得ず、あまり役に立たないのが実情。
12:『継承と進化』がコンセプト?
グラフィックとキャラの動きは進化したのかもしれないが、それ以外はむしろ退化しているのではないかと思うほど。
13:戦闘の面白みと爽快感がない
小型の敵は特に何も起きないが、問題は大型やボスなどの場合。
HPを半分まで削るとブーストストライク(仲間と協力して繰り出す一撃必殺の技)画面が発生し(発生しない敵もいる)、コマンド入力を強制される。
通常攻撃や術技が一切通用しないため仕方なく入力し、これで敵を倒せるのかと思いきや、どれだけ強力なダメージを与えても全くHPが減らない。
要は「これ以降敵が強化されますよ」というお知らせのために、全く無意味な作業をさせられているだけ。
「あとはこのまま倒しきるだけだ」と思い直すも、なぜか敵のHPが1の状態で踏みとどまりになり、またもや入力画面が発生。
しかもオートの状態では仲間がいくら攻撃しても倒せず、マニュアルで一撃を加えなければとどめをさせない仕様。
さらに「早く入力しろ」と言いたいのか、強制的に超スローモードになる。
戦闘を最大2回も中断&マニュアル操作必須、はたしてこれでもスムーズに進められると言えるだろうか?
14:戦闘開始時の各キャラのセリフと買い物時のキサラ
例えば飛行する敵と遭遇した際、何とかの一つ覚えのようにシオンが「私が撃ち落とす」みたいなセリフを毎回言うのが鬱陶しい。
各キャラの空中技で対処すればいいだけなのに、そこまでこだわるなら空中技を廃止して全てシオンに任せればよかったのではと思う。
トロフィーの1つに設定されているためか、よろず屋で防具やアイテムなどを買った際も、そのたびにキサラが「こんなに使ったのか」と言う。
必要だからがんばってお金をためて買ったのに、ため息交じりに文句を言われなければならないのは正直腹が立った。
15:OVL状態のなりにくさ
キャラに差をつけるのは理解できるが、あり過ぎるのはいかがかと。
称号を全て取得した状態で何回ジャスト回避を成功させればOVLになるか検証した結果、キサラ7回、テュオハリム10回、他4人が8回だった。
つまり秘奥義をカンスト(300回)させるには、テュオハリムは3000回も作業しなければならない。
さらに秘奥義は各キャラ2種類&演出スキップ不可のため、カンストさせるだけでも相当な時間がかかる。
16:術技が5段階(カンスト)になっても大して威力が上がらない
初期段階と比べれば確かに強くはなるが、目に見えて強力になるのかと思いきや、全くそんなことにならない。
各キャラの術技習得度&魔装備の攻撃力を9999まで上げれば回復以外の術技が不要となるため、この方法が最も簡単かつ手っ取り早い(4人の通常攻撃だけでラスボスも楽勝、シオンのファーストエイドは9000以上回復)。
17:修練場の薬草
1時間おきに何度も挑戦できるとはいえ、獲得できるアイテムの個数と性能がしょぼすぎて話にならない(該当する能力値が+5)。
ステータスの最大値が9999に対し、たった5上がった程度で得られる恩恵など皆無に等しく、未挑戦でも問題ないコンテンツとなり果てている。
18:鍛冶屋の謎
未知の鉱物や素材を目の前にしているはずなのだが、どこの町の鍛冶屋全員がいとも簡単に強力な新武器を作ってしまう。
一体誰からレシピや素材の使い方などを学んだのか、なぜか一番最初の町であるウルベゼクでもレネギスのよろず屋と同じものが作成可能。
各大陸で採取できる鉱物の種類によって作成可能な武器に制限を設けているのであれば理解できるが、設定がもはやめちゃくちゃ。
19:CP上限値だけ変な数値
最大CPは星霊花31個(310上昇)+6人全員のレベル100(600上昇)=910という半端な数値になる。
DLC(安心強化パック:100上昇)を購入すれば999になるかと思いきや、なんと馬鹿正直に1010という4桁に突入。
各キャラの能力値や敵の討伐数の最大値は9999、所持アイテム上限数は99など、ちゃんと9という数字で統一しているのにもかかわらずこの体たらく。
20:カウンターレイドが暴走
条件や時期が不明で、通常攻撃を連打しているだけで勝手に発動する。
本来はジャスト回避(もしくはガード)後に通常攻撃という2段構えで、コンフィグやアーティファクトの設定に自動発動のような項目はない。
さらに作戦で『何もするな』に設定し、敵が放置中のキャラ(特にキサラ)に攻撃をした際も同様。
特定のキャラのみであればスキルパネルの内容が原因と思われるが、検証した結果6人全員見事に発動する有様。
21:防具のみグラフィックがない
どんな防具なのか見てみようと思ったが、そもそも最初から存在しない。
武器とビジュアル(衣装)は見れるが、ビジュアルなんてものは気に入った装備グラがない時に仕方なく使うものなのでは?
低レベルなアニメを作るより、岩本氏に防具を描いてもらった方がよっぽどマシなお金の使い方だと思った。
ストーリー進行中強制的に装備やビジュアルを変更される時があり、正直有難迷惑な仕様。
22:仲間になった途端ブーストストライクが使用可能
仲間との連携技という設定である以上、2者間で多少なりとも技名や攻撃の手順などの打ち合わせが必要なはず。
にもかかわらず、ストーリー序盤で仲間内の空気がギスギスしている雰囲気の中でも、加入直後に全く問題なく即使用可能という謎仕様。
「あんた達一体いつ練習したのよ?」という話をはるかに超越している。
それともレナやダナの人間は、初対面の相手を一目見ただけで動きや癖を一瞬で見抜ける超眼力の持ち主なのだろうか?
せめてシオンの秘密が明かされてパーティの雰囲気がよくなった時(星舟発見のイベント)以降から使用開始にすればよかったのでは?
シオンとリンウェルがそれぞれキサラと発動する場合も、もう少し設定がどうにかならなかったのかと思う。
寒いのが大の苦手であるキサラに対し、あろうことかこの2人は平然と氷の術を使用するという鬼の所業を敢行。
戦闘後の会話で、実際にキサラが「次は炎にしてくれ」とか「できれば火の方がいい」と2人へ切実に頼んでいるのを見ると心が痛む。
最初から「氷以外で」という取り決めをしなかったキサラも悪いが、冷たく「我慢しろ」と言い放つシオンもどうかと思う。
23:マップ内のダッシュ速度が全く上がらない
戦闘中の移動・逃走速度はアクセサリーのムーブリングで強化可能だが、マップ探索中の移動速度は最初から最後まで全く向上しない。
コンフィグやアーティファクトなどにも一切そのような項目はない。
ファストトラベルがあるため不要と判断したのかもしれないが、強制的に使用禁止となる場面で重宝することが担当者は理解できないのだろうか? - 総評
- 当方はMMOを含め、様々なゲームを25年以上プレイ中のおっちゃんです。
面白そうなゲームを探していたところ、プレイヤーの高評価がかなり多かったこちらのデラックスエディションを購入してsteam版でプレイしてみた。
テイルズシリーズはベルセリアのみPS4でプレイしたことがあり、残念ながら個人的に合わなかったので途中で放棄&内容も一切記憶に残っておらず、全くの新規プレイヤーという感覚で遊んでみた。
過去作やシリーズのお約束などは全く分からないが、ひととおりクリアした感じでは「テイルズシリーズってこういうものなのか」という程度。
良い点がいくつかあるものの、今までにプレイしてきた数多のゲームで、ぱっと思いつくだけで悪い点が20個以上も出て来るものはこれが初めて。
『ちょっと』というより『かなり』期待外れな作品と感じた。
高評価をしているプレイヤーに、伏線未回収なシナリオの内容やゲーム内で随所に表示されるDLC広告などの不満を上回る要素がどこにあるのか、詳しく説明してほしいくらいの出来だと思った。
何においても好き嫌いの個人差があるのは重々承知の上だが、グラと岩本氏の良さを台無しにしてしまうようなもったいない作品という印象。
スパロボも30周年記念ということで記念作が発売されていたが、節目となる作品への思い入れやプレイの快適さなど、プレイヤー視点での願望をバンナム側がうまくくみ取っていない感じがして残念でならない。 - プレイ時間
- 200時間以上
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 3 2 2 2 -
ヴィジュアルやボリュームはさすがの大作 80 - 投稿者:キリコ(女性/30代)
- 投稿日:2021/12/06
- 良い点
- ■シナリオ
テイルズの中でもかなり恋愛に振っている印象です。6人パーティーでここまでしっかり3組カップリングというのは珍しいかもしれません。
恋愛以外のシナリオについては王道JRPGで、良くも悪くも予想は裏切らない内容です。シナリオボリュームが昨今のRPGとしては長めで、プレイ時間として損をした感じがしなかったです。
■ゲームバランス
ゲームバランスといっても戦闘難易度のことではありません。いえ、レベルもバランスは取れているのですがこれはDLC前提の話であり、あまり好感は持てません。
ここでいうバランスは料理やクエスト素材などについてです。
普通に探索して回収していくとクエストを受けた時点で素材を全部持っていて即クリアできることもあり、じっくり探索するとサクサク、少し飛ばすと素材を探して探索、という感じで、素材を求めて同じマップを延々歩かされたりするストレスが少ないようキチンとバランスよく配置されていたと思います。
■グラフィック
謳い文句通り独特な美しさのある背景で水彩タッチがファンタジー世界を美麗に描きます。キャラもテイルズらしいアニメタッチを残しつつ、表情も動きも多彩で、JRPGはまだまだ進化できるという一つの方向性を示したと感じました。
■チャレンジ精神
26年間ARPGの金字塔としてタイトルを出し続けてきたテイルズオブシリーズですが、ここへきてプレイフィールをガラっと変えてくるチャレンジ精神は素晴らしいと思います。
軽快なタッチで簡単操作、ド派手な演出とカットインで爽快感のある戦闘が魅力だった前作とは異なり、本作では演出こそ地味なものの敵の攻撃パターンをつかみつつ弱点をつきコンボを繋いでいくテクニカルなバトルが魅力になっています。
■キャラが全員良い!
プレイヤーがドン引きしてしまうようなキャラが時折現れるテイルズオブシリーズですが、本作では6人全員魅力的なヒーローでした。
だからこそ全員の恋愛模様が楽しかったとも思います。
■OPソングが英語に!
本作は英語バージョンのOPソングが搭載されています!これは最初驚きました。 - 悪い点
- ■セリフのバリエーションが少ない
特に戦闘について各スキルに1パターンしかセリフが設定されていないため、何度もロボットのように同じセリフを聞くことになり、「キャラが生きている」感じを損ねていました。
特にペア攻撃のバリエーションはもっとあってよかったと思います。何十回、あるいは百回以上見ることになるモーションなのに1パターンしかないのでさすがに飽きます。
■DLC
正直、DLCなしのシビアなゲームバランスを想定して作っていたというよりは、DLCを盛った時のゲームバランスの方が従来にテイルズに近い感じがします。
本作はテイルズオブシリーズにしては異常に難しいと感じるプレーヤーも多いと思うのですが、DLCを入れればすっかり「いつものテイルズ」になります。
こういうゲームバランスの取り方には不快感を覚えます。
■スキット
従来のようにただ顔絵が出てきて喋るわけではなく、スカーレットネクサスで見られたようなカートゥーン調のスキットとなっています。私はこれはこれで好きなのでこの点は加点評価しています。
ただ「悪い点」に入れた理由としては、本作ってメチャクチャファストトラベルが快適なんです。もうそれはプレイフィールとしてほぼダンジョンからダンジョンへ進んでいくような感じ。
スキットって、たぶん退屈を感じやすいフィールド移動時のちょっとしたアクセントとしての効果が大きかったと思うのです。本作の場合はその「退屈を感じるフィールド移動」がほぼ無いため、ダンジョンに着いて「さあ攻略するぞ!」という時にスキットが2個3個出てきて、ゲームテンポが乱されてしまったように感じました。
ゲームボリュームに対してちょっと多すぎたというのもあるかもしれませんね。
■やり込み
やり込みはもう少し欲しいです。
装備堀りがないため、強化するにはハーブを集めるしかないわけですが、これの1時間のウエイトが正直邪魔です。 - 総評
- JRPGとしては間違いなくトップレベルのゲームだと思います。
スロースターターのゲームで、序盤は色々な要素が解放されていないために退屈を感じやすいですが、進めていくとスキルショートカットが解放されたりしてだんだん楽しくなってきます。
いまいち超オススメ!と私のテンションが上がらないのはやはりDLC込みのゲームバランスとあまりにもスッキリ終わりすぎて、何というかもっともっとプレイしたいという気にならないためというのが一番大きいです。一周クリアで燃え尽きるゲームです。やり込みがあればなぁ。
また減点対象としてはプレディクタブルなメインシナリオというのもありますね。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 4 5 5 4 -
これぞまさしく新時代のテイルズ 90 - 投稿者:esterks110(男性/30代)
- 投稿日:2021/09/29
- 良い点
- ・とにかく戦闘が楽しい。
どの敵にも弱点があり、コンボをつなげればつなげるほどにゲージがたまり確殺できるというシステムは非常に爽快感がある。
またキャラごとに特色があり、戦闘ごとに切り替えて使いたくなる。
ブーストアタックもスキルを揃えればガンガン溜まって使いまくれるし、コンボもとにかく繋がるから気持ちよく、戦闘が楽しくてついつい雑魚にちょっかいを出してしまう。
・美しいグラフィック
テイルズもここまで来たか…と思えるグラフィック。海外の大作に比べるとフォトリアルという点では見劣りするが、絵画的で印象的な仕上がりになっていて、テイルズという作風にマッチしていて非常に良い。
またキャラクターの表情が良い感じで、特に序盤のシオンは言動がきついが表情がよくそのキャラクターを表していて、このフェイシャルCGがあったからこそのキャラクターだと思う。
・キャラがとにかく喋りまくる。
歩いていても、イベント中でも、スキットでも、戦闘でも、とにかく喋る。
なので過去作に比べて非常に賑やか。
体験版ではボイスが少ないのでは…と言われていたが全くそんなことはない。
・コスチューム
今作では武器の見た目が装備で変わるのだが、手に入れた武器は全てコスチュームとして利用可能で、お気に入りの武器の見た目をずっと使い続けることもできる。
ただしDLCコスは序盤は使用しないことをオススメする(雰囲気が壊れるので)。
・サウンド
昨今のJRPGの中ではという括りにはなるが、非常にサウンドが良い。
効果音もBGMも素晴らしい。足音の感じ、風や炎の音といった環境音が特に印象的。ぜひ良いオーディオで聞いてみたくなり、このためだけに2万円近いヘッドフォンを買ったがやはり最高。
・キャラが魅力的
影が薄いというキャラがいない。みんな存在感があるし、バランスも良い。
特にシオンとリンウェルはかわいい(断言)
戦闘でも各キャラに個性があるうえ、それぞれに役割があり、頻繁に入れ替えて使いたくなる。そのためよほどの縛りプレイをしない限り、「このキャラ結局最後まで使わなかったな」というのがないと思う。
またそれが同時に、各キャラの魅力を引き立て、存在感を強めていると思う。 - 悪い点
- ・ボス戦と雑魚戦がかなり違う
「コンボを駆使して敵を倒す」という雑魚戦に比べて、ボス戦ではコンボなどは出来ず、作戦変更やブーストアタックを駆使し、ダウンに大技(特にアルフェンのフラムエッジ)を合わせて一気に削るという感じで、かなり違うので最初は戸惑うと思う。(もっともテイルズは旧作からそんな感じだけど)
また難易度も高めで、何も考えずに進めていると割とキツイ。DLCなしだと金策やレベル上げが必要になるかも。
・DLC
DLCがめっちゃ強い。特に経験値やSPを倍加させたりと相当楽になるものばかり。コスチュームにも技がついていて、おまけに強力。
キャンプ中にも!マークつきでDLCの枠があり、DLCを買わせようという圧が凄い。
・(Steam版)カスタマイズ項目が少ない
グラフィックのカスタマイズがあまりにも貧弱。解像度すら手動で変更できない。
掲示板などを漁ればいろいろとカスタマイズできるが、最初からゲームに実装しておいてほしいものばかり。 - 総評
- 悪い点もつらつらと並べたが、それをいれても完成度が高く、こんなテイルズを待ってた!というべき至高のJRPG。
とにかく戦闘が楽しく、戦闘したいがために寄り道しまくってしまう。
またグラフィックも素晴らしく、ストーリーも少しSFチックながらよくまとまっていて、まさしく「次世代のテイルズ」という感じ。
良い点・悪い点に載せられなかったストーリーについては、「世界観は重いが、ストーリーは重くない」という立ち位置。
特に中盤の領将(スルド)たちが割とあっさりと倒されてしまうあたりは、ちょっと気になった。もっと主人公たちを追い詰めてくれたほうが良かったかなと。このあたりが、ストーリー全体をちょっと薄味にしていると思う。
まあ全体的には重さと爽やかさが共存している感じがあって、賛否両論あると思うが、テイルズらしさもあって悪くない。
また、これまでのテイルズではちょっと曖昧だった「恋愛」が後半では結構描写が多く、特に主人公とヒロインはテイルズでも屈指レベルでイチャイチャしている。
ストーリーが全体的に重いのでそう見えているだけかもしれないが、これはこれで良いと思う。シオンかわいい
難易度は高めで、寄り道しまくってレベルを上げまくるプレイをしていても、難易度ノーマルでも普通に敵が強い。これを歯ごたえがあるとみるか、ストレスとみるかは人それぞれだろう。
もっとも、過去作にあった「敵の秘奥義(確定ヒット)で唐突に全滅」「雑魚に石化されまくって全滅」などという理不尽さはない。なのでまあ難易度はこんなものかなという気はする。
PC版ではイベントシーン中のfpsが低い、グラフィックを細かく設定できないなどの欠点があるが(特に視野距離は気になる)、MODやini編集で改善可能。
Corei7-7700k+RTX3080+4K環境だがMODやiniで描画距離などを上げても安定している。
ただこの辺りはアップデートで公式に対応してほしいと思う。
またコントローラーをかなり細かく設定でき、PS4コンで決定を〇ボタンに、通常攻撃を□に、技を△〇R1に設定して遊んでいるが非常に快適。
全体的に、テイルズシリーズの中でも上位に入る出来、「名作JRPG」と呼べる出来だと思う。「新しいテイルズを」という目標は十分以上に達成できていると思うし、またテイルズに次回作が出たら絶対買おうと思える作品。
期待を裏切らない出来なので、ぜひ一度プレイしてみてほしいと思う。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 5 5 4 4 5
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