そうすると,気になるのは「どうして4人で操作するという変わったコンセプトのゲームを作ったのか」「なぜブラジルのデベロッパが日本カルチャーを知っているのか」というところだ。というわけで,今回4Gamerでは,The Balanceにメールインタビューを行った。興味のある方はぜひ一読を。なお,The Balanceのメンバーとは別に,本作のプロデューサーであるMODUS GAMESのAndrew D. Nguyen氏からもコメントをもらっている。
The Balanceのスタッフたち
「オーバーライド 巨大メカ大乱闘」スタッフ ・MODUS GAMES
Andrew D. Nguyen氏(プロデューサー)
・The Balance
Rafael Gatti氏(デザイナー)
Pedro Cataldi氏(デザイナー)
Catharina Baltar氏(コンセプトアーティスト)
Lucas Neves氏(プログラマー)
Vitor Coimbra氏(プログラマー)
Luciano Santos氏(プログラマー)
4Gamer:
The Balanceの立ち上がりや,チームの皆さんが大切にしていることをお聞かせください。
Rafael Gatti氏(以下,Gatti氏):
The Balanceは今から7年前の2012年,私たちが大学在学中に始動しました。Unity 3を使った3Dゲーム制作に取り組み,スマホ向けソーシャルゲーム「Goat'em Up」をデビュー作としてリリースしました。
その後,PC/PS4/X Box One向けのタイトルを作るのにあたりUnreal Engineを導入し制作を始めました。「オーバーライド」は僕たちにとって初の商用タイトルにして,初のPC/コンシューマ機向けの作品です。
僕たちはたった7名の小さなスタジオですから,各自が意見を出し合い,全員が意思決定に関わります。スタジオが作り出す作品は私たち全員と共鳴し合うことが重要なので,全員の思いや個性が反映されていることが一番大切だと考えています。
4Gamer:
「オーバーライド」の魅力を,改めて教えてください。
Andrew D. Nguyen氏(以下,Nguyen氏):
“巨大ロボットが建物を壊しまくる”という,ダイナミックなアクションが気軽に楽しめるのが一番の魅力です。最高に楽しいゲームですよ!
4Gamer:
本作を開発するに至ったきっかけはどういったものでしょうか。
Lucas Neves氏(以下,Neves氏):
「オーバーライド」は,ゲーム開発のハッカソン“Global Game Jam”で作ったゲームがプロトタイプになっています。そのときのコンセプトは“「オクトダッド -タコと呼ばないで-」(※)の巨大メカバージョンを作ろう”というものでした。
本作には1体の巨大メカを複数のプレイヤーが操縦するモードがありますが,それは映画「パシフィック・リム」からインスピレーションを受けています。ほかにも,4人で戦うアリーナ型の乱闘がありますが,これは開発途中で追加されたんです。
Rafael Gatti氏(以下,Gatti氏):
純粋に“カッコいい!”と思わせてくれる圧倒的なパワーがあるからですね。私たちは「天元突破グレンラガン」のようなスーパーロボットアニメが大好きなんです。
“複数のパイロットで1機のメカを操縦する”という,「オーバーライド」のコンセプトそのものが巨大ロボット向きですし。
Catharina Baltar氏(以下,Baltar氏):
日本からの影響は否定しようがありません。例えばメタゲコンは「パワーレンジャー」や「ウルトラマン」のような特撮に出てきた,アルマジロとかトカゲタイプのメカだったりします。
また,クリスタルのデザインは「カードキャプターさくら」や「美少女戦士セーラームーン」ような魔法少女系アニメの影響が色濃いです。“メカで魔法少女を作ってみたら面白いんじゃないの”と思ったんです。
(C)2018 The Balance Inc. All rights reserved. Published by Modus Games. Modus Games and the Modus logo are trademarks of Modus Games, LLC. All rights reserved. All other trademarks orregistered trademarks belong to their respective owners. Published and distributed by 3goo K.K.