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「スプラトゥーン2」でリバイバルフェスが間もなく開幕! 初めてでも楽しめるフェスの遊び方と,活躍するためのポイントを紹介
フェスとは,参加者が2つのチーム(陣営)に分かれてナワバリバトルを行い,結果を集計して勝敗を決めるというスケールの大きな戦いだ。2019年7月に行われた「ファイナルフェス」でその名のとおりファイナルを迎えたと思いきや,まさかのリバイバル開催が発表され,ファンの間で大きな話題となっている。
そんなフェスの熱狂を,ファイナルフェス以降や2020年のゴールデンウィーク期間に配信された特別体験版'20(関連記事)でスプラトゥーン2に参戦した人にもぜひ体験してほしい。本稿では,過去のフェスをとおして,いよいよ開幕する「どっちがお好き? マヨネーズ vs ケチャップ」の楽しみ方や活躍するためのポイントを紹介しよう。
「スプラトゥーン2」公式サイト
※記事に使用しているフェスの画像は過去のフェスに参加した際のものですお祭り気分でも“ガチ”でも。フェスの参加方法と楽しみ方を紹介
まずは「フェスとはなにか」について。冒頭でお伝えしたとおり,フェスとは2つの陣営に分かれて勝敗を決める期間限定イベントだ。今回の「マヨネーズ vs ケチャップ」のように“あなたはどっち派?”というお題が用意され,プレイヤーはそのどちらかに投票し陣営に加わり勝利を目指す。
「瞬発力 vs 持久力」「つぶあん vs こしあん」「からあげにレモンかける vs からあげにレモンかけない」など,どちらもアリな人も多そうではあるが……ともあれ,こだわる人にとっては絶対に譲れないもの(?)がお題として選ばれてきた。
また,明治の人気菓子が対決した「きのこの山 vs たけのこの里」や,サンリオの4キャラクターが人気を競った「人気ナンバーワン決定戦 サンリオキャラクターズ」など,さまざまな企業とのコラボレーションフェスも行われている。開催中はSNSのトレンドワードに入ることも多かったため,当時はスプラトゥーン2をプレイしていなかったという人にも,その盛り上がりは伝わっていたかもしれない。
今回開催される「マヨネーズ vs ケチャップ」というお題は,第1回のフェスのリバイバル。最近スプラトゥーン2を始めたという人が楽しめるのはもちろん,発売当初から遊んでいたというプレイヤーも,当時とはまた違った熱量でフェスに挑めるだろう。
続いてフェス参加の流れや勝敗を決めるルールについて紹介しよう。投票を済ましてフェスに参加すると,スロットにセットしたギアパワーの力を高める効果がある特殊なギア「フェスT」が渡される。フェスTにセットできるギアパワーは3つ。自分のスタイルや使用ブキに合った組み合わせでギアを強化しよう。
フェスの結果は「陣営ごとの投票率」「フェスマッチ(レギュラー)の貢献度」「フェスマッチ(チャレンジ)の貢献度」という3つの項目で判定され,フェス終了後の集計の際に2つ以上が相手を上回った陣営の勝利となる。
フェスマッチ(レギュラー)とは,ソロ参加だけではなくチーム参加が可能な部門で,最大4人でチームを組んでプレイできる。公式サイトでも「お祭り気分を楽しみたいなら」と紹介しているとおり(該当リンク),腕前に関係なく多くのプレイヤーが楽しめる遊び方だ。ゲームを始めたばかりという人はこちらを選ぶといいだろう。
なお,ソロ参加時の試合後に「つづける」を選んだ際,一緒のチームになったほかのメンバーも続けて参加していれば,同じチームで次の試合に挑める。この仕組みによって“即席チームで連戦連勝”といったドラマチックな展開が生まれることもあるのが,レギュラーの魅力の一つだ。
ソロ参加限定となるフェスマッチ(チャレンジ)は,実力のあるプレイヤーが集まる“ガチナワバリ”部門だ。プレイヤーのレートに当たるフェスパワーによって実力の近い相手とマッチングしやすいので,腕に自信がある人はもちろん,自分自身の実力を試したい人は挑戦してみよう。
貢献度は試合に勝つことで獲得でき,レギュラーでは塗りポイントを稼ぐことで得られる貢献度もアップする。チャレンジでは,倒した相手チームの平均フェスパワーがそのまま貢献度となる。つまり強い相手を倒すほど,自陣営の勝利に近づくということになるのだ。
また,チームメンバーの性別や髪型,装備するブキやギアなどが一致していると,「おそろいボーナス」が発生し,得られる貢献度は最大で2倍になる。勝率50%でもボーナスなしで全勝した場合と同等の貢献度が手に入るため,自陣営の勝利に大きく貢献できる。
次に簡単なボーナス発生条件は,頭と足のギアを揃えること。得られる貢献度は1.6倍となり,これに種族,性別,髪型も合わせれば1.9倍になる |
全員のブキを揃えるのも簡単な手段だが,戦い方が限定されて苦戦するし,全員“異なるブキ”でもボーナスが発生するのでオススメはしない |
さらにチームに称号が与えられ,試合開始時に表示されるようになる。チームを組んでフェスに参加する魅力は,単に勝利に貢献できるだけではなく,チームプレイの楽しさや一体感を味わえることも大きいのだ。
フェスマッチに参加していると,ランダムなタイミングで10倍マッチや100倍マッチが発生し,その試合に勝利すれば莫大な貢献度を獲得できる。
おそろいボーナスと合わせればさらに獲得できる貢献度がアップするため,100倍マッチになった際は思わずコントローラを握る手に力が入ってしまうと思うが,いつもどおり戦えるよう冷静さを保とう。
フェス終了後には,ギア強化用の貴重なアイテム「スーパーサザエ」が報酬として配られる。
フェスでの活躍や陣営の勝敗によってもらえる数は異なるが,勝ち負けに関係なく参加者全員に配布されるので,そういった意味でも参加しないのはもったいない。自陣営の勝利を目指して活躍し,多くの報酬を手に入れよう。
これが大まかなフェスのルールとなるが,まずはなにより“どっち派に投票するか”に悩むことになるだろう。
得票率の高かった陣営はそれだけで1ポイントリードとなるためいちおう有利ではある。スーパーサザエを少しでも多く手に入れたい人は,最初からどちらが多数派になるかを予想して投票するのも戦略の一つだ。
とはいえ,これまでのフェスでは,少数派だった陣営がバトルで両部門を制して勝利したということも珍しくない。気を抜かずに試合で良い結果を残すことは変わらずに重要なのだ。
まだフレンドが少ないという人は,今回のフェスをきっかけに増やしてみるといい。フレンドの数が増えれば「プライベートマッチ」をプレイできるようになるので,フェス後の遊び方を広げるいい機会にもなるはずだ。
検索すればチームメンバーを探している人はすぐに見つかる。何度か一緒に遊んでみれば,気が合う相手かどうかも判断できるだろう。
勝てそうな方を選ぶのもいいが,自身の好みや信念に従って陣営を選択したほうが「自陣営を勝たせたい!」という意思も増すかもしれない。勝利はもちろんだが,フェス自体を楽しむことがなにより大事な部分である。大いに迷いつつ,参加する陣営を決めてほしい。参考までにだが,2017年8月の第1回フェスでは,マヨネーズ派が勝利している。
フェスのナワバリバトルで活躍するためのポイント
ここからは,フェスのナワバリバトルで活躍し陣営の勝利に貢献するためのポイントをお伝えしたい。
まず,ステージの地形はしっかり把握しておくこと。試合中に迷子になってしまう人は,まずはそこから始めよう。ステージの端や奥まった場所を塗り残していると,ステージ中央で接戦になったときに,その部分の差で勝負が決まってしまいがち。なるべく隙間を残さず塗ることも,勝利につながるポイントとなる。
試合の開幕直後は,チームメンバーのブキや移動コースを見て,自分が自陣の塗りを担当するか,それともステージ中央で戦う準備をするかを素早く判断したい。
ブラスターやスロッシャーといった“綺麗に塗ることが苦手なブキ”を装備していても,ほかに塗り役がいなければ塗りに徹する。勝率を高めるためには,敵を倒す能力と塗る能力のバランスのとれたブキを選ぶことも重要となるだろう。
両チームの最初のぶつかり合いが始まるのは,だいたい試合開始から20秒前後が経過したくらいだろう。ここからはステージ中央の支配権を奪い合うフェイズ。中央を制し優位に立てればさらに塗りを広げられるので,スペシャルウェポンも惜しまず使っていきたい。ただ,早々に優勢が明らかになった場合は,相手の反撃に備えるためにスペシャルウェポンを温存するのもいい。
ステージ中央を確保している側は,塗れる場所が少なくなった分だけスペシャルウェポンのゲージが溜めにくくなる。中央を確保する際にスペシャルウェポンを使用しているというケースも多いので,相手からのスペシャルウェポン攻勢には注意しておこう。陽動作戦を実行して空振りさせたり,潜伏状態からの奇襲でスペシャルウェポンの効果が発揮される前に倒したりするなど,工夫して自陣を守り抜くのだ。
相手が再度中央を奪いにくるタイミングに合わせ,塗りが得意なブキを持つ1人がすれ違うように敵陣に入りこむのも効果的だ。相手チームはそのまま全力で中央に進むか,人数を割いて対応するかの判断を迫られ,うまくいけば連携を乱すことができる。
敵地を塗り広げる前に中央を守る味方がやられると逆に劣勢になるというリスクが高い戦術だが,うまく決まれば勝利への大きな一手となる。
ステージ中央の奪い合いに負けたときは,自陣の高台などに陣取り,前に出てきた相手を囲んで倒し,まずは局所的な有利を作ることを心掛けたい。さらにスペシャルウェポンのゲージを溜めつつ味方と反攻のタイミングを合わせて動き,ステージ中央の奪還を目指そう。
相手チームの「中央の奪い合いに勝利した際」の例で挙げたような行動に注意しながら,スペシャルウェポンを効果的に使ったり,相手の戦術を予測して動いたりして反撃するといいだろう。
試合の残り時間が30秒を切ったあたりから,絶対にやられるわけにはいかない時間帯となる。ステージ上に残る人数が少ないと人数差によって塗り負けてしまい,あっという間に逆転されることもあるからだ。逆にいえば,このタイミングで敵を何人か倒すことができれば,大きな差をひっくり返すことも可能ということ。劣勢側は果敢に攻めることで,奇跡の逆転を果たせるかもしれない。
ナワバリの面積に大きな差ができると,画面上部に「ピンチ」が表示される。これを目安に,優勢のチームは塗り合いに持ち込み,劣勢のチームはまず敵を倒して人数を減らして逆転を狙うなど,最後まで気を抜かず状況を見て,味方と連携を取りながら勝利を目指そう。
「開幕すぐの動き」「ステージ中央での戦い方」「中央を取ったあとの動き / 取られたあとの動き」「試合最後の30秒間」の動き方について紹介したが,これらのポイントを押さえておけば勝率も変わってくるはず。チームで参加する際は,状況別の戦術をいくつか話し合っておくといいだろう。
基本的にはステージ中央の確保が勝負を大きく左右するが,戦い方によっては違った攻め方で勝利を手にすることもできる。ナワバリバトルは遊べば遊ぶほどに奥深いものなのだ。
ここで,フェスで戦いやすいブキを,前線で戦ったり塗りを担当するプレイヤー向けを「前衛」,後方からの支援射撃や前衛の足元の塗りを担当するプレイヤー向けを「後衛」に分けて紹介しておこう。全員がこの中から選ぶ必要はないが,チーム内で2人くらいが使用すると戦いやすくなるはず。
なお,1か所に固まって撃ち合いになる場面は生まれにくいので,単独で塗りつつ動ける前衛の数を増やしたほうが有利な場合が多い。
■前衛
・シャープマーカーネオ
・L3リールガン/L3リールガンD
・N-ZAP85/N-ZAP83/N-ZAP83
・デュアルスイーパーカスタム
・バケットスロッシャーデコ
■後衛
・.96ガロン
・スプラチャージャーコラボ
・オーバーフロッシャーデコ
フェスでとくに使いやすいスペシャルウェポンは以下の4つ。これ以外のスペシャルももちろん有効だが,ナワバリバトルではインクを塗る力や,前線の位置をコントロールする力,敵陣に侵入する力が強いスペシャルウェポンが役立つ傾向にある。
・ボムランチャー(とくにキューバンボムとカーリングボム)
ボムを大量に投射するスペシャルウェポン。ボムは爆発するとインクを撒き散らすので,試合の最後に使うと相手を後退させつつ,自軍のナワバリを大きく広げられる。強力な分,相手に警戒されることも多いため,プレイヤーの生存能力が試される面も。
・アメフラシ
インクの雨を降らせ,相手の足を奪いつつダメージを与える。自チームの攻めのタイミングで使ったり,相手の中央奪回を邪魔するために立ち位置を奪ったりと,使い方は幅広い。
発動後に自分が自由に動けるのもポイントで,味方のフォローにアメフラシを使い,自分は別の方面で戦うという使い方もある。
・イカスフィア
二重構造の球体で相手の攻撃を防ぎつつ突撃できるスペシャルウェポン。ただしメインウェポンもサブウェポンも使えなくなることに注意。単独で使っても相手への牽制になるが,味方と連携できる状況で使うと強力なものとなるだろう。
相手への対応を強いることで,味方が攻撃を成功させやすくなる。標的にした相手がこちらを無視するようなら,スフィアを起爆して倒してしまおう。
・インクアーマー
チームメンバー全員にダメージを防ぐアーマー効果を与える。前線に味方が揃っているタイミングで使えば,一気に進攻して自陣を広げることができるだろう。ただし,見境なく使うと味方の位置を敵に教えることになるので使いどころに要注意だ。
フェスで活躍できるブキとスペシャルウェポンを紹介してきたが,結局は自分が使い慣れているブキやスペシャルウェポンを使うのが一番である。勝ちにこだわるあまり普段使っていないブキを選択し,自分らしい戦い方ができず試合を楽しめなくなっては本末転倒。基本は使い慣れたブキを使いつつ,チームのバランスを考えるときや新たなブキを試したいときなどに選んでみてほしい。
フェス中に登場する特別なステージ「ミステリーゾーン」についても触れておきたい。今回のフェスのミステリーゾーンは,こちらも第1回と同じ「追憶のスライド」。ステージ中央が時間経過で周期的に開閉するギミックが特徴で,1試合で3回,10秒かけて開閉し20秒静止を繰り返すというステージだ。
ステージ中央が「閉じた」状態になると中央部分の戦闘が激化しやすい。ここで一気に相手を叩くか,あるいは足止めしてステージが開くのを待つか。味方と相手のチーム構成次第で判断する必要がある。勝利を目指すうえで重要なポイントとなるのは,自チームから見て左奥の広場をいかに奪取するか。相手がそこを守るために人数を割いてくれれば,中央での攻防も優位に進めやすくなる。前線で戦うブキが多いチームのときはこれを狙っていこう。
味方チームが射程で上回っている場合は,スライドする2つの足場を高台から撃ち続け,相手を中央から先に進ませないという戦術もある。広い範囲を守り続ける必要があり,とくにステージが横に開いた状態のときは相手の侵入を許しやすいため注意が必要だが,長射程主体のチームなら相手の足止めを狙うという戦術は効果的だ。
普段とは違ったルールとステージで,大規模なバトルを楽しめるフェス。ここまで主に勝利に近づく方法を説明してきたが,その名のとおりフェスはお祭りである。なにより“みんなでワイワイ楽しむということが大切”であることは最後にあらためて伝えておきたい。勝利を目指す姿勢は大切だが,真剣になるあまり自分自身はもちろんチームメンバーも楽しめなくなったら本末転倒なのだ。
一度は終了したはずのフェスがリバイバル開催されるという,せっかくの機会である。ぜひ積極的に,一緒に遊ぶフレンドを増やしたり,熱心に取り組んでいるコミュニティに参加したりしてみてほしい。スプラトゥーン2の楽しみ方がさらに広がり,より長く付き合えるゲームとなるはずだ。
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