イベント
「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」のオープン戦が開催。5月の本大会に向け,12球団がそれぞれの課題に向き合った
「NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2」は,「野球にとどまらないスポーツ文化全体の発展」を目的とした「NPB eスポーツシリーズ」の1つとして行われる,「スプラトゥーン2」のeスポーツ大会だ。
5月18日と19日に行われる本大会に向けた初の本格的な練習試合として行われたオープン戦では,セントラル・リーグとパシフィック・リーグの各6球団それぞれが,1試合2セットの「ナワバリバトル」で練習試合を行った。
NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 特設サイト
最初に今回の競技内容をあらためて解説する形で,ドラフト会議にて惜しくも落選した育成枠選手達によるエキシビションマッチが行われた。落選したとはいえドラフト候補選手なので,選手個々のレベルは高い。観客が一体となった「プレイボール!」のコールで始まった試合ではスーパープレイが飛び出し,会場からは驚きの声や歓声があがった。
第1試合は,千葉ロッテマリーンズ vs. 阪神タイガース。共に男女混成チームであるところだけではなく,現役小学生のハル選手とほのか選手が所属しているロッテ,まひろ選手がパフォーマンスとして女装姿で参加している阪神と,どちらも見どころの多いチームだ。
対戦で注目を集めたのは,1戦目,2戦目ともに全員がプロモデラーPGを選択するという奇策に出た阪神だろう。結果は1-1の引き分けだったが,これには相手チームだけでなく会場も驚かされたようだった。
第2試合は北海道日本ハムファイターズ vs. 中日ドラゴンズ。中日はポチ産選手の欠場により,育成枠からzatto選手が「代打」として呼び込まれる。この辺りの演出はいかにも野球らしい。試合は2-0の日本ハム勝利で終わったが,中日はzatto選手の参加によって新たな刺激や学びが得られた様子だった。
3試合目に入る前に,育成枠選手でありながら大会オフィシャルライターとしても活動している望月もち選手が登場し,解説の槇 尭史氏と共に本大会の結果予想を発表した。
2人ともパ・リーグは東北楽天ゴールデンイーグルス,セ・リーグは横浜DeNAベイスターズを1位と予想。さらに注目プレイヤーとして,楽天のまぎえーす選手,DeNAのテルミ選手の名前を挙げた。
第3試合の埼玉西武ライオンズ vs. 横浜DeNAベイスターズと第4試合の東北楽天ゴールデンイーグルス vs. 東京ヤクルトスワローズは,どちらも接戦のまま1-1で終了した。ヤクルトのキャプテンであるはんじょう選手は,2戦目にステージ選択をミスしてしまい,作戦どおりの動きができず敗戦してしまったことを悔やんでいた。
最終試合は福岡ソフトバンクホークス vs. 広島東洋カープという,実際のプロ野球における2018シーズンの日本シリーズと同カードとなった。結果は1-1だったが,平均年齢14歳という若手チームである広島にとっては,「スプラトゥーン甲子園」を2連覇したチーム「GGBOYZ」のメンバーによるソフトバンクと引き分けたのは大きな成果だろう。
【試合結果】
第1試合 千葉ロッテマリーンズ 1−1 阪神タイガース
第2試合 北海道日本ハムファイターズ 2−0 中日ドラゴンズ
第3試合 埼玉西武ライオンズ 1−1 横浜DeNAベイスターズ
第4試合 東北楽天ゴールデンイーグルス 1−1 東京ヤクルトスワローズ
第5試合 オリックスバファローズ 2−0 読売ジャイアンツ
第6試合 福岡ソフトバンクホークス 1−1 広島東洋カープ
全試合終了後には12チームのキャプテンが登壇し,オープン戦の結果を振り返りながら反省点や本選に向けての意気込みが語られた。各選手がそれぞれ来場者や視聴者といったファンに対するお礼のコメント,応援に対する感謝を伝えていたのが印象的だ。
本大会に向けての調整やシミュレーション,オフライン戦での緊張感に慣れるためなど,各チームさまざまな目的を持って挑んだであろうオープン戦は,それぞれが持つ課題に向き合う良い機会となったようだ。ここで掴んだものをどのように活かし,そしてどんな戦いを見せてくれるのか。本大会を楽しみにしたい。
NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2 特設サイト
- 関連タイトル:
スプラトゥーン2
- この記事のURL:
(C)2017 Nintendo