宇宙探索アドベンチャー「No Man’s Sky」の最新無料DLC「BEYOND」がリリース。マルチプレイのグレードアップやVR対応

　Hello Gamesは，広大な宇宙で自由な冒険を楽しむ「No Man’s Sky」（PC / PS4 / Xbox One）の最新アップデート「BEYOND」を北米時間の2019年8月14日に無料公開した。

「No Man’s Sky」公式サイト

「BEYOND」パッチノート

　「バージョン2.0」という，リリースから3年を経過した本作のマイルストーン的なアップデートとなる「BEYOND」では，PC版とPS4版でVRに対応したほか，1年前に実施されたアップデート「NEXT」で登場したマルチプレイモードが強化されている。
　ソーシャルハブとして機能するスペースアノマリーは，各プラットフォームで最大16人のプレイヤーが集まれるようになったほか，ほかのサーバーからプレイヤーを招くポータルなども出現するようだ。アノマリー以外のエリアでは，コンシューマ機版で4人から8人へ，PC版では4人から一気に32人が参加できるようになり，基地開発などのミッションも追加。浮遊する球体ロボットをカスタマイズできるといった報酬が用意されているという。


　「BEYOND」ではまた，ブループリントのコンセプトが可視化されたテクノロジーツリーへ変更されており，ブループリントアナライザーは，「Construction Research Unit」という設備にアップグレードされた。さらに，分野の異なるテクノロジーを解説してくれるNPC達がスペースアノマリーなどに登場し，PINシステムの改良で，必要な物資をどのように作るのかが分かりやすくなったという。


　「No Man’s Sky」は，環境や生態系が自動生成された膨大な惑星が散りばめられた宇宙を探索する作品として，2016年8月にリリースされた。発売直後は，どの惑星でも変化のあまりないビジュアルや単調なゲームプレイで大きな批判を浴びてしまったが，Hello Gamesは過去3年にわたって絶え間のないアップデートを続けてプレイヤーの要望に応え，現在では「時間をかけて失敗を成功に変えた作品」という，ゲーム業界では稀有な事例として評価を得ている。
　残念ながら，現在クラッシュバグなども報告されている「BEYOND」だが，Hello Gamesは現時点で原因の究明と修正を行うとアナウンスしている。気になる人は，時間をおいてアクセスしてみるのがいいかもしれない。