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「Rez Infinite」の体験会が開催中。シナスタジアスーツで「Rez」の世界に溶け込む感覚も味わえる
このイベントは,ゲームクリエイター・水口哲也氏率いるエンハンス・ゲームズのPlayStation 4用ソフト「Rez Infinite」(10月13日発売)を実際に体験できるというもの。本作オリジナルステージの「Area X」はもちろん,東京ゲームショウ2016などにも出展された「シナスタジアスーツ」を装着しての試遊も可能。開催初日となる10月8日には,水口氏をはじめとする開発スタッフ達が来場し,一般向けの開場の前にプレス向け体験会も実施された。
今回,筆者はシナスタジアスーツでの試遊をしてきたので,一般開場後の模様などと合わせてお伝えしよう。
Rez Infinite Countdown & Launch Event - Powered by PlayStation VR 試遊体験会
会場:東京都渋谷区神宮前5-27-7 B1「GALAXY」
開催期間:10月8日(土)〜10月16日(日)
開場時間:13:00〜20:00(10月13日のみ〜15:00)
入場無料(入退場自由)
会場内に用意されたPS VRは6台で,そのうちの1台がシナスタジアスーツ用になっている。試遊可能時間は,シナスタジアスーツ用が約15分,その他は約30分だ。
シナスタジアスーツでの試遊は,Area1の途中でArea4に移行する特別ステージのみプレイでき,その他の試遊機では,Area1〜5とArea Xの全ステージの中から自由に選択して体験できる。
※初出時,PS VRに対応しているのがArea Xのみという記述がありましたが,本作は全ステージがPS VRに対応しています。お詫びして訂正いたします。
シナスタジアスーツは,音楽とゲームの融合をコンセプトにした本作を,視覚,聴覚に加えて触覚でも楽しませるために制作されたもので,音に反応して作動する振動子を取り付けたインナーと,音に合わせてLEDが光るアウターがある。
「プレイヤーに気持ち良くなってもらいたい」という水口氏の意図を反映して,振動子の配置から振動の強さまで徹底的にこだわり,試行錯誤の末に完成にこぎ着けたのだという。ちなみに,シナスタジアとは「共感覚」とも呼ばれ,文字や音などに色や匂いを感じるといった特殊な感覚のことだ。
今回のイベントで着用できるのはインナーのみで,胴体部分のベストと両腕,両脚の各パーツに分かれており,全身に計26個の振動子を使用。重量は約5kgで,まるで鎧を装備するかのような具合でスタッフに着させてもらうことになるが,それほどズッシリとした感じではなく,少し重いコートといった程度だ。
前述したとおり,シナスタジアスーツでプレイできるのは,Area1の途中でArea4に移行する特別ステージ。製品版ではPS VRに対応していないステージだが,この特別ステージはしっかりとVR化されており,背後から迫る敵を振り返って確認することもできる。
プレイ中は,弾を発射したり,敵を撃ち落としたりしたときの効果音に合わせて,体の各部で振動を感じる。また音の高低や強弱によって,振動する位置も変化する。PS VRのみのプレイでもゲームの世界の中に入り込む感じを味わえるが,シナスタジアスーツを着用するとゲームの中に溶け込んでいくような感覚で,より没入感が高まる。
シナスタジアスーツでの試遊時間は約15分だが,説明やスタッフに装着させてもらう時間もあるため,実際にプレイできる時間は5分程度。まったくVR酔いすることもなく,その心地気持ち良さに自然と顔が緩んでしまった。
プレス体験会の途中では,水口氏があいさつ。「Rezの体験を言葉にするのは,なかなか大変だという声をいただいています。まずは会場で体験して,どんな言葉であっても,その感想などをTwitterで『#PSVRez』というハッシュタグをつけてつぶやいていただくことで,会場に来られない方にもRezの魅力が伝わっていくのではないかと思っております」とコメントした。
続いて水口氏は,Rez Infiniteを共同開発した開発スタジオのモンスターズとレゾネアの2社,およびエンハンス・ゲームズのスタッフ達を紹介。水口氏が旧作のRezを制作したセガ在籍時から15年以上にわたって数々のゲームを一緒に手掛けてきたというスタッフや,VR酔いしやすいため「ある意味,プロジェクトのバロメーターになった」(水口氏)というスタッフがいることなど,さまざまなエピソードも明かされた。
そのうえで,「少人数ですが,1人あたり2〜3人力の人達ばかり。50人くらいで仕事をしている感じで,1人欠けてもダメでした。本当にいいものができあがり,感謝しています」と,水口氏はスタッフ達を称賛した。
一般向けの開場は13:00。1時間ほどで約30人が入場した。
開場直後の受付 |
開場直前の入り口周辺。中には開場3時間前から待っていたという人も |
会場で試遊するためには,当日に受付で発行される整理券が必要だ。整理券は試遊機ごとに発行され,シナスタジアスーツでの試遊はほかの試遊機とは別の整理券になる。シナスタジアスーツの試遊を希望する場合は,受付でその旨をしっかりと伝えよう。整理券には,試遊機の番号と試遊開始時間が記載されている。整理券を受け取った後で一度退場することもできるが,試遊開始時間の5分前には会場にいなければいけないので注意したい。
同イベントは,発売前のRez InfiniteをPS VRでプレイできるだけでなく,シナスタジアスーツを体験できる貴重な機会。開催初日もシナスタジアスーツの試遊が人気を集めていたので,これを体験してみたいという人は,できるだけ早い時間に会場に足を運び,整理券を確保した方が良いだろう。
また,整理券の発行状況はエンハンス・ゲームズの公式Twitterアカウントで随時発信されるとのことなので,こちらも参考にてほしい。
「エンハンス・ゲームズ」公式サイト
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Rez Infinite
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