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[TGS 2015]“死ぬために生き抜く”物語が描かれる。スクエニ新作「いけにえと雪のセツナ」配信番組レポート(TGSトレイラーあり)
「いけにえと雪のセツナ プレビュー」と題されたこのコーナーは,マーケティング部マネージャー・佐々木隆太郎氏と,本作のディレクター・橋本厚志氏によって進行。実機プレイ映像なども確認できたので,配信映像のキャプチャ画面と共に,公開情報を簡単にまとめておこう。
左:佐々木隆太郎,右:橋本厚志氏 |
まず本作のコンセプトだが,橋本氏は「1990年代(スーパーファミコンやPlayStation世代)のRPGを,今風に作ってみたらどうなるのか」というものであると語っていた。そして「スクウェア・エニックスのRPGらしい,馴染みのあるゲームシステムで遊べる」というのが,本作のキーワードの一つである。
開発は,スクウェア・エニックスの“兄弟会社”ともいえるTokyo RPG Factoryがメイン。そこに協力会社が参加して,30人前後という規模で開発が進められているそうだ。
ちなみにTokyo RPG Factoryは,本作のコンセプトに共感したフリーランスのクリエイターが集まった,かなりカオスな雰囲気になっているとのこと。公式サイトは「こちら」だ。
番組ではまず,TGS向けの最新トレイラーが流された。ここで分かるのは,本作の中心人物が,魔物に捧げられる“いけにえ”である「セツナ」と,セツナの(いけにえになるための)冒険を護衛する主人公であるということ。セツナは“死ぬために生き抜く”という過酷な運命を背負った人物なのだ。「せつないRPG」も本作のコンセプトの一つとのことだが,このトレイラーからも,その雰囲気は伝わるだろう。
というわけで以下,キャプチャ画像を中心に,判明した情報をまとめよう。いうまでもなく本作は開発中のタイトルなので,グラフィックス,固有名詞,システムなどは変更される可能性が(十分に)ある。その点はご了承を。
魔物のいけにえに選ばれたセツナ |
こちらが主人公。もちろん2人のほかにもキャラクターは登場し,冒険を共にすることになる。キャラクターのカスタマイズ要素なども作り込む予定だという |
街やダンジョンなどをつなぐワールドマップ。ここでは敵とエンカウントしないが,アイテムを拾ったり,探索したりといった遊びは用意される |
これは街(エリアマップ)だ。村人に話しかけることでストーリーが展開していく。このあたりも王道RPGな雰囲気 |
街には宝箱なども落ちている |
ショップ画面。ざっと眺めると分かるが,本作に登場するアイテムの名前は,ファイナルファンタジーシリーズを始めとした,スクウェア・エニックスのRPGがベースとなっている。ちなみに一番下にある「ミストーン」は聞き慣れないが,これは戦闘から“逃げる”ためのアイテムらしい。つまり本作の戦闘に“逃げる”コマンドはないのだ |
ダンジョンでは,敵に接触するとそのまま戦闘が始まる。シンボルエンカウントのような形だが,エリアマップから戦闘へはシームレスに展開する |
戦闘はATB(アクティブ・タイム・バトル)によるコマンド選択式だ。キャラクターのパラメータとして,HP,MPが横に並び,その下にATBゲージが配置されている。横にある,雪の結晶をあしらったような丸いゲージは,本作特有のシステムらしいが詳細は不明だ |
戦闘では,それほど複雑な操作は見られなかった。(あくまでも“ザコ戦”においてだが)ボタン連打でサクサクと進む模様である。このあたりはテンポが重視されているのかもしれない |
以上,ざっとまとめてみた。
番組で橋本氏が語っていたが,本作のBGMは,基本的には全編「ピアノ」になるそうだ。実機プレイでも聞こえてきたのはすべてピアノの音色。「せつないRPG」を謳う作品として,なかなかに尖った仕様となるようである。
今回の番組で雰囲気を確かめて,発売日が待ち遠しくなった人も多いだろう。発売日は2016年初頭だが,橋本氏は「雪のゲームなので,暖かくなるまえに……」としていた。続報に期待したい一本だ。
「いけにえと雪のセツナ」公式サイト
スクウェア・エニックスの東京ゲームショウ2015特設サイト
4Gamerの東京ゲームショウ2015特設ページ
- 関連タイトル:
いけにえと雪のセツナ
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いけにえと雪のセツナ
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(C)2016 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. Developed by Tokyo RPG Factory
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