3DMarkのバージョンアップ履歴
●2013年5月7日:Version 1.1.0
●2013年12月11日:Version 1.2.250
●2014年3月13日:Version 1.2.362
●2014年6月11日:Version 1.3.708
●2014年10月14日:Version 1.4.775
●2014年10月16日:Version 1.4.778
●2014年10月24日:Version 1.4.780
●2014年12月2日:Version 1.4.828
●2015年3月27日:Version 1.5.884
●2015年4月24日:Version 1.5.893
●2015年6月8日:Version 1.5.915
●2016年4月7日:Version 2.0.1979
●2016年4月18日:Version 2.0.2067
●2016年6月14日:Version 2.0.2530
●2016年7月4日:Version 2.0.2724
●2016年7月12日:Version 2.0.2809
●2016年7月15日:Version 2.1.2852
●2016年8月22日:Version 2.1.2973
●2016年12月12日:Version 2.2.3488
●2016年12月13日:Version 2.2.3491
●2017年3月24日:Version 2.3.3663
●2017年4月6日:Version 2.3.3682
●2017年4月13日:Version 2.3.3693
●2017年6月14日:Version 2.3.3732
●2017年10月11日:Version 2.4.3819
●2017年12月13日:Version 2.4.4163
●2017年12月21日:Version 2.4.4180
●2018年2月6日:Version 2.4.4254
●2018年2月15日:Version 2.4.4264
●2018年6月21日:Version 2.5.5029
●2018年10月8日:Version 2.6.6174
●2018年11月20日:Version 2.6.6238
■Version 1.1.0
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Futuremarkによれば,新要素とは無関係の部分に,スコアへ影響する修正は行っていないとのこと。シングルGPU環境で,従来からあるテストを用いる限り,バージョン1.0.0で取得したスコアと比較しても問題はないわけだ。
●Version 1.1.0の新要素(Advanced&Professional Editionのみ)
- Ice StormにExtremeプリセットを追加
最新世代のモバイルデバイスにとって十分な負荷を与えられるよう,Extremeプリセットでは,レンダリング解像度を従来の1280×720ドットから1920×1080ドットへと引き上げ,さらに,より高品質のブルームエフェクトやテクスチャを採用
●Version 1.1.0で解決した問題(全エディションに共通)
- 2~4基のGPUを搭載するシステムで性能が上がらない問題
- Windows 7を部分的にDirectX 11対応とする修正プログラム「KB2670838」が引き起こす問題
- カスタム設定で極めて高いレンダリング解像度を選択したとき,ブルームのポストエフェクトがおかしくなる問題
■Version 1.2.250
フィンランド時間2013年12月10日,
今回のアップデートでは,「Ice Storm」テストに「Unlimited」プリセットが追加された。UnlimitedプリセットはAndroid版やiOS版,Windows RT版に用意される一方,Windows版にはこれまで用意されていなかったが,これでようやくUnlimitedプリセットでも異なるOS間で横並びのテストが行えるようになるわけである。
そのほか,以下にリリースノートの和訳を示したとおり,細かなアップデートはあるものの,従来からあるテストに,スコアを左右する修正は加えられていないとのことだ。
なお,今回リリースされたのはフルインストーラのみ。アップデートパッチは公開されていない。
●Version 1.2.250の新要素(全エディションに共通)
- Ice StormのUnlimitedプリセットを追加
- 統合された「GPU-Z」ライブラリを刷新し,GPU認識周りを改善
●Version 1.2.250で解決した問題(全エディションに共通)
- ハードウェアモニタリングのグラフで,対応CPUもしくはGPUであるにも関わらず,動作クロックや温度が表示されない問題
■Version 1.2.362
フィンランド時間2014年3月12日,マイナーアップデートとされるバージョン1.2.362が公開になった。
今回は細かなバグフィックスが主体。当然ではあるが,ベンチマークスコアは影響を受けないとのことだ。
なお,今回もリリースされたのはフルインストーラのみとなっている。
●Version 1.2.362の新要素(全エディションに共通)
- インターネット接続環境が高遅延な状況でもテスト結果を正しく投稿できるよう,動作の信頼性を改善
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.26に更新
●Version 1.2.362で解決した問題(全エディションに共通)
- DirectX 10世代のグラフィックスカードを搭載する環境で,Fire Strikeテストの実行ボタンを押せてしまう問題
- まれに,保存されたプロダクトキーがおかしくなる問題
●Version 1.2.362で解決した問題(Steam版のみ)
- Steamの実績がアンロックされない問題
- まれに,テスト結果がSteamのIDと関連づけられなくなる問題
●Version 1.2.362で解決した問題(Professional Edition版のみ)
- コマンドラインからICE StormスコアをXML形式で出力するのがうまくいかない問題
■Version 1.3.708
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今回は,全エディションに共通の新しいテストモード「Sky Diver」が追加されるという,大型アップデートとなっている。
Sky Diverの詳細については,COMPUTEX TAIPEI 2014でのインタビュー記事を参照してほしいが,簡単にまとめると,Sky Diverは,DirectX 11世代のグラフィックス機能統合型CPU(=APU)に向けたテストだ。DirectX 10世代のグラフィックス機能統合型CPU用テストである「Cloud Gate」を,事実上置き換えるものとなっている。
Futuremarkによれば,「Fire Strike」テストで総合スコアが2800を下回る場合は,Sky Diverを利用すべきとのこと。また,Sky Diverで総合スコアが12000を上回る場合は,Fire Strikeを利用すべきとのことだ。Sky DiverとFire Strikeで採用されるエンジンは同じだが,だからと言ってスコアを直接比較できるわけではないので,この点は注意してほしい。
なお,リリースされたのは今回もフルインストーラのみである。
●Version 1.3.708の新要素(全エディションに共通)
- テストの実行にあたって,Windows 7環境ではService Pack 1の導入が必須に
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.29に更新
●Version 1.3.708の新要素(Basic Edition版のみ)
- デモとセットではなく,ベンチマークのみを実行できるように変更
●Version 1.3.708の新要素(Professional Edition版のみ)
- 拡張子「.3dmdef」の定義ファイル名を変更。そのため,スクリプトを用いて自動実行する場合はスクリプトの更新が必要に
■Version 1.4.775
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最大のトピックは,AdvancedおよびProfessional Editionにおける「Fire Strike」テストに,4Kディスプレイ用の新プリセット「Ultra」が追加されたことだ。あくまでもプリセットの追加であって,テストが新しくなったりはしていないものの,これまで,4K解像度を設定するとカスタムテスト扱いになっていたのに対し,Ultraプリセットなら総合スコアを得られるというのは,重要な変更点といえるだろう。
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なお,メジャーアップデートではあるが,Ultraプリセットを除けば,テスト結果に影響する変更はないとされている。
●Version 1.4.775の新要素(Advanced & Professional Editionのみ)
- 「Fire Strike」テストの4Kテスト用プリセット「Ultra」が追加される
●Version 1.4.775の新要素(全エディションに共通)
- ベンチマーク選択画面で新しいデザインを採用
- カスタマーサポートをしやすくするため,ベンチマークのロギング周りを改善
●Version 1.4.775の新要素(Professional Editionのみ)
- 3dmdef形式のファイル内でコマンドラインオプションを設定可能に
- 3dmdef定義ファイルに対して小規模の構文変更が実施される(※これにより,自動化スクリプトのアップデートが必要になる可能性もある)
- コマンドラインのロギングオプションが追加に
- コマンドラインの進捗ログが,ワークロードの名称とループ回数を含むようになった
- コマンドラインからの出力ログに含まれていた空の行を削除
●Version 1.4.775で解決した問題(全エディションに共通)
- システム上のハードウェアにトラブルが生じたと判明したとき,あるいはそのトラブルをモニタリングしているときに3DMarkが不安定となることがある問題
■Version 1.4.778
「Version 1.4.775には,一部のシステムで『Workload Single init returned error message: bad lexical cast』というエラーが生じるバグがあった」とのことで,フィンランド時間2014年10月15日,Futuremarkからバージョン1.4.778が緊急リリースされた。当該バグの修正を除き,仕様は1.4.775から変わっていないとのことだ。
■Version 1.4.780
緊急更新のかかったVersion 1.4.778だったが,NVIDIA独自のスイッチャブルグラフィックス技術「Optimus」に対応するノートPCで「No outputs found on DXGI adapter」というエラーが発生する問題が残っていた。フィンランド時間2014年10月23に入った再度の緊急更新は,それに対応するものだ。
今回も,変更はバグ修正のみで,それ以外の仕様に違いはないとされている。
■Version 1.4.828
フィンランド時間2014年12月1日,バージョン1.4.828がリリースされた。今回はマイナーアップデートと位置づけられており,ベンチマークスコアに影響のない範囲で最適化と修正が入っている。
●Version 1.4.828の新要素(全エディションに共通)
- SystemInfoのバージョンを4.32に更新
- ハードウェアモニタリングのオーバーヘッドを低減(※もともと取るに足らないレベルだったものをさらに低減したとされる)
- HELPタブに表示されていたプロダクトキーを,標準では隠すように変更(※選択すれば表示することもできる)
●Version 1.4.828で解決した問題(全エディションに共通)
- Ice StormおよびCloud Gateでストレステストを行っているときに,メモリアクセス違反が生じ,テストがクラッシュする問題
- HELPタブから標準的でない解像度を選択し,レターボックス化された状態で拡大が入るときに,16:9のアスペクト比が保持されない問題
●Version 1.4.828で解決した問題(Professional Editionのみ)
- NVIDIAの「Optimus」スイッチャブル技術を採用したシステムで,コマンドラインアプリケーションが「No outputs found on DXGI adapter」エラーを吐く問題
- 「custom_x.3dmdef」を使うとき,拡大処理が画面中央で行われない問題
- 「.3dmdef」形式のファイルをコマンドラインから使うとき,拡大モードを変更できない問題
■Version 1.5.884
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本テストでは,少しずつDrawCallの数を増やしていって,フレームレートが30fpsを割るまでの間,1秒間にどれだけのDrawCallを発行できるかを計測し,APIによるオーバーヘッドを確認することになる。
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なお,Futuremarkでは,本テストは汎用のものではなく,異なるGPU間の比較に使うべきではないと,注意を呼びかけている。3Dゲームを模したDirectX 12ベースのテストは,Windows 10の正式リリース後,ほどなく公開予定とのことなので,DirectX 12世代のいわゆる3Dベンチマークを期待している人は,そちらを待ったほうが賢明だろう。
●Version 1.5.884の新要素(全エディションに共通)
- スコアが大きな数字になったときの表示形式を,読みやすく改善
- テスト1回ごとに「Result Screen」にフレームレートが表示されるよう改善
●Version 1.5.884で解決した問題(全エディションに共通)
- Sky Diverのデモシークエンスで,洞窟に入るときハングする問題
■Version 1.5.893
フィンランド時間2015年4月24日,バージョン1.5.893がリリースされた。バグ修正のみのマイナーアップデートで,ベンチマークスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 1.5.893で解決した問題(全エディションに共通)
- Windows 10 Technical Previewにおいて,API Overhead feature testでハングアップすることがある問題
●Version 1.5.893で解決した問題(Steam版のみ)
- Steamの実績がアンロックされない問題
■Version 1.5.915
フィンランド時間2015年6月8日,バージョン1.5.915がリリースされた。新しいハードウェアやWindows 10に合わせた修正を行ったマイナーアップデートとなっており,ベンチマークスコアは影響を受けないとされている。
既知の問題として,Windows 10でIntel HD Graphics用のグラフィックスドライバ(10.18.15.4204)が,DirectX 12ベースのフルスクリーン表示を行えない可能性があると,Futuremarkは指摘している。同社によれば,まだ開発途上にあるWindows 10環境ではそのほかにも,互換性の問題が残っている可能性があるとのことだ。
●Version 1.5.915の新要素(全エディションに共通)
- AMDおよびIntelから今後登場するハードウェアを想定して,SystemInfoのバージョンを4.39に更新
- Windows 10 Technical Preview ビルド 10130に合わせてAPI Overhead feature testを更新
■Version 2.0.1979
フィンランド時間2016年4月6日,メジャーバージョンアップとなるバージョン2.0.1979が公開となった。
今回のトピックは,ユーザーインタフェースの刷新と最適化,そして,3DMarkを構成するベンチマークの個別アップデート対応で,ひとまずは見た目が変わっただけという印象だが,今後のアップデートにいろいろと影響しそうである。
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なお,既存のベンチマークテストそのものに手は入っていないため,テスト結果としてのスコアは影響を受けないはずだが,この点,正確なところはFuturemarkに確認中だ。回答が得られたら追ってお伝えしたい。
●Version 2.0.1979の新要素
- 3DMarkのユーザーインタフェースを一新して再構成。より高速に,またより(今後の拡張に対して)柔軟となった(※丸括弧内は筆者による推測。原文は「3DMark UI has been redesigned and rebuilt to be faster and more flexible.」)
- ホームスクリーンから,「ユーザーのPCシステムに最適なテスト」を推奨する機能
- ベンチマークスクリーンからほかのベンチマークや機能テストを実行できる機能
- ロシア語へのローカリゼーション
- ベンチマークテストごとの独立したアップデート機能
- Basic Editionに対するIce Storm ExtremeおよびIce Storm Unlimitedの解放。Basic Editionでも両テストを無料で実行可能になった
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.43に更新
- VRMarkのプレビューとして2つのテストシーンを実装。ただし,スコアは取得できない。また,Basic EditionおよびSteamのデモ版では実行不可
●Version 2.0.1979で解決した問題
- AMD製グラフィックスドライバの機能により,ベンチマークのユーザーインタフェース上にあるプレビュービデオを再生すると,グラフィックスカードが省電力モードに入り,動作クロックが低下する問題
■Version 2.0.2067
フィンランド時間2016年4月18日,バージョン2.0.2067がリリースされた。
メジャーアップデートだったバージョン2.0.1979に残っていた問題を修正したマイナーアップデートとなっており,ベンチマークスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.0.2067で解決した問題(全エディションに共通)
- ロシア語版および中国語版Windowsで発生していたユニコードの互換性に関わる問題
- NTFSのジャンクション機能を使ってマウントした領域に3DMarkをインストールした場合,画面が白くなることのある問題
- ごく一部の環境でボタン上のテキストが読めなくなる問題
●Version 2.0.2067の新要素(全エディションに共通)
- ロシア語版および中国語版Windowsで発生していた互換性問題を解決したSystemInfoのバージョン4.45に更新
■Version 2.0.2530
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Stress Testは,4種類のテストから任意のものを選択し,指定した回数それを実行することでPCに持続的な負荷をかけて,PCの安定性を検証するというものだ。選択できるテストは,「Fire Strike」を基にしたものが3種類と,「Sky Diver」を基にしたものが1種類の計4種類。PCのスペックに合わせて,実行したいものをメニューから選ぶ仕組みとなっていた。
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これらのテスト結果をもとにして,たとえばGPUやCPUの温度が極端に高止まりしているなら,PC内部の冷却に問題がある可能性があるので,今後は冷却を強化しようといった具合に,PCの弱点を見極めてアップデート方針を検討できるわけだ。
テスト結果からPCの弱点を推測できるだけの知識は必要となるが,自作PC派のゲーマーにとっては参考になるテストと言えるのではないだろうか。
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なお,Stress Test以外のテストについてはとくに言及がないので,ベンチマークスコアは影響を受けないと思われる。
●Version 2.0.2530で解決した問題(全エディションに共通)
- 3DMarkがテスト用DLCファイルのインストールに失敗することがある問題
●Version 2.0.2530の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.46に更新
- デモだけを実行するカスタム設定を復活
■Version 2.0.2724
フィンランド時間2016年7月4日,バージョン2.0.2724がリリースされた。Sky Diverでテストがハングしたり,特定の環境でプログラムを開始できなかったりするといった,挙動に関する問題を修正したマイナーアップデートという位置づけだ。例によって,ベンチマークスコアは影響を受けないという。
●Version 2.0.2724で解決した問題(全エディションに共通)
- 非常に高速なシステムでSky Diverを実行したときに,画面が白くなってテストがハングすることのある問題
- Windows 7においてUACを無効化している状態で,3DMarkのインストールができないことのある問題。インストール中に警告ダイアログが表示された場合,[無視]を選択すれば続行できるとのことだ
- 特定のシステム構成において,Steamから64bit版3DMarkを起動できないことがある問題
- 文字コードとしてUTF-8を採用したユーザーフォルダがあるとき,ベンチマークが失敗することのある問題
●Version 2.0.2724の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.47に更新
■Version 2.0.2809
フィンランド時間2016年7月12日,バージョン2.0.2809が公開となった。前回のリリースからそれほど経たずのリリースとなった今回も,挙動に関する問題を修正したマイナーアップデートとなる。もちろん,ベンチマークスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.0.2809で解決した問題(全エディションに共通)
- 特定のシステム構成において,Steamから64bit版3DMarkを起動できないことがある問題(※Version 2.0.2724で対策の入った問題に対する再対処とのこと)
- デモやテスト後,テスト結果のファイル処理中に3DMarkがハングして,画面に何も表示されなくなることのある問題
■Version 2.1.2852
フィンランド時間2016年7月14日公開となったバージョン2.1.2852で,Futuremarkは,DirectX 12対応のテスト「Time Spy」を追加した。Time Spyの詳細はテストレポート記事を参照してほしい。
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■Version 2.1.2973
フィンランド時間2016年8月19日,バージョン2.1.2973が公開となった。Time Spyの導入後初となるマイナーアップデートであるが,多くの問題が修正されている。
とくに重要な修正は,バージョン2.1.2852でFire Strikeをカスタム設定で実行した場合に,スコアが低くなってしまう問題への対策だ。問題のあるバージョンでカスタム設定を行って計測したFire Strikeのスコアは,ほかのバージョンで測定したスコアと比較すべきではないと,Futuremarkは注意を呼びかけている。
なお。Fire Strikeでカスタム設定を行っていない場合と,Fire StrikeのExtremeもしくはUltraプリセット,あるいはほかのテストの結果は,問題の影響を受けていないとのことだ。
なお,この問題の影響を受けるのは,Fire Strikeをカスタム設定で実行した場合のみで,カスタム設定を使っていない場合や,Fire Strike Extreme/Fire Strike Ultraプリセット,およびほかのテストのスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.1.2973で解決した問題(全エディションに共通)
- Fire Strikeをカスタム設定で実行した場合に,スコアが低くなることのある問題
- 3DMark内でのアップデート機能が正常に動作しないことがある問題
- 32bit版Windows上でSky Diverテストが起動しないことのある問題
- スケーリングモードをストレッチ(拡大)に設定している場合に,Time Spyテストがクラッシュすることがある問題
(※アプリケーションの選択した解像度がディスプレイの画面解像度より低い場合に,ディスプレイドライバ側でアプリケーションの表示を拡大する設定を選択している状態で生じる問題と思われる) - 非常に多くのデバイスが接続されたシステムでSystemInfoによる分析を実行すると,分析に失敗することがある問題
- インストーラを解凍したときに,解凍先のフォルダ名に半角スペースが含まれているとインストールに失敗することがある問題
●Version 2.1.2973の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールをバージョン4.48に更新
- 統合型グラフィックス機能を利用していて,必須グラフィックスメモリ容量を満たさない場合,メインメモリを追加のグラフィックスメモリと見なして動作するように更新
- 「Recommended」対象となるテストの詳細を表示するための[DETAILS]ボタンを追加
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■Version 2.2.3488
フィンランド時間2016年12月9日,小さなマイナーアップデート版となるバージョン2.2.3488が登場した。バグ修正内容は2点で,ベンチマークスコアに影響を与える修正は入っていないとのことである。
●Version 2.2.3488で解決した問題(全エディションに共通)
- とくにIntel X99プラットフォームで影響の大きかった「SystemInfoのタイミング関連」の問題(※3DMarkは以後,テストの開始にあたって,SystemInfoによるシステムスキャンの終了を待つことになるという)
- 3DMarkのユーザーインタフェースを開こうとすると,ごくまれに,何も表示されていない白いウインドウが開く問題
●Version 2.2.3488の新要素(全エディションに共通)
- Version 2.0.1979で実装されたプレビュー版「VRMark」は,正式版のリリースによって役割を終えたため,メインメニューからインストールボタンを削除。同時に,アンインストールできるようにもした
■Version 2.2.3491
Version 2.2.3488には,「OPTIONS」の設定項目に問題があり,正しいスコアを得られない問題があったとして,フィンランド時間2016年12月12日付けで,急遽,差し替えが入った。
修正点はその1点のみで,ベンチマークスコアも影響は受けないとのことだ。
●Version 2.2.3491で解決した問題(全エディションに共通)
- 「OPTIONS」の「Output resolution」にバグがあり,(プルダウンメニューから特定の解像度設定を選択したときに)正しいスコアが得られない問題(※ということだと思われる。原文は「Fixed an issue with the output resolution setting on the Options screen.」)
■Version 2.2.3509
年内最後のアップデートとしてフィンランド時間2016年12月15日にリリースとなったバージョン2.2.3509では,「GUIの問題により,バージョン2.1.2852以降で,予想されるスコアよりも実際に得られるスコアが若干低くなる」という問題に修正が入った。この修正により,総合スコアは最大0.3%,Physics scoreでは最大2.5%回復し,「GUIの問題」が発生する前と一致するスコアが得られるようになるとのことだ。
●Version 2.2.3509で解決した問題(全エディションに共通)
- バージョン2.1.2852以降で,GUIからベンチマークを実行したとき,得られるスコアが若干低くなっていた問題(※Professional Editionでコマンドラインからベンチマークを実行した場合は,以前のバージョンであっても影響を受けない)
●Version 2.2.3509の新要素(全エディションに共通)
- SystemInfoのハードウェア検出に,2分というタイムアウト時間を設定。これにより,特定の環境で,システムが長時間停止するのを防ぐ
■Version 2.3.3663
フィンランド時間2017年3月23日,「API Overhead feature test」に新要素を追加するバージョン2.3.3663が登場した。
API Overhead feature testは,「DirectX 12とDirectX 11,Mantle 1.0の各APIにおけるオーバーヘッドを比較するための要素テスト」として,3DMarkのバージョン1.5.884で追加されたものだ(関連記事1,関連記事2)。今回のアップデートによりAPI Overhead feature testでは,Mantle 1.0でのテストに変えて,新世代のグラフィックスAPIである「Vulkan」でのテストを行えるようになった。
AMD独自のグラフィックスAPIであったMantleは,Vulkan(およびDirectX 12)の要素技術として取り込まれることで発展的に終息している。今回のアップデートによるMantleからVulkanへの移行は,その実情を踏まえたものと言えよう。
Mantle 1.0でのテストがVulkanに置き換わったことを除けば,API Overhead feature testのテスト内容や,他のテスト項目に変更はなく,ベンチマークスコアも影響を受けないとのことだ。
●Version 2.3.3663の新要素(全エディションに共通)
- ハードウェア検出に用いるSystemInfoモジュールがIntel X99チップセット搭載システム検出に要する時間を大幅に改善
●Version 2.3.3663の新要素(Basicエディションを除く)
- API Overhead feature testにVulkanのテストを追加
●Version 2.3.3663で解決した問題(全エディションに共通)
- 一部のシステムで,API Overhead feature testの実行後にスコアが表示できない問題
- Time Spyテストで,シェーダキャッシュが破損したときに適切に回復できなかった問題
(シェーダキャッシュが破損した場合,破損したものを削除してから再コンパイルするようになり,アンインストール時には,シェーダキャッシュフォルダも完全に削除するようになったという) - Windowsにおける画面の拡大率(DPIスケーリング)を150%に設定していた場合,解像度1920×1080ドットのディスプレイに表示するとUIの一部が表示されなかった問題
■Version 2.3.3682
フィンランド時間2017年4月6日,バージョン2.3.3682が公開となった。バージョン2.3.3663でアップデートの入ったAPI Overhead feature testに,テスト失敗の原因となる問題があったとのことで,その問題を修正したマイナーアップデートである。
例によって,ベンチマークスコアは影響は受けないとのことだ。
●Version 2.3.3682で解決した問題(Basicエディションを除く)
- 一部のシステムで,API Overhead feature testにおけるDirectX 12のテストが終了したときに,テストが失敗する問題
■Version 2.3.3693
フィンランド時間2017年4月12日に公開となったバージョン2.3.3693は,DirectX 11モードで実行したAPI Overhead feature testでスコアが低下する問題があったことを受けてのマイナーアップデートである。修正により,当該テストのスコアは影響を受けるが,それ以外のテストに影響はないという。
●Version 2.3.3693で解決した問題(Basicエディションを除く)
- DirectX 11モードで「API」実際のジオメトリ描画に必要な量よりも多くのコンスタントバッファをアップデートすることになり,結果としてスコアが低下することのある問題
- Time SpyをCustom runで実行するとワークロードがループ実行される問題
■Version 2.3.3732
フィンランド時間2017年6月14日,バージョン2.3.3732が公開となった。2か月ぶりとなるマイナーアップデートで,基本的にはバグフィックスのみが入ったという理解でいい。
マイナーアップデートの通例どおり,ベンチマークテストのスコアは影響を受けないとのことだ。
●Version 2.3.3732で解決した問題(全エディションに共通)
- 互換性と安定性に関わる複数のマイナーな問題
- アプリケーションのクラッシュを引き起こすことがあるシェーダキャッシュの問題
■Version 2.4.3819
フィンランド時間2017年10月11日,バージョン2.4.3819が公開となった。Futuremarkが予告したとおり,今回のバージョンは,Advanced EditionおよびProfessional Editionから利用できるDirectX 12対応ベンチマーク「Time Spy」に,ハイエンドシステム向け最適化の入った高負荷テスト「Time Spy Extreme」(タイムスパイエクストリーム)が加わったものとなる。
Time Spy導入済みのシステムは,無償アップグレードでTime Spy Extremeも実行可能になる。Time Spy未導入の場合は,Time Spyを購入すれば,Time Spy Extremeも利用できるようになるそうだ。
さて,Time Spy Extremeには,「Time Spy Extreme Benchmark Test」と「Time Spy Extreme Stress Test」という2種類のテストがあり,前者はPCのグラフィックス性能計測用,後者はTime Spy Extremeで高負荷をかけた状態におけるPCの安定性を検証するものとされている。
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Time Spy Extremeがターゲットとする解像度は3840
CPU負荷も既存のTime Spyと比べて3倍以上に達しているが,一方で第4世代Coreプロセッサ以降がサポートする256bit SIMD演算命令セット「AVX2」を利用できるようになっており,対応CPUではAVX2を使うようになっているそうだ。
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Time Spy Extremeの追加以外は,いくつかのバグを修正した程度の変更に留まる。Futuremarkはとくに言及していないが,既存のベンチマークでスコアに影響のあるアップデートはないと見ていいだろう。
●Version 2.4.3819の新要素(Basicエディションを除く)
- Time Spy Extreme Benchmark TestとTime Spy Extreme Stress Testを追加
●Version 2.4.3819で解決した問題(Basicエディションを除く)
- Time SpyのGraphics Test 2で,ループ中に再読み込みが発生することのある問題
- スクリプトやバックグラウンドプロセスからテストを開始すると,Time Spyがまれに失敗することのある問題
●Version 2.4.3819で解決した問題(全エディションに共通)
- Intelの統合型グラフィックス機能を使用する環境で,ディスプレイ解像度をパネルのネイティブ解像度以外に設定してあると,API Overhead feature testのVulkanパートにおいてテストに失敗する問題
■Version 2.4.4163
フィンランド時間2017年12月12日,バージョン2.4.4163が公開となった。今回のアップデートでは,プログラム起動時に3DMarkがハングアップしてしまうことがある問題や,特定のIntel製CPUを搭載する環境で,Fire StrikeやCloud Gate,Ice Stormの各テストが失敗することがある問題を修正しているとのこと。今回もベンチマークテストのスコアは影響を受けないそうだ。
●Version 2.4.4163の新要素(全エディションに共通)
- 全ベンチマークテストのロード画面に表示されるロゴやラベルを更新
- インストール済みのDLCをまとめて最新版に更新する[Update All]ボタンを追加(※ただし,4Gamerでは今のところ,[Update All]ボタンがどこに加わったのか確認できていない)
●Version 2.4.4163で解決した問題(全エディションに共通)
- Fire Strikeのリザルト画面で,表示されない細目スコアがあった問題
- 特定のIntel製CPUを搭載する環境で,Fire StrikeやCloud Gate,Ice Stormのテストが失敗することのある問題
- 3DMarkが起動中にハングアップすることのある問題
■Version 2.4.4180
フィンランド時間2017年12月20日,バージョン2.4.4180がリリースされた。今回のアップデートにおける目玉は,3DMarkのユーザーインタフェースが,日本語と韓国語,スペイン語の3言語に対応したこと。メインメニューから各テストの一覧メニュー,結果表示まで,3DMark内の文字要素は,製品名やテスト名といった固有名詞を除いて,ほぼすべて日本語になっているという,国内ユーザーにとっては嬉しいアップデートだ。
これにより3DMarkが対応する言語は,英語,ドイツ語,日本語,韓国語,ロシア語,簡体字中国語,スペイン語の7言語となった。
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![]() インストールの時点で,日本語が選択できるようになっている |
![]() 結果表示もきちんと日本語化されているのが分かるだろう |
ただ,スクリーンショットを見ても分かるとおり,フォントは不揃いだ。翻訳自体はかなりのレベルであるだけに,欧文,かな,漢字でそれぞれフォントが異なっているというのは,余計に違和感がある印象だ。将来のアップデートで修正されることを期待しよう。
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なお,今回のアップデートにおける変更点は,言語の追加だけだ。とくに明言はされていないものの,ベンチマークテストのスコアは影響を受けないと思われる。
●Version 2.4.4180の新要素(全エディションに共通)
- 日本語,韓国語,スペイン語に対応
■Version 2.4.4254
フィンランド時間2018年2月5日,マイナーアップデートとなるバージョン2.4.4254が公開となった。バージョン2.4.4180でアプリケーション本体側のユーザーインタフェースが日本語と韓国語,スペイン語に対応した3DMarkだが,今回はインストーラも表示言語としてこれら3言語に対応したのがポイントだ。
ただ,バージョン2.4.4180のときに指摘したフォントの不揃い問題はまだ解決していない。
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そのほかアップデート内容は以下のとおり。バグ対策も2点入っているが,それによるスコアへの影響はないとのことだ。
●Version 2.4.4254の新要素(全エディションに共通)
- インストーラが日本語,韓国語,スペイン語に対応
- 3DMarkのスコアランキングを掲載している「Hall of Fame」へのスコア提出フローにある「スコアが正当なものかを検証するプロセス」を改良
(※これによりHardware monitoring information(ハードウェア監視情報)が必須になった)
●Version 2.4.4254で解決した問題(全エディションに共通)
- アプリケーションの起動時に3DMarkのスプラッシュスクリーンが表示されない問題
- グラフィックスメモリの容量としてシステム側が予期しない値を返してきたとき,アプリがクラッシュすることのある問題
■Version 2.4.4264
フィンランド時間2018年2月14日,バージョン2.4.4264が公開となった。今回のマイナーアップデートは,3DMarkのスコアランキングページ「Hall of Fame」へのスコア提出に関わる変更を行ったもので,一般のゲーマーに影響のあるような修正は入っていないという。
ベンチマークスコアへの影響がないのは,マイナーアップデートの通例どおりである。
●Version 2.4.4264の新要素(全エディションに共通)
- 3DMarkのスコアランキングを掲載している「Hall of Fame」へのスコア提出フローを改良(※これにより,以前のバージョンでスコアを提出しても,Hall of Fameに掲載されなくなった)
■Version 2.5.5029
フィンランド時間2018年6月20日,マイナーアップデート版となるバージョン2.5.5029が登場した。実行ログの記録周りに生じていた不具合により,ベンチマーク実行に失敗する可能性のあった問題が解消したほか,結果表示に示されるRyzenプロセッサの仕様表記が正しくなるといった改善も入っている。
ベンチマークスコアへの影響はないとのことだ。
●Version 2.5.5029の新要素(全エディションに共通)
- リザルト画面におけるRyzenプロセッサの仕様を正確に表示
- アプリケーションの更新通知を改善
- FuturemarkからULへのブランド変更に合わせた,ブランドロゴ,テキスト,Webページへのリンク,およびファイルパスの変更
●Version 2.5.5029で解決した問題(全エディションに共通)
- 実行ログの記録周りの不具合が原因でベンチマーク実行に失敗することのあった問題
■Version 2.6.6174
フィンランド時間2018年10月8日公開のバージョン2.6.6174で,統合型GPU向けの新しいDirectX 12対応テスト「Night Raid」が追加となった。その詳細は追って掲載予定の紹介記事を参照してほしい。
メジャーアップデートという位置づけだが,Night Raidを除く既存のベンチマークテストでスコア計測方法を含むアップデートは入っていないとのことだ。
●Version 2.6.6174の新要素(全エディションに共通)
- Night Raidベンチマークテストの新規追加
●Version 2.6.6174の新要素(Advanced Edition以上)
- Night Raid Stress Testの新規追加
●Version 2.6.6174で解決した問題(全エディションに共通)
- アップデートの確認機能が抱えていた問題(※詳細は明らかになっていない。原文「Fixed the self-update notification system.」)
■Version 2.6.6238
フィンランド時間2018年11月19日,ULはマイナーアップデートとなるバージョン2.6.6238を公開した。スコアに影響のある変更はなく,インストール周りとアップデート告知周りに関する変更のみが入っている。
●Version 2.6.6238の新要素(全エディションに共通)
- カスタムインストール時のフォルダ構成を改善(※詳細は明らかになっていない。原文「Improved folder structure when installing to a custom location.」)
●Version 2.6.6238で解決した問題(全エディションに共通)
- アップデートの告知システムが抱えていた問題(※詳細は明らかになっていない。原文「Fixed the update notification system.」)
- 関連タイトル:
3DMark
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