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[Gamescom]「World of Warplanes」には零式艦上戦闘機など日本の機体が登場。さらに,戦車をテーマにしたブラウザゲーム「World of Tanks Generals」がアナウンス
「World of Warplanes」公式サイト
タイトルどおり,戦車に続いて次は戦闘機がテーマとなるわけで,World of Warplanesでは,数km四方の巨大なマップを舞台に,最大で30人のプレイヤーが参加する華麗な空中戦が楽しめる。プレイヤーは,1930年代の古式ゆかしい複葉機からスタートし,戦功を重ねて経験値を溜め,やがては1950年代の朝鮮戦争で活躍したジェット機のパイロットになったりもできる。
World of Tanksについては,取材のたびに「日本の戦車も準備している」と言ってくれるWargaming.netだが,残念ながらいまだに実現していない。だが今回は,ゲームの最初から日本の機体が登場するわけだ。World of Warplanesには日本のほかアメリカとロシア,ドイツが用意されるようだが,開発中ということで変更もあるかもしれない。また,登場する機体総数は4か国で60機(1つの国につき15機)だが,これは将来的に100機以上を目指すとのことだ。
現状では機体の移動はマウスとキーボードで行うが,スロットルの操作はなく,エンジン推力は常に100%になる。ただし,所定のキーを押すと,押している間はエンジンが停止するので,それを使って速度を調整できる。ラダー操作もオートなので,旋回は容易だ。離着陸する必要はなく,ゲームは空中にいる状態でスタートする……といった感じになっており,コンバット系のフライトシミュレータの中でも,かなりシンプルな部類に属すると思う。彼らの狙いどおりの操作系になっているかは,今後もテストを重ねて検証することになるだろうが,筆者がうっかり墜落してしまったことは秘密にしておこう。
性能は実機をベースにしているが,マップは架空のもの。登場するのは戦闘機だけで,NPCの操作する爆撃機を攻撃したり,エスコートしたりするような場面もあるという。このように,実機や戦史にもとづくこだわり部分と,ゲームとして割り切った部分のバランス感覚は,World of Tanksに似た雰囲気だ。グラフィックスはこだわり部分で,それぞれの航空機は多数の資料を使って緻密に再現されている。眼下に広がる海の様子や,生い茂る木々,建物などもいい雰囲気だなあ。ちなみにゲームエンジンは,オーストラリアのメーカーであるBigWorldのミドルウェアを使っているが,今年(2012年)7月にWargaming.netがBigWorldを買収したので,今や独自エンジンと呼んでもよくなった。BigWorldのミドルウェアは,MMORPG開発での採用例が多いという。
現在実施されているCBTには,ゲームモードとしてPvPしかないが,いずれは地上攻撃やNPCとの空中戦が行えるPvEも実装したいとKislyi氏は考えている。ともあれ,日本の戦闘機の登場は,ファンにとって嬉しい話だ。彼らの次の次の作品は海戦をテーマにした「World of Warships」だが,こちらのプロモーションムービーで主役を張っているのは,日本海軍の誇る「大和」だったりするからたまらんぞ。開発に時間をかけるWargaming.neだけに,リリースがいつのことになるかちょっと分からないのだが,海の戦いにも期待したい。
現在は10人ほどのスタッフが開発を進めており,2013年のサービス開始が予定されているとのことだ。対応機種はPCのほか,iPhoneとiPadとなっており,Kislyi氏はタッチパネルが使えるiOS版をオススメするとのことだった。
「World of Tanks Generals」公式サイト
登録ユーザー数が3500万人を超え,まさに大成功としかいえない状況のWorld of Tanks。9月には,世界の各地域から選抜されたプレイヤーがモスクワに集まり,世界大会も開催される予定とのことで,なんというかもう,飛ぶ鳥を落とす勢いだ。果たして,World of Warplanesはそれに続くことができるのか。オープンβテストや,正式サービスの開始を楽しみに待ちたい。
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