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印刷2021/10/02 16:36

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「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 既報のとおり,2021年9月30日,ソニーは,「Xperia」ブランドの5G対応新型スマートフォン「Xperia 5 III」を国内発表した。本稿では,ソニー後日開催したメディア向け体験会で触った実機をもとに,既存製品との比較を中心にXperia 5 IIIの特徴を紹介する。

Xperia 5 III
画像集#001のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 Xperia 5 IIIは,ソニーのフラグシップスマートフォン「Xperia 1 III」に並ぶ高いスペックを,コンパクトな筐体に搭載したのが特徴だ。ディスプレイは,約6.1インチサイズで解像度が解像度1080×2560ドット,横持ち時のアスペクト比が21:9の有機ELパネルを採用する。

Xperiaシリーズではおなじみともいえる横持ち時のアスペクト比21:9のディスプレイを採用する
画像集#002のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 約6.5インチサイズのディスプレイ備えるXperia 1 IIIを比べればひとまわり小さいが,画面サイズと解像度以外のスペックは,Xperia 1 IIIと変わらない。最大リフレッシュレートは120Hz表示対応で,タッチパネルのサンプリングレートは240Hzでゲーム用途でも十分対応できる。

Xperia 1 III(左)とXperia 5 III(右)の比較。Xperia 5 IIIのほうがひとまわり小さい
画像集#003のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 Xperia 5 IIIの公称本体サイズは,68(W)×157(D)×8.2(H)mmだ。前世代製品の「Xperia 5 II」と比べると,Xperia 5 IIIは長辺が1mm短いものの見た目では分からない。一方,重量はXperia 5 IIIのほうが5g重い。ただし,こちらも手にしたときの違いは感じない。

Xperia 5 II(左)との比較。長辺が1mm違うだけなのでサイズには差がない。後述するカメラユニットは,Xperia 5 IIIのほうが大型のものを採用する
画像集#004のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 左側面にSIMカードスロットを備え,右側面に音量調整ボタンや,指紋認証センサー一体型の[電源/スリープ]ボタン,Googleアシスタントを起動するGoogleアシスタントキーが並ぶといった配置は,既存製品のものをそのまま引き継いでいる。また,右側面の端には,Xperia伝統のカメラキーを搭載しており,横持ちで写真を撮影するときにシャッターボタンとして利用できる。

左側面はSIMカードスロットがあるのみだ
画像集#005のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

右側面。左からカメラキー,Googleアシスタントキー,[電源/スリープ]ボタン,音量調整ボタンという配置になっている。このあたりは既存製品と変わらない
画像集#006のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 上側面は,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子とスピーカー孔を,下側面にはUSB Type-Cを備える。なお,ソニーによると,3.5mmミニピン端子経由の最大音圧は,Xperia 5 IIと比べて40%向上したという。

上側面(左)に3.5mmミニピンヘッドセット端子を,下側面(右)にUSB Type-C端子を搭載する
画像集#007のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた 画像集#008のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

 Xperia 5 IIIとXperia 5 IIで目につく違いと言えば,背面に搭載するリアカメラだ。比べてみると,カメラユニットの大きさが違うことがはっきりと分かるだろう。Xperia 5 IIIは,Xperia 1 IIIと同じカメラユニットを採用しており,Xperia 5 IIのリアカメラよりも一回り大きい。
 Xperia 5 IIIのリアカメラは,標準と広角,望遠という3眼構成となっている。このうち注目したいのが望遠カメラだ。内部のレンズ群が動く可変式望遠レンズを採用しており,ひとつの望遠レンズで70mm(35mm換算,以下同)と105mmという2つの焦点距離の写真を撮影できる。つまり,3眼構成のカメラユニットで,4つの焦点距離を持つわけだ。なお,Xperia 5 IIIは,Xperia 1 IIIに搭載していた深度センサー「3D iToF」センサーを搭載しない。その分,カメラユニットも若干小さくなっている。

 カメラアプリにも変更が加えられている。Xperia 5 IIでは,Android標準のカメラアプリに加えて,ソニーが独自開発する高機能アプリである「Photography Pro」の2種類を搭載していた。対してXperia 5 IIIでは,Photography Proしか搭載していない。Android標準のカメラアプリが持つ機能は,Photography Proの「BASIC」モードで利用可能だ。シャッターボタンを押すだけの簡単な操作から,レンズの絞りやシャッタースピードの変更といったマニュアルでの細かな調整まで1つのアプリで対応できる。

カメラアプリはPhotography Proに一本化となった。Android標準のカメラアプリが有していた機能は,BASICモードに置き換えられた
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 ゲーム向け機能「Game Enhancer」は,Xperia 1 IIIと同じ最新版を搭載する。Xperia 5 II搭載のバージョンと比べて,画質や音声の調整機能が拡張されている。たとえば,画質調整機能では,表示がつぶれてしまいがちな暗所の明るさを上げて,敵の姿などを見やすくする「L-γレイザー」機能を搭載した。

つぶれてしまいがちな暗所を持ち上げて明るくして,画面表示が見やすくなるL-γレイザー機能
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 一方のサウンド機能では,プレイ中のゲームで利用できるイコライザーが加わり,31Hz〜16kHzまでの周波数に対して出力バランスを調整できるようになった。たとえば,低い周波数の音を持ち上げて,敵の足音をわかりやすくしたり,高い周波数の音を調整して発砲音を聞き取りやすくしたりできる。

ゲームで利用できるイコライザー機能を搭載
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 また,ゲーム動画の録画機能では,録画ボタンを押したときから30秒前までさかのぼって記録する「RTレコード」を新たに搭載しており,撃破シーンなど印象的なプレイを残しやすくなった。

バックグラウンドでゲームプレイ中の動画を常時記録しておくことで,録画開始から30秒さかのぼった映像を保存できるRTレコード
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 Xperia 5 IIIは,NTTドコモとKDDI,ソフトバンクの3社から11月中旬以降に発売となる予定だ。本体のカラーバリエーションは,国内市場限定のフロストブラックとフロストシルバーに加えて,グリーンとピンクの計4色を揃える。NTTドコモとKDDIは全色,ソフトバンクはピンクをのぞいた3色を販売するという。ちなみにフロストブラックとフロストシルバーは,フロストガラス風の加工を施しており,一方のグリーンとピンクは光沢感のある仕上げになっている。

NTTドコモ向けモデル。背面にソニーとXperiaのロゴに加えて,下側にNTTドコモのロゴと製品型番をプリントしている
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KDDI向けモデル。プリントはソニーとXperiaのロゴ,製品型番となっている
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ソフトバンク向けモデル。ソニーとXperiaのロゴのみとシンプルなプリントだ。また,ソフトバンク向けモデルのみ,非接触通信ICカードの内蔵を示すマークが,Felicaマークではなく,NFCのマークであるのも違いとなる
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 なお,Xperia 5 IIIには,アクセサリとして専用カバーの「Style Cover with Stand」を用意するという。背面にキックスタンドを備えるのがポイントだ。

純正カバーのStyle Cover with Stand
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キックスタンドでXperia 5 IIIを自立させられる
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 また,発売はまだ先だが,Xperia 5 IIIの購入キャンペーンも発表となった。Xperiaシリーズの最新情報を通知するプリインストールアプリ「Xperia Lounge」から申し込むと,「Call of Duty:Mobile」で利用できるゲーム内通貨5000円分や,Adobeの写真編集ソフト「Lightroom」モバイル版の利用権2カ月分,Amazon音楽配信サービス「Amazon Music Unlimited」の利用券3カ月分といった特典がもらえるという。

購入キャンペーンも実施予定だ
画像集#018のサムネイル/「Xperia 5 III」実機レポート。既存製品との違いを中心に特徴をチェックしてみた

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[2021/09/30 10:03]

ソニーのXperia 5 IIIの製品情報ページ

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