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10月20日発売予定のMSI製Z790マザーボードは電源周りを大幅強化。実機を写真で紹介しよう
10月20日の発売を予定するのは,以下の3製品だ。
- MPG Z790 CARBON WIFI:ATX,税込7万9980円前後
- MPG Z790 EDGE WIFI DDR4:ATX,税込6万2980円前後
- MAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4:ATX,税込5万980円前後
MSI製Z790搭載マザーボードに共通する特徴として,電源回路の強化が挙げられる。前世代製品と比べて,フェーズ数が増えた製品もあれば,同じフェーズ数でもより高品質なMOSFETを採用した製品もあり,最大消費電力の大きなハイエンドCPUでも安定した動作が見込めるという。さらに,すべての製品に大型の拡張ヒートシンクを採用するのに加えて,上位モデルではヒートパイプも併用することで,電源回路周辺の発熱に対応するのも見どころと言えよう。
メモリスロットは,上位モデルはDDR5対応版のみ,下位モデルはDDR5対応版とDDR4対応版の両方をラインナップする。ただし,既存パーツを活用しながらPCをアップグレードする人が多いことから,現状はDDR4対応版を先行して販売して,売れ行きやユーザーニーズを考慮しながらDDR5対応版の追加を検討するという形になるそうだ。
また,豊富なM.2 SSDスロットを備えているのもポイントの1つだ。上位モデルのMPG Z790 CARBON WIFIや,MPG Z790 EDGE WIFI DDR4は5基,下位モデルにあたるMAG Z790 TOMAHAWK WIFI DDR4でも4基のM.2 SSDスロットがある。このうち,上位モデルのM.2スロットは,M.2 SSDの表面と裏面にそれぞれに取り付けるサーマルパッドとヒートシンクを備えており,従来製品と比べてSSDの温度を5%下げられるという。
インタフェース類で目につくのは,USBポートの多さだ。また,少なくとも1基のUSB 3.2 Type-C Gen 2x2ポートを備えており,大容量データのやり取りに重宝しそうだ。
通信機能では,すべての製品が2.5G LAN対応の有線LANポートを搭載するのに加えて,6GHz帯を利用する無線LAN規格「Wi-Fi 6E」にも対応している。
ただし,あくまでハードウェア的に対応しているだけで,日本国内では,いまのところMSI製マザーボードのWi-Fi 6Eを使えない点に注意したい。2022年9月に総務省がWi-Fi 6Eの使用を認めたものの,実際に利用するには「技術基準適合証明」など国内の認証をあらためて取得する必要があるからだ。
MSIによると,Intelなど無線LANモジュールメーカーと対応を協議している最中とのことで,いつごろからWi-Fi 6Eを使えるようになるかという見通しは不明だという。できるだけ,早く利用できるようになってほしいところである。
そのほかにも,今後国内販売を見込む製品の展示も行われていた。見た目のインパクトは抜群なのが「MEG Z790 GODLIKE」だ。26フェーズ電源もの電源回路に加えて,7基のM.2 SSDスロット,10G LANポートを備えるなど,フラグシップモデルにふさわしいスペックを備えている。
もう1つ注目したいのは,唯一のMini-ITXモデルである「MPG Z790I EDGE WIFI」だ。スペースが限られたなか,3基のM.2 SSDスロットを備える。また,10フェースの電源回路や12層基板などを採用することで,小型ながらハイエンドCPUの搭載も可能だという。
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