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[COMPUTEX]ゲームとVRに本気すぎるMSI,ついに「操作に合わせて動くシート」を本社工場で製造してデモ展示
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印刷2017/05/31 13:47

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[COMPUTEX]ゲームとVRに本気すぎるMSI,ついに「操作に合わせて動くシート」を本社工場で製造してデモ展示

MSIブース。今年も全力でゲーム推しである
画像集 No.002のサムネイル画像 / [COMPUTEX]ゲームとVRに本気すぎるMSI,ついに「操作に合わせて動くシート」を本社工場で製造してデモ展示
 ゲーマー向けブランド「G Series」を立ち上げて以降,コンシューマ向け製品の多くをゲーマー向けとするなど,とにかくゲームに本気なMSIだが,COMPUTEX TAIPEI 2017では,一線を超える“ハードウェア”を,COMPUTEX TAIPEI 2017のブースに並べてきた。何かというと,台湾新北市内の本社工場で開発,製造したという、「プレイヤーの操作,あるいはコンテンツの状況に合わせて動くシート」だ。

英語だと「Motion Cockpit」などと呼ばれるタイプの稼働型シート。どこかのメーカーのコラボ製品かと思ったら,まさかのMSI純正である
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そこかしこにMSIのロゴが入っている。ヘッドセットを引っかけておくためのフックまで用意してあるあたりに「分かってる」感が漂っていた
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驚くべきことに,シートすらも自社開発とのこと
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こちらはローラーコースターのデモ
画像集 No.008のサムネイル画像 / [COMPUTEX]ゲームとVRに本気すぎるMSI,ついに「操作に合わせて動くシート」を本社工場で製造してデモ展示
 VRコンテンツを用いて事業を行う企業向けのコンセプトモデルとして登場したこの可動型シート,現時点では名前すらないそうだが,電動アクチュエータを搭載しており,シートを一定の角度――具体的な数字は公開されていないけれども、見た限りはおそらく10〜15度程度――だけ,上下左右に傾けることができるようになっている。振動機能は搭載しないとのことだ。
 MSIがTaipei Nangang Exhibition Center(南港展覧館)の4Fにある自社ブースへ3台並べてきた可動型シートは,2つがVR対応のドライブシム,1つがVRのローラーコースター体験だったが,前者はプレイヤーのステアリング操作,後者はローラーコースターの動きに合わせて,シートがリアルタイムで動くことになる。


 見るからによくできているこのシートだが,それだけではない。というのもMSIのノートPCチームは,このシートと連携できる小型のデスクトップPC「Vortex G25」を用意しており,実際,ドライブシムのデモ機では,シートの先端部にあるスペースへVortex G25を内蔵しており,ステアリングコントローラやVR対応のヘッドマウントディスプレイをつなぎながら,非常にすっきりした外観を実現できていた。

可動型シートの先端部,自動車でいうボンネットのところだが,この中でVortex G25が動いている。右は中を覗き込んでVortex G25のLEDイルミネーションを捉えたカット
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 Vortex G25自体は,ノートPCの設計デザインをベースとした薄型デスクトップPCで,言うならばG-Tuneの「NEXTGEAR-SLIM」と似たようなコンセプトの製品である。搭載するGPUがノートPC向け「GeForce GTX 1070」,CPUが第7世代Coreプロセッサというのも市場で先行するNEXTGEAR-SLIMとよく似ているが,NEXTGEAR-SLIMが,ノートPCから液晶パネルとキーボードを取り払いました的な外観だったのと比べると,Vortex G25のほうはかなり「ちゃんと薄型デスクトップPCしている」印象を受ける。

Vortex G25。容積にして約2.5リットルとのことなので,同2.33リットルのNEXTGEAR-SLIMと較べると若干大きいことになる
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天板部
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 本体の両側面にI/Oインタフェースが並び,薄い天板部は排気孔となっている。Vortex G25自体は縦置きも横置きもサポートするのだが,縦置き時の接続インタフェースは本体の下側にまとまっているため,ケーブルが“生える”ことによる見栄えへの悪影響は,最小限で済んでいると言えるだろう。

I/Oインタフェース。両サイドにHDMI Type A端子を持つのはVRシステムへの配慮だそうだ
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 縦置き時の背面側が,前面板とはまったく異なる,平らなデザインとなっているのは目を引くが,MSIによると,その理由はまさに先ほど紹介した稼働型シートにあるという。あのようなアーケード筐体,あるいはVRアトラクション筐体の中で固定するのを容易にするため,片方の面をシンプルなデザインにしているのだそうだ。
 もっとも,ただシンプルにしただけではなく,こちらの面には100×100mm仕様のいわゆる「VESA穴」が付いているため,ディスプレイの背面に取り付けることで,一体型PCとして使うこともできる。さらには「Vortex G25自体はバッテリーを搭載しないが,ノートPC用の外部バッテリーを使って動作させること自体は不可能ではないため,Vortex G25をベースとしたバックパック型PCとして使う応用もあり得る」(MSI)という。

縦置き時の背面側。ファンの吸気孔×2に目が行きがちだが,LEDで三方から囲まれた龍のマークのところにはVESA取り付け穴がある
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 無銘の稼働型シートこそ現時点で一般販売の予定はないもの,Vortex G25は時期,価格こそ未定ながら日本市場への投入が決まっているという。ただの薄型デスクトップPCではなく,アイデア次第でさまざまな場所へ取り付けられるデスクトップPC,しかも高い3D性能を持つゲーマー向けモデルとして,Vortex G25は面白い存在と言えるのではなかろうか。

MSI日本語公式Webサイト

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