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[COMPUTEX]“3K”液晶パネル採用モデルや液晶内蔵タッチパッド搭載モデルなど,MSIがゲーマー向けノートPCのラインナップを強化
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印刷2013/06/10 10:00

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[COMPUTEX]“3K”液晶パネル採用モデルや液晶内蔵タッチパッド搭載モデルなど,MSIがゲーマー向けノートPCのラインナップを強化

MSIブース
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 ゲーマー向けPCを手がけるシステムビルダー向けのビジネスを行っているだけでなく,最近は販売代理店であるマイルストーンを通じて,ゲーマー向けノートPCを自社ブランドでも展開し始めているMSI。そんな同社が,COMPUTEX TAIPEI 2013のメイン会場であるTWTC Nangangで,これから投入予定の新作や,コンセプトモデルの展示を行っていた。なかなか興味深いモデルが多かったので,ここでは新製品を中心に紹介してみたい。


解像度2880×1620ドットの“3K”パネルを採用

GT60 3K Edition


 2013年6月2日の時点でマイルストーンは,17.3インチワイド液晶パネル搭載の「GT70」シリーズ3製品と,15.6インチワイド液晶パネル搭載の「GT60」1製品,そして14インチワイド液晶パネル搭載の「GE40」1製品の国内発売を発表しているが(関連記事),最初に紹介する「GT60 3K Edition」は,GT60の上位版という位置づけのノートPCである。

GT60 3K Edition。mini DipslayPortとMini HDMI,アナログRGB(D-Sub 15ピン)の出力端子を持ち,NVIDIAの多画面出力機能「Matrix Display」に対応している。本製品だと3+1画面出力が可能だ
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15.5インチワイドと,GT60よりわずかに小さなパネルは極めて精細。Windows標準のフォントサイズだと文字が小さすぎるほどなので,通常使用時はフォントサイズを大きくする必要があるかもしれない
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 最大の特徴は,搭載する15.5インチワイドでIPS方式を採用した液晶パネルが,解像度2880×1620ドット(アスペクト比16:9)になっていること。製品名に含まれる「3K」は,長辺のピクセル数がおよそ3000個というのに由来しているわけだ。画素密度は218PPI(Pixels Per Inch)もあり,実際,その画面は非常に精細だ。

 高解像度パネルへの映像出力を担当するのは,Keplerアーキテクチャを採用する「GeForce GTX 780M」(グラフィックスメモリ容量4GB,GDDR5)。組み合わせられるCPUはHaswell世代のCoreプロセッサで,展示機は「Core i7-4930MX」(ベースクロック3GHz)を搭載していた。ただ,Core i7-4930MXはCPU単体のコストが軽く10万円を超えてしまうため,「国内版ではもう少し下のグレードを採用し,性能と価格のバランスを取る」(マイルストーン)とのことである。

こちらはGT60 3K Editionの“通常版”となるGT60を用いた,3+1 Matrix Displayのデモ。液晶パネルの仕様を除くと,両製品で基本仕様は共通だ。6月2日の記事でお伝えしているとおり,日本版GT60は,CPUに「Core i7-4700MQ」(ベースクロック2.4GHz,最大クロック3.4GHz,4C8T,共有L3キャッシュ容量8M)を搭載し,メインメモリはPC3L-12800 DDR3 SDRAM SO-DIMM 8GB×1(※SO-DIMMスロットは2本)という仕様で,メーカー想定売価24万9800円(税込)となる
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Cooler Boost(左)とCooler Boost 2(右)。Cooler Boost 2では,GPU用ヒートシンク(※写真でそれぞれブロワーファンの左側)側のヒートパイプがそのまま伸びて,CPU用ヒートシンク(※同下側)とつながっている
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 GPUとCPUの冷却に,新しい冷却機構「Cooler Boost 2」を採用するのも,GT60 3K Editionの大きな特徴となっている。
 従来のMSI製ゲーマー向けノートPCで採用されていた「Cooler Boost」では,GPUの熱とCPUの熱はそれぞれ単独でヒートパイプによって運ばれ,ブロワーファンによって筐体外へ放出されていた。これに対してCooer Boost 2では,ヒートパイプの1本が,GPU用ヒートシンクとCPU用ヒートシンクをつなぐような形で引き伸ばされている。この改良によって,GPUかCPUの片方だけに高い負荷がかかっているとき,もう片方のヒートシンクとヒートパイプも熱移動に使うことで,より低いコンポーネント温度を実現できるとのことだ。

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 また,mSATA接続のSSDモジュールによってRAID 0アレイを構成することで,スペースをあまり使うことなくストレージ性能を引き上げる「Super RAID」機能は,今世代で「Super RAID 2」へと進化。今世代では3枚のmSATA SSDモジュールを用いたRAID 0構成によって,さらなる性能向上を実現したと,MSIはアピールしている。

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 もう1つ,ネットワーク周りが「Killer DoubleShot」仕様になっているのも,GT60 3K Editionの特徴として触れておく必要があるだろう。Killer DoubleShotというのは,Qualcomm Atheros製のゲーマー向け1000BASE-T LANコントローラ「Killer E2200」と,同社製のIEEE 802.11a/g/n無線LANコントローラ「Kille Wireless-N 1202」の総称だ。要するに,有線でも無線でも,広帯域幅のLANコントローラを利用できるというわけである。
 Creative Technology製の「Sound Blaster Cinema」ソフトウエアスイートを搭載し,バーチャルサラウンドサウンド出力に対応するのも,ゲーム用途でを考えると歓迎すべき仕様といえる。なお,LEDバックライトの色をカスタマイズ可能なSteelSeries製キーボードを搭載するのは前世代のMSI製ゲーマー向けノートPCから変わっていない。


タッチパッド部にセカンダリディスプレイを埋め込んだ

GS70コンセプトモデル


 国内で「GS70 stealth」として披露された17.3インチワイド液晶搭載の薄型ゲーマー向けノートPC「GS70」。同製品をベースとする次世代コンセプトモデルも,COMPUTEX TAIPEI 2013の会場には展示されていた。

GS70のコンセプトモデル
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 タッチパッド側の液晶パネルが持つ解像度や表示能力は明らかになっていないが,Windowsのタスクバーが表示されていたことからすると,拡張ディスプレイとしてWindowsからは“普通に”利用できると見ていいだろう。たとえば,ウインドウモードでオンラインゲームをプレイしながら,「ゲーム画面を覆いたくないが,常時表示させておきたい情報のウインドウ」を表示させるといった使い方は考えられそうだ。

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液晶パネル内蔵のタッチパッド部。展示機では,Windowsのタスクバーと,「Crysis 3」のスクリーンショットによるスライドショウが表示されていた
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キーボードはSteelSeries製。色のカスタマイズに対応したLEDバックライトを搭載している。カーソルキー周辺がやや変則的ながらフルキー仕様だ

 畳んだときの厚みが約21.8mmという,これまでのMSI製ゲーマーノートPCとは一線を画すデザインも,大いに注目に値しよう。コンセプトモデルが製品化されるかどうかは未定ながら,通常版たるGS70 stealthは8月の正式発表が見込まれているので,楽しみに待ちたいところである。

GeForce GTX 765MとHaswell世代のCore i7プロセッサ,mSATA接続のSSDモジュール2枚によるSuper RAIDの採用がスペック面での主な特徴となるGS70 stealth。重量は2.66kgになるという
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14インチワイド液晶搭載の「モバイル対応ゲームPC」

GE40


 MSIのゲーマー向けノートPCで初めて14インチワイド液晶パネルを搭載してきたのが,「GE40」だ。「GeForce GTX 765M」(グラフィックスメモリ容量2GB,GDDR5)とHaswell世代のCore i7プロセッサを採用しつつ,サイズは339(W)×239.4(D)×22.3〜29.2(H)mm,重量は約1.98kgと,2kg以下に収めてきたのが大きな特徴となっている。

GE40
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天板部には赤色LEDが埋め込まれている。竜の目をイメージしたものとのことだが,正直,これはちょっと格好悪い
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 ストレージ構成は,2.5インチドライブ+スリム型光学ドライブか,mSATA接続のSSDモジュール2枚によるSuper RAID+2.5インチドライブで,国内モデル「GE40 2OC-012JP」は,容量750GBのHDD+光学ドライブの採用でコストを落とし,販売代理店想定売価を13万9800円前後にまで下げてきているのがポイントになるだろう。比較的安価で,かつ,なんとか持ち運べるレベルのサイズや重量を確保したノートPCを探しているなら選択肢になりそうだ。

HDMIとアナログRGB(D-Sub 15ピン)による2+1 Matrix Displayをサポートしたり,Sound Blaster Cinemaによるバーチャルサラウンドサウド出力をサポートしたりと,基本機能も充実している
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 そのほかにもブースには気になる新製品があったので,以下,写真メインでお届けしておきたい。

基本スペックはGT60と同じながら,17.3インチのノングレア(非光沢),1920×1080ドット液晶パネルを採用する「GT70」。国内では,Core i7-4930MXを搭載して販売代理店想定売価44万円前後のフラグシップモデルから,Core i7-4700MQにシングルチャネルメモリアクセスを採用して同25万4000円前後の廉価版まで計3モデルが用意される。詳細は6月2日の記事を参照のこと
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GT60&GT70の下位モデルとして展開される「GE60」「GE70」。日本では「GeForce GT 765M」を搭載しての発売が計画されているという。mSATA接続のSSDモジュール2枚によるSuper RAIDや,Killer E2200有線LANコントローラの搭載,Sound Blaster Cinemaのサポートが主なポイントになる。展示機の液晶パネルはノングレアで解像度1920×1080ドットだった
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貴重なAMDモデルとなる「GX60」。Richlandコアの「A10-5750M」(ベースクロック2.5GHz,最大クロック3.5GHz,4C4T,シェーダコア数384基)と「Radeon HD 8970M」を搭載し,「Eyefinity」による3画面出力に対応するのが特徴だ。Killer E2200有線LANコントローラを搭載する点や,Sound Blaster Cinemaに対応する点はGE60と同じ。現時点で発売日は未定だそうだ
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10点マルチタッチ対応で27インチワイド,1920×1080ドット解像度の液晶パネルを搭載したゲーマー向けオールインワンPC,「AG2712A」。Ivy Bridge世代のCoreプロセッサと「Radeon HD 8970M」を組み合わせてあるという。MSIブランドでの国内市場投入予定はないそうなので,出てくるとすればシステムビルダーからか
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おまけ


国内発売されたゲーマー向けキーボード「GK-601」の上位モデル「GK-601 Dragon Edition」。ZF Electronicsの「Cherry MX Blue」もしくは「Cherry MX Red」キースイッチを搭載して登場予定という。合計5つのプロファイルに最大50のキーマクロを設定し,内蔵のフラッシュメモリに保存できる機能を搭載する点やNキーロールオーバーに対応するのは通常版と同じだが,Dragon Editionには,LEDバックライトは明るさを4段階に切り替えたり,自動で明滅させたりする機能が追加されている
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何がどうとは言わないが,いろいろマズい雰囲気のあるAndroidタブレット「Primo 81」も展示されていた。7.85インチでIPS方式を採用した液晶パネルと,Allwinner Technology製SoC「A315」を搭載し,重量は323gに抑えてあるという
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ブースにいたおねえさん
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MSI日本語公式Webサイト

マイルストーン公式Webサイト

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