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現役格闘家も太鼓判を押すリアルさ! 「UFCファイター凱旋&UFC Undisputed 2010発売記者会見」レポート
この会見は,9月9日(木)にユークスより発売予定の総合格闘技ゲーム「UFC Undisputed 2010」(PS3 / Xbox360)のプレス向け発表会で,現役UFCファイターの五味隆典選手(久我山ラスカルジム)と岡見勇信選手(和術慧舟會東京本部)が会見に出席。
8月1日に米サンディエゴで開催された「UFC on Versus」において,見事な勝利を挙げた2人の日本人ファイターが出席するとあって,会場には多くのゲーム/格闘技メディアや関係者が駆けつけた。
「UFC Undisputed 2010」公式サイト
続いて,UFC代表であるダナ・ホワイト氏からのコメントが読み上げられた。剛腕社長のイメージが強い同氏だが,「THQとユークスの仕事ぶりに,これまでにないくらい満足しています。多くのゲームは,毎年出場選手を変えるだけですが,彼らはさらにハードルを上げ,よりリアルなUFCを実現しました。とても誇りに思っていますし,日本のファンもきっと気に入ってくれると確信しています」とコメント。それだけ,UFC 2010の完成度に満足しているということなのだろう。
日本でのUFC大会プランについても話は及んだが,「近代格闘技発祥の地の一つである日本で,UFCを開催できるよう全力を尽くしているところです」とはいうものの,具体的な計画は語られずじまいであった。
続いて登壇したのは,本作の開発および日本国内での発売を担当しているユークスの谷口行規代表。「1993年の創業以来,プロレスゲーム,格闘技ゲームを数多く開発してきました。先行して発売となっている海外では,前作同様に高い評価を得ています。これからも,ゲームを通じてUFCでの日本人選手の活躍,UFCの日本での普及を応援していきたいと思います」と展望を語った。
次に登壇したのは,海外でのUFC 2010の販売元である,THQのゼネラル・マネージャー コリン・マック氏。
「前作を作ったときに,ダナ・ホワイト社長は『今までの格闘技ゲームはジョークだ』と彼らしい表現をしていたのですが,UFC 2010でもそう言われるくらいに,凄く進化しています。打撃では多彩なコンボやスウェーが使えるようになりました。また,金網の使用や,連続サブミッションなど,戦略的な部分も増えています。キャリアモードではダナ・ホワイトが本人の声でオファーをするなど,UFC選手になった気分がより味わえるようになっています。たくさんある練習キャンプを選ぶことで,技を自由に覚えることもできます」と,流暢な日本語で自慢の作品であることをアピールした。
ZUFFA 石橋亮作氏 |
ユークス代表取締役社長 谷口行規氏 |
THQ ゼネラル・マネージャー コリン・マック氏 |
そしていよいよ,この会見の主役である岡見勇信選手,五味隆典選手が登場。司会の矢野アナからの質問に答える形で,当時の心境や,勝利の感想などを語っていった。
「(負けたら払えなくなる)車のローンが怖くてね」(五味選手)といった冗談も飛び出すなど,凱旋会見ならではのリラックスした空気もあったが,「この競技は一つ負けると1からやり直しですから」(岡見選手)と,UFCという舞台で戦い,そして勝ち続けることが,いかにシビアであるかということも感じられた。
岡見選手は,次戦でビクトー・ベウフォート選手と戦いたいと発言。また,順調にいけば来年春先には王座挑戦の可能性があるという |
五味選手はPRIDE時代の入場曲「Scary」で入場。「今のチャンピオン(フランク・エドガー)より,俺のほうが強いんじゃないかな」と,王座獲りに自信をのぞかせる発言も |
会見が一段落したところで,次戦に向けて海外合宿中の秋山成勲選手からのビデオメッセージが映し出され,試合への意気込みを熱く語った。
ゲームに関しては,「本当にリアルで,自分も楽しんでゲームをしているので,皆さんもぜひ楽しんでください。次の僕の相手マイケル・ビスピン選手も登場しているので,僕と戦わせてください」とコメントした。
さらに,秋山選手の対戦相手であるマイケル・ビスピン選手からのビデオも紹介され,「秋山選手はファイト・オブ・ザ・ナイトも獲得している強豪選手で,面白い試合になるでしょう。でも,日本のMMAファンの皆さんには残念ですが,秋山選手はこの日は敗者になるでしょう」と,一歩も譲らない姿勢を見せた。
岡見が! 五味が! 秋山が!
現役日本人ファイター3人がゲームで劇勝!
今作では,前作のプレイヤーからの要望に応え,サウスポースタンスや金網を使った攻防を導入したと説明。また,選手の個性化をより推し進めるために,技数も前作の倍近くを用意したという。
100人を超えるファイターを収録しているが,選手それぞれの個性を再現し,「100人が100人そっくり」(宮本氏)なのだと,その出来栄えへの自信を見せた。
そして,“UFC帝国ホテル大会”のスペシャルマッチとして,フランク・エドガー vs. 五味隆典(※ゲームには収録されていない),アンデウソン・シウバ vs. 岡見勇信の2試合をゲームで実現。現在のミドル/ライト級のチャンピオンに,日本人ファイターが挑むという夢のカードである(※ゲーム内の選手は敬称略)。
矢野アナが実況し,本人が解説を担当するという,一風変わったシチュエーションで試合は進行。先日のイベント(関連記事1,2)ですでにゲームを体験している2人ではあるが,そのリアルさにはあらためて驚いていた様子。
多彩な技については「選手の映像資料を見ながら作っています」(宮本氏)と,開発秘話も披露された。
気になる試合結果は,岡見が組んでからの膝蹴りでアンデウソンを,五味が左フックで秒殺し,ともにKO勝利をゲット。「これでもう試合をやらなくていいような気分になりました(笑)」と,五味選手は笑顔をのぞかせた。
さらに,10月16日にロンドンで行われる,「UFC 120」の目玉カード,秋山成勲選手 vs. マイケル・ビスピン選手の戦いを,ゲームでシミュレートする試みも行われた。
岡見選手が「秋山さんがインファイトをしかければ,それを嫌がると思います」と語った予想がズバリ的中し,ゲーム中の秋山も打撃で間合いを詰めて,柔道仕込みの投げでマウントを奪取。最後は腕十字できっちりとビスピン選手を仕留めた。
ゲームとはいえ,日本人3選手が見事な勝ち星を得たことが,近い将来,現実となることを期待したい。
イベントの最後には,マスコミと岡見選手,五味選手との質疑応答となり,「(自分以外を選ぶなら)ミルコを使って左ハイキックで相手を倒したい」(岡見選手)といったやりとりがなされた。
途中,五味選手のキャラクターがゲームに収録されていないことについて,「何で入ってないんだろう。俺が2連敗すると思って入れなかったの?」と,冗談まじりのキラー発言をし,会場を沸かせていた(おそらく実際には,UFCとの契約タイミングの関係でゲームへの登場が間に合わなかっただけだろう)。
特別に用意された五味の再現度が高いだけに,何らかの形でプレイヤーに公開されることを期待したい。
「UFC Undisputed 2010」公式サイト
- 関連タイトル:
UFC Undisputed 2010
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