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最強の思考ルーチンとの対局がPSPで楽しめる。「最強将棋BONANZA」発売記念イベントレポート
2006年に開催された“世界コンピュータ将棋選手権”に初出場し,いきなり優勝の座を勝ち取った最強の思考エンジン,「BONANZA」を搭載しているのが本作の大きな特徴だ。
強さのレベルや各種ハンディを設定してBONANZAと戦う通常対局モード以外に,初心者から上級者まで楽しめる詰め将棋も収録しており,また,アドホックモードを使った対戦も可能となっている。
そんな最強将棋BONANZAの発売記念イベントが,11月11日に東京・渋谷のT's東宝ビル別館にて行われたので,本稿ではその模様をお伝えしよう。
実力派女流棋士,上田初美二段も登場
解説を交えながら「BONANZA」と対局してくれた
さらに,BONANZAは渡辺竜王のブログで,「プロが平手で餌食になった」「有段者クラスがコロコロ負けているらしい」などと紹介されたらしく,渡辺竜王自身も「10秒将棋(一手の思考時間が10秒というルール)なら,10回に1回か2回は負ける」とコメントしていたという。
その後,ゲームの概要についても紹介があった。本作には冒頭で紹介した対戦モードと詰め将棋が収録されているが,ほかにも将棋のルールを教えてくれるモードや,棋力アップに必須だと言われている定跡について解説してくれるモードも搭載されており,初心者から上級者まで将棋を楽しめるという。細かい部分では,コマの読み上げや表示変更などの環境設定も可能だ。
なお,最強設定のBONANZAと対局する場合,さすがにPSPでも処理能力が追いつかず,一手に7分以上かかる場合もあるという。BONANZAの凄みを感じずにはいられない,興味深い話ではあるが……ACアダプタの接続が必要になりそうだ。
上田二段はBONANZAについて,「コンピュータらしくない,人間のような将棋を指す」とコメントしており,司会者の「コンピュータがタイトルクラスの棋士に勝つのは可能でしょうか?」との質問に対しては,「ありえると思います。タイトルクラスのプロ棋士に勝つには,どうしても“人間らしさ”が必要だと思うのですが,そこに一番近いのはBONANZAでしょう」と答えていた。
残念ながら,時間の関係で最後まで対局を観戦することはできなかったが,最強将棋BONANZAの思考エンジンがいかにパワフルなものであるかが,非常に良く理解できたイベントだった。将棋を嗜んでいる,あるいはこれから将棋を覚えようと考えているPSPユーザーは,本作の発売を楽しみにしていてほしい。
- 関連タイトル:
最強将棋BONANZA
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2008 Kunihito Hoki/(C)2008 Magnolia/(C)SUCCESS