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[CES 2014]27インチのG-SYNC対応ディスプレイに4-in-1デバイス,そして99ドルからのスマホが発表されたASUSプレスイベント
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印刷2014/01/07 14:19

イベント

[CES 2014]27インチのG-SYNC対応ディスプレイに4-in-1デバイス,そして99ドルからのスマホが発表されたASUSプレスイベント

ASUSのプレスイベントといえばこの人,Johnny Shih(ジョニー・シー)会長がプレゼンを行った
画像集#002のサムネイル/[CES 2014]27インチのG-SYNC対応ディスプレイに4-in-1デバイス,そして99ドルからのスマホが発表されたASUSプレスイベント
 2014 International CESの「Press Day」となる北米時間2014年1月7日,ASUSTeK Computer(以下,ASUS)は報道関係者向けイベントを開催し,2014年に市場投入予定の新製品を発表した。
 ゲーマー向けモデルは,速報記事でもお伝えした「G-SYNC」対応のゲーマー向け27インチディスプレイのみだったが,全体的になかなか興味深いラインナップとなっていたので,まとめてお伝えしたい。

[CES 2014]【速報】ASUS,G-SYNC対応の27インチ2560×1440ドット液晶ディスプレイを発表。799ドル



G-SYNC対応の27インチ液晶ディスプレイは

解像度2560×1440ドットで垂直120Hz以上に対応


 まずは速報でもお伝えした「ROG SWIFT PG278Q」(以下,PG278Q)からだ。

PG278Q
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ディスプレイの高さや左右回転(スイーベル),上下回転(チルト)の調整と,パネルの90度回転がサポートされている
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 ASUSのゲーマー向け製品ブランド「R.O.G.」(Republic of Gamers)初のディスプレイと位置づけられるPG278Qは,27インチで解像度2560×1440ドットの液晶パネルを採用する製品だ。垂直リフレッシュレートは「120Hz以上」をサポートすると,ややボカした表現になっているので,この点は最終製品に期待といったところだろうか。中間調(GtG)応答速度は1msとされているが,パネルの駆動方式に関する情報も現時点では開示されていない。

 さて,そんなPG278Qにおける最大のトピックは,冒頭でも紹介したとおり,GPUとディスプレイデバイスの新しい同期技術としてNVIDIAが訴求しているG-SYNCに対応することだ。イベントに登壇したASUSのJohnny Shih会長は,「ゲームへの没入感を簡単に増すことができ,ゲーム体験はより躍動的になる」と,G-SYNCに対応することの意義を語っていた。
 実際,PG278Qはほとんど「G-SYNC専用ディスプレイ」といった雰囲気で,ビデオ入力インタフェースはG-SYNCでサポートされるDisplayPortの1系統のみ。相当に割り切った仕様という印象だ。

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 そのほか明らかになっているスペックを見てみると,最大輝度は350cd/m2,ドットピッチは0.233mm,ピクセル密度109PPI(Pixel Per Inch)と,これといって不満のないものになっている。ベゼルの厚みがわずか6mmというのは,複数枚のディスプレイを並べて広い視野を確保するときにアドバンテージとなりそうだ。

公開された製品イメージからはどこにあるのか分からないのだが,2ポートのUSB 3.0ハブ機能が用意されているとのこと
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 気になる価格は北米市場において799ドルと予告されている。さすがに高価だが,フルHDを超える解像度の垂直120Hz(以上)対応ディスプレイで,しかもG-SYNC対応となると,気になる人は多いだろう。G-SYNCビジネスを展開するNVIDIAによれば,市場投入は2014年第2四半期とのことだが,国内市場へもなるべく早いタイミングで登場することに期待したい。



“4-in-1”のモバイルPCと

99ドルからのスマートフォンなども登場


 そのほかの新製品はいずれもモバイル向けだ。順に見ていこう。


■Transformer Book Duet TD300

 最近のASUSは,Intelの提唱する「2-in-1」を超え,1台をさまざまな形態やOSで利用できるモバイルデバイスに力を入れているが,その最新作となるのが,「4-in-1」と謳われる「Transformer Book Duet TD300」(以下,TD300)だ。

TD300
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 TD300は,タブレット部とキーボードドックからなる2ピース構成の製品で,,その意味では2-in-1デバイスなのだが,TD300における最大の特徴は,Windows 8とAndroidのデュアルOS仕様となっていること。そして,このデュアルOSは,2-in-1の形態どちらにおいても有効であるため,WindowsタブレットとAndroidタブレット,そしてWidnowsノートPCとAndroidノートPCの1台4役が可能というのが,ASUSの主張である。

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 OSの切り替えは,ASUS独自の「Instant Switch Technology」を利用することにより,専用ボタンのワンプッシュで行えるとのこと。切り替えに要する時間はわずか4秒とされ,この柔軟なOS切り替え機能をもって,「正真正銘のデュアルOS」(Genuine Dual-OS)マシンであると,Shih氏はTD300を位置づけていた。

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 CPUはIntelの第4世代Coreプロセッサ,いわゆるHaswell世代のものを採用する仕様。メインメモリ容量は4GBで,ストレージはタブレット部に容量64GBもしくは128GBのSSDを,キーボードドック部に容量320GB,500GB,750GBもしくは1TBのHDDを搭載できる。液晶パネルは13.3インチで,1920×1080ドット解像度のIPSパネルか,1366×768ドット解像度で駆動方式未公開のパネルが選択肢として存在するという。ASUSはBTOオプションを用意していないので,これらは販売される国と地域ごとに異なることとなるのだろう。
 なお,サイズはタブレット部が342(W)×216(D)×12(H)mm,キーボードドック部が340(W)×217(D)×16(H)mmで,両者を合わせた際の重量は1.90kg。バッテリーは38Whとのことだ。

 価格は599ドル。発表時点で市場投入時期は明らかになっていない。



■Zenfone 4,Zenfone 5,Zenfone 6

Zenfone 4
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 スマートフォンの新シリーズとして発表されたのが,Zenfone(ゼンフォン)シリーズだ。製品名の後ろにある数字は液晶パネルのサイズを表しており,4インチワイドの「Zenfone 4」のみ解像度が480×800ドット。5インチワイドの「Zenfone 5」と6インチワイドの「Zenfone 6」は720×1280ドットとなる。

 最大の特徴は安価さで,端末価格は順に99ドル119ドル199ドルとのこと。搭載するSoCはいずれもClover Trail+世代のAtomとなっており,Zenfone 4が1.2GHz動作の「Atom Z2520」,Zenfone 5&6が2GHz駆動の「Atom Z2580」となる。イベントでShih氏は,Clover Trail+のCPUコア性能とGPUコア性能が(価格からすれば)いずれも高いレベルにあるとアピールしていた。

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Zenfone 5
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Zenfone 6

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 なお,OSはAndroid 4.3(Jelly Bean)で,Android 4.4(KitKat)へのアップグレードが予告されている。ユーザーインタフェース(UI)はASUS独自開発の「ZenUI」で,「デザイン性と機能性を両立させたもの」(Shih氏)とのことだ。

 サイズは小さいほうから順に順に61.44(W)×124.42(D)×6.3〜11.2(H)mm,72.8(W)×148.2(D)×5.5〜10.34(H)mm,84.3(W)×166.9(D)×5.5〜9.9(H)mmで,重量は同115g,140g,200g。こちらも発売時期に関する言及はなかった。


■Padfone mini,Padfone X

 スマートフォンと,ドッキングステーションとして機能する大型液晶パネル部からなり,スマートフォンを取り付けるとタブレット端末としても利用できるのが特徴のPadfoneシリーズ。その新作となるのが「Padfone mini」と「Padfone X」である。

Padfone mini
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 Padfone miniは,その製品名から想像できるかもしれないが,4インチワイド型のスマートフォンと7インチワイドの液晶パネル付きドッキングステーションからなる小型モデルとなっている。

 スマートフォン本体は,サイズがZenfone 4とまったく同じで,重量も1g重いだけの116g。パネル解像度も480×800ドットと変わらない。OSがAndroid 4.3(Jelly Bean)で,ZenUIが採用されるのも共通だが,搭載されるSoCは1.6GHz駆動のAtom Z2560となる。
 組み合わされる液晶パネル部の解像度は1280×800ドットで,サイズは199.85(W)×199.43(D)×13.91(H)mm,重量は260g。従来製品「Padfone 2」だと,スマートフォン本体が4.7インチワイドサイズで,タブレット化したときのサイズが10.1ワイドなので,全体的に小型化していると述べていいだろう。
 全体的にはエントリー向けのスペックとなっており,実際,価格も249ドルと低めだ。ただしこちらも発売予定時期は発表されていない。

Padfone X
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 一方のPadfone Xは,ASUSが米国の大手携帯通信事業者であるAT&Tのサービス網向けに開発した新製品となる。スマートフォン部は5インチワイドで,タブレット部は9インチワイドの液晶パネルが採用されているという。

 SoCはQualcomm製,OSはAndroidというところまで明らかになっている。

ASUSのイベントまとめページ(英語)

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