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オーバークロック時はワンボタンで筐体を開いて冷却強化するデスクトップPCが目玉。ASUSの「R.O.G.」ゲームPC計4モデルが発表に
CG8890 |
天面前半部にはモノを置ける設計。電源ボタンは筐体正面向かって右上側の角に置かれている |
上のムービーで本体向かって左上のボタン――[SPEED]ボタンとされている――を1回プッシュすると筐体が開き,次に押したときには何も起こらず,3回めで元に戻るというのを確認できると思うが,CG8890ではメーカー保証の範囲で2段階のオーバークロック設定を行えるようになっており,オーバークロック動作が有効になると,筐体前面のロゴが赤く光り,同時に筐体が開き,吸排気のファンが稼働するようになっているのである。
ASUS JAPANの担当者によれば,ファンの数は前面が70mm角×6,背面が60mm角×2となっており,オーバークロック設定時には,本体後方に置かれた簡易液冷用ラジエータに効率よく外気を送り,かつ,グラフィックスカードにも外気を提供できるようになっているという。
なお,組み合わせられるGPUは「GeForce GTX 690」,メインメモリはPC3-17066仕様で合計16GB,ストレージはシステムドライブが容量128GBのSSDによるRAID 0アレイ,データドライブが容量2TBのHDDと,かなり豪華だ。ZF Electronics(Cherry)製のメカニカルスイッチを採用したPS/2キーボードや,ASUS製のゲーマー向けマウス「GX900」が標準で用意されるのも見逃せないところだ。
メーカー想定売価は39万8000円前後と,さすがに強烈であり,とても万人向けとはいえないが,量販店の店頭で購入できる国内最速PCとなるのはまずもって疑いないところなので,興味を持った人は,11月下旬以降とされる発売のタイミングで,一度店頭へ見に行ってみてはどうだろうか。
CG8890の主なスペック
- CPU:Core i7-3960X Extreme Edition/3.3GHz(L2キャッシュ容量256KB×6,L3キャッシュ容量15MB,Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック3.9GHz)
- マザーボード:Intel X79 Express搭載,フォームファクタ未公開
- メインメモリ:PC3-17066 DDR3 SDRAM 4GB×4
- GPU:GeForce GTX 690(グラフィックスメモリ容量4GB)
- ストレージ:SSD(容量128GB,接続インタフェース未公開)×2(RAID 0)+HDD(容量2TB,回転数未公開,接続インタフェース未公開)
- 光学ドライブ:BD-RE
- 有線LAN:1000BASE-T
- サウンド機能:オンボード
- 電源ユニット容量:定格900W
- 本体サイズ:300(W)×630(D)×530(H)mm
- OS:64bit版Windows 8
- 付属品:日本語キーボード(ZF Electronics製メカニカルキースイッチ採用),レーザーセンサー搭載ASUSTeK Computer製ワイヤードマウス「GX 900」
残る3製品も簡単に紹介しておこう。
CG8580
CG8580(右)と,後述する「CG8480」。両製品は筐体デザインもサイズもCG8890と異なっている。CG8580とCG8480も別モノだ |
ASUSによる製品イメージ |
絶対価格は決して安くないものの,スペックや実現されている内容,付属品からすると納得できる価格でもあるので,ハイエンド志向の人で,ステルス戦闘機がモチーフとされる独特な筐体デザインが気に入ったのであれば,検討に値するだろう。なお,本製品も11月下旬以降の発売予定となっている。
CG8580の主なスペック
- CPU:Core i7-3770K/3.5GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量8MB,Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック3.9GHz)
- マザーボード:Intel Z77 Express搭載,フォームファクタ未公開
- メインメモリ:PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×4
- GPU:GeForce GTX 680(グラフィックスメモリ容量2GB)
- ストレージ:SSD(容量128GB,接続インタフェース未公開)+HDD(容量2TB,回転数未公開,接続インタフェース未公開)
- 光学ドライブ:BD-RE
- 有線LAN:1000BASE-T
- サウンド機能:オンボード
- 電源ユニット容量:定格700W
- 本体サイズ:270(W)×600(D)×500(H)mm
- OS:64bit版Windows 8
- 付属品:日本語キーボード(ZF Electronics製メカニカルキースイッチ採用),レーザーセンサー搭載ASUSTeK Computer製ワイヤードマウス「GX 900」
CG8480
絶対価格は確かに大きく下がったが,ここまで来ると,価格の割にスペックが低いことのほうが気になってくる。あまり予算はないが,どうしてもR.O.G.のデスクトップPCを手に入れたいという人向けか。
発売予定はやはり11月下旬以降だ。
CG8480の主なスペック
- CPU:Core i7-3770K/3.5GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量8MB,Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック3.9GHz)
- マザーボード:Intel Z77 Express搭載,フォームファクタ未公開
- メインメモリ:PC3-12800 DDR3 SDRAM 4GB×4
- GPU:GeForce GTX 660(グラフィックスメモリ容量3GB)
- ストレージ:HDD(容量2TB,回転数未公開,接続インタフェース未公開)
- 光学ドライブ:BD-RE
- 有線LAN:1000BASE-T
- サウンド機能:オンボード
- 電源ユニット容量:定格500W
- 本体サイズ:216(W)×543.7(D)×480.8(H)mm
- OS:64bit版Windows 8
- 付属品:日本語キーボード(ZF Electronics製メカニカルキースイッチ採用),レーザーセンサー搭載ASUSTeK Computer製ワイヤードマウス「GX 900」
G75VW
搭載するGPUは「GeForce GTX 670M」で,CPUは「Core i7-3630QM/2.4GHz」。GPUがFermi世代に留まるのは多少気になるものの,3D立体視標準対応のハイスペックPCとしてのバランスはまずまず。また,ASUS独自のサウンド技術「SonicMaster」により,高音質なサウンド出力が行えるとされる点や,Windows 8搭載機らしく,スリープから2秒で復帰できる点もポイントといえるだろう。
発売予定日は11月23日で,メーカー想定売価は20万9800円前後となっている。
主なスペック
- CPU:Core i7-3630QM/2.4GHz(L2キャッシュ容量256KB×4,L3キャッシュ容量6MB,Intel Turbo Boost Technology有効時の最大動作クロック3.4GHz)
- マザーボード:Mobile Intel HM77 Express搭載
- メインメモリ:PC3-12800 DDR3 SO-DIMM 8GB×4
- GPU:GeForce GTX 670M(グラフィックスメモリ2GB)
- ストレージ:SSD(容量256GB,接続インタフェース未公開)+HDD(容量1TB,回転数未公開,接続インタフェース未公開)
- 光学ドライブ:BD-RE
- 有線LAN:1000BASE-T
- 無線LAN:IEEE 802.11g/n準拠
- サウンド機能:オンボード+内蔵スピーカー
- ディスプレイ:17.3インチ液晶,1920×1080ドット
- 入力機器:10キー付き日本語キーボード,タッチパッド
- そのほかの主な搭載機能:92万画素Webカメラ,マルチカードリーダー
- 本体サイズ/重量:415(W)×320(D)×17〜52(H)mm/約4.2kg
- OS:64bit版Windows 8
- 付属品:3D Vision 2対応アクティブシャッター式メガネ,ACアダプタ,電源コード,バッテリー,マニュアル,製品保証書
http://www.asus.co.jp/
- 関連タイトル:
Republic of Gamers
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(C)ASUSTeK Computer Inc.