4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2024年12月9日〜12月15日

　♪ジングルベー，ジングルベーと，世間がクリスマスムードに染まりつつある2024年12月9日〜12月15日，4Gamerに掲載された記事は349本でした。今年はサンタさんにどんなプレゼントがもらえるかが気になってならない筆者ですが，まあ，なんにもないだろうな，年齢的に。

「学マスカンファレンス」まとめレポート。あまりにも盛りだくさんすぎる1周年までのロードマップをチェック！

　さて，先週のハイライトといえば，なんといっても「The Game Awards 2024」，通称TGA 2024が開催されたことでしょう。そういうことにしておいてください。

　アメリカのテレビネットワーク，Spike TVがやっていた「Spike Video Game Awards」を，カナダ出身のゲームジャーナリスト，Geoff Keighley氏が引き継ぐ形で2014年にスタートしたTGAは，その年の優れたゲームを表彰するというゲームイベント。ついこないだ始まったと思っていたら，もう10周年を迎え，押しも押されもしない年末のビッグイベントに成長しました。月日が経つのは早いものじゃありませんか。


　目玉はもちろんアワード各部門の発表で，注目のGame of the Yearには，ソニー・インタラクティブエンタテインメントのファーストパーティであるTeam Asobiの「アストロボット」が選ばれました。おめでとうございます。Golden Joystick AwardsでGOTYをゲットした「黒神話：悟空」（PC / PS5）をはじめ，ノミネート作品は粒揃いで（関連記事），どれが選ばれてもおかしくはなかったような気がします。


　TGAはまた，新作や新情報発表を大々的に行うステージとしての機能も年を追うごとに充実してきており，多くのゲームメディアにとっても見逃せないイベントになりました。
　2022年の4大ゲームアワードを総ナメした「ELDEN RING」のスピンオフタイトル「ELDEN RING NIGHTREIGN（エルデンリング ナイトレイン）」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One）や，かねてより「作ってます」というアナウンスしかなかった「ウィッチャー」シリーズの最新作「The Witcher IV」，龍が如くスタジオの最新作「PROJECT CENTURY」（開発コードネーム）に，2006年以来となるメインストリーム新作「鬼武者 WAY OF THE SWORD」（PC / PS5 / Xbox Series X|S），さらにさらに，「ICO」や「ワンダと巨像」などで知られる上田文人氏の新作タイトルプロジェクトなど，アッと驚く情報が次々に登場し，アッと驚いた人も少なくないはずです。日本生まれの注目タイトルが多いのも，嬉しい話やね。




　4Gamerにも50本近い関連記事を掲載していて，今週も引き続き掲載される気がしてなりません。もちろんですが，アクセスランキングトップ10の上位に顔を出している記事もたくさんありますので，うっかり見逃したという人は「こちら」のまとめ記事をチェックしたり，下のリンクをクリックしたりしてください。損はさせません。筆者が保証します。

4Gamer「The Game Awards 2024」掲載記事一覧

「The Game Awards」公式サイト

　いきなりですが，年末といえばセール，セールといえば年末です。ということで，先週もたくさんの「セール情報」記事を掲載しました。
　北米ではショッピングシーズン真っ只中。Steamでは，TGS 2024に登場したタイトルを中心としたセールが，またEpic Gamesストアでは「ホリデーセール」が始まっていて（関連記事），PS Storeやニンテンドーeショップ，Microsoft Storeでもなんやかやとセール中みたい。せっかくの機会ですので，以下のリンクをクリックして情報を取集し，しかるのちに積んで積んで積みまくりましょう。セール……美しい響きだ。

4Gamer「セール情報」掲載記事一覧

　そんなこんなで，今回も全世界のゲーム業界と4Gamerの1週間を，ものすごく浅めに振り返ってみます。止めても無駄です。振り返ります。

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　先週のアクセスランキングトップ10，ぶっちぎりの第1位をゲットしたのは，「Pokémon Trading Card Game Pocket」（iOS / Android）では初となるテーマ拡張パック「幻のいる島」が12月7日にリリースされたという話題でした。ポケポケ。

　「幻のいる島」は，幻のポケモン，ミュウをはじめとした多彩なポケモンたちのほか，島の風景が描かれたカードやコレクションファイルが登場。幻のポケモンを追い求める冒険が楽しめるとのことです。
　新たな拡張パックを紹介するトレイラーが公開されたほか，ポケポケの全世界累計ダウンロード数が6000万を突破したことも発表されていますが，すごくないですか？　6000万ですって。


　第2位に入ったのは，「抱き枕カバー（ベリアル）」の話題で，第1位との差はわずかでした。こりゃまた，驚いたなあ。
　今年の3月にサービス開始10周年を迎えたCygamesの「グランブルーファンタジー」（PC / iOS / Android）ですが，12月21日と22日には，恒例の大規模オフラインイベント「グラブルフェス」の開催が予定されています。イベントならではのオリジナルグッズの購入を予定しているファンも多いはずですが，そこで販売されるのがベリアルの抱き枕カバーというわけ。ギリギリすぎるラインを狙ったデザインが最大の特徴で，例によってシチュエーションCD付き。

　いくつかのラフ案を特別に見せてもらったほか，カバーデザインを手がけたイラストチームと，シチュエーションCDの脚本を担当したシナリオチームにメールインタビューを行い，このめちゃくちゃ攻めた抱き枕カバーがいかにして生まれたかを紹介してみました。すごいっスね。
　ここには掲載しませんので，果たしてどんなデザインなのか，未読の人は記事をチェックしてね。


　上にも書いたTGA 2024の話題が，第3位にランクインしています。フロム・ソフトウェアとバンダイナムコエンターテインメントが，「ELDEN RING」のスピンオフタイトル「ELDEN RING NIGHTREIGN」を発表したというニュースで，世界中で話題騒然，全米震撼，という感じです。
　敵や武器などの一部を「ELDEN RING」から引き継ぎつつ，まったく異なるゲームデザインで再構築したアクションゲームで，それぞれ個性の異なるキャラクターを操作するプレイヤーたちが広大なフィールドで3日間を生き抜き，探索やバトルでキャラを強化しつつ，迫り来る夜に備えるというシステムになるようです。発売は，2025年が予定されています。


　TGA 2024関連では，第5位に龍が如くスタジオの「PROJECT CENTURY」が入りました。「龍が如く」シリーズの最新作ですが，舞台となるのは1915年で，和暦では大正4年。これはまた，意表を突きまくった設定です。調べてみると，海の向こうのヨーロッパでは第一次世界大戦の真っただ中で，特需の影響で日本経済は「大戦景気」と呼ばれる好景気に沸いていました。欧米からの輸入が途絶えたため，重化学工業を中心に，次々に企業が生まれたりもしたそうです。なるほど。
　公開されたトレイラーからも，そんな時代を反映するような，活気にあふれる猥雑な街の様子が確認できます。どんなゲームになるんでしょうかね。新たな情報の公開が待たれます。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 「ポケポケ」初となる拡張パック「幻のいる島」が12月17日リリースへ。「ミュウex」や「デデンネ」など，多数の新カードが登場する	【第2位】 ギリギリを攻めたデザインにCygamesの本気を見た！　「抱き枕カバー（ベリアル）」の制作でイラストチームがこだわりぬいたポイントとは
【第3位】 エルデンリングのスピンオフ「ELDEN RING NIGHTREIGN」発表。3人プレイで“3日間を生き抜く”協力型サバイバルアクションに	【第4位】 「牧場物語」にインスパイアされたシンプルなスローライフゲーム「Sugardew Island 島の生活と農園のお店」，2025年3月に発売
【第5位】 龍が如くスタジオの最新作は，大正時代の1915年が舞台!?　コードネーム「PROJECT CENTURY」が発表に	【第6位】 「ブルーアーカイブ」連河チェリノ役の声優・丹下 桜さんが降板。所属事務所であるピクニックと双方合意の上で決定
【第7位】 スマホゲームのセルラン分析（2024年11月28日〜12月4日）。5週連続で1位は「ポケポケ」。7月〜9月の国内DL数ランキングも紹介	【第8位】 「学園アイドルマスター」，新プロデュースモード＆新シナリオ「N.I.A編」が実装決定。ライバル校にあたる「極月学園」も登場
【第9位】 「サイバーパンク2077」，まだ新要素の追加がある！　最新アップデート「パッチ2.2」が“まもなく”配信へ	【第10位】 カービィカフェの新グッズ「メタナイト」シリーズを12月13日に発売。上品なデザインのストールやバッグなど

先週のタイトルランキング

　先週の最も注目されたタイトルの第1位は，初となるテーマ拡張パック「幻のいる島」がリリースされた「Pokémon Trading Card Game Pocket」でした。ポケポケ，リリース以来，圧倒的な強さを誇っていますね。あやかりたい。先週はまた，「こちら」の記事でお伝えしたように，ゲーム内イベント「最強の遺伝子 エンブレムイベント1 SP」が始まっています。


　そんでもって，ギリギリすぎるデザインの抱き枕カバーが発表された「グランブルーファンタジー」が第2位に続きました。

　第5位の「サイバーパンク2077」ですが，PC版およびPS5版，そしてXbox Series X|S版向けに「アップデート2.2」の配信が始まりました。

「サイバーパンク2077」
アップデート2.2 パッチノート

　2020年にリリースされた「サイバーパンク2077」ですが，2023年12月に配信された「アップデート2.1」を以てコンテンツの追加を伴う大型アップデートの開発を終了すると，CD PROJEKT REDの担当者がメディアに語り（バグフィックスやバランス調整などは続きます），ちょっとした話題になりました。
　この点については，同社のジャパン・カントリー・マネージャーで，Netflixの高評価オリジナルアニメ「サイバーパンク: エッジランナーズ」のプロデューサーも務めた本間 覚氏も追認していました。
　しかし，12月10日，本間氏は自身のXアカウントに「サイバーパンク2077の開発は終了したと言ったな？ すまない、また嘘だったんだ…」と書き込んでいます。なに，嘘だったのか！　うふふ。

サイバーパンク2077の開発は終了したと言ったな？ すまない、また嘘だったんだ… ということで、新要素が実装されるパッチ2.2が近日配信されます。出張明けかつ深夜1時からという微妙な時間帯なので、本社配信の日本語ミラー配信は今回はスキップです。 https://t.co/gFn9g6SWNb

— 本間 覚（フォース） (@homma_force) December 9, 2024

　「サイバーパンク2077」ではこのほか，エッジランナーズのBlu-ray BOX情報や，コミカライズ情報などを掲載しています。「ウィッチャー」シリーズの最新作「The Witcher IV」の制作も正式発表されているポーランドの雄，CD PROJEKT REDは，当分忙しそうです。

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 Pokémon Trading Card Game Pocket	【第2位】 グランブルーファンタジー
【第3位】 学園アイドルマスター	【第4位】 ELDEN RING NIGHTREIGN
【第5位】 サイバーパンク2077	【第6位】 Sugardew Island 島の生活と農園のお店
【第7位】 PROJECT CENTURY（開発コードネーム）	【第8位】 ブルーアーカイブ -Blue Archive-
【第9位】 ウマ娘 プリティーダービー	【第10位】 龍が如く８外伝 Pirates in Hawaii

先週の注目記事

　TGA 2024がけっこう持ってっちゃった気がしますが，今回もまた，プレイレポートやイベントレポート，インタビュー，企画モノを中心に，気になる記事をピックアップしました。これでもまだまだ一部で，ボクちゃんにはもう選びきれません。分かってください。


　12月9日にBethesda Softworksがリリースした一人称視点のアクションゲーム，「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」（PC / Xbox Series X|S。PS5版は2025年春の発売予定）のプレイレポートを掲載しました。インディーゲームではなく，インディ・ジョーンズです。
　開発を担当したのは，「Wolfenstein」や「Quake」「DOOM」のリブート作品を手がけたスウェーデンのMachineGamesで，記事によれば，映画の世界に飛び込んだような派手なアクションが満喫できそうです。ゲームとしてエッジの利いた部分は少ないみたいですが，グラフィックスやシステムなどが作り込まれて，あまりゲームをしない映画ファンでもプレイしやすい，手堅い作品になっている雰囲気ですね。
　ちなみに，TGA 2024にはインディ役のハリソン・フォードさんがサプライズで登場しました。

「インディ・ジョーンズ/大いなる円環」公式サイト

　また，カナダのBlack Tabby Gamesが開発したインディーゲーム「Slay the Princess - The Pristine Cut」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Switch）のプレイレポートを12月14日に掲載しました。
　滅亡から世界を救うためにプリンセスを殺す，という一風変わった設定のビジュアルノベルで，「こちら」の記事でお伝えしたように，先日開催された「INDIE Live Expo Awards 2024」では大賞を受賞するなど，高い評価を獲得したタイトルでもあります。こちらはエッジが利きまくり。鉛筆画風のグラフィックスが目をひきますが，この作品のどのへんがそんなにすごいのか，気になる人はレポートをチェックしてください。

「Slay the Princess - The Pristine Cut」
公式サイト

「Besiege - ビシージ -」（Switch版）
……3名様（提供：PLAYISM様）

「SCHiM - スキム -」（PS4版）
……3名様（提供：PLAYISM様）

　今週は，シミュレーションゲーム「Besiege - ビシージ -」のSwitch版と，アドベンチャーゲーム「SCHiM - スキム -」のPS4版を各3名様にプレゼントします。


　PLAYISMが2024年12月12日に発売した「Besiege - ビシージ -」（PS5 / PS4 / Switch）は，Spiderling Studiosが開発する物理演算ベースのビルド＆シミュレーションゲームです。


　ビルドに使用できるのは，武器や装甲，飛行などの機能を持つ70種類以上のブロック。プレイヤーは，カタパルト（投石器），戦車，ヘリコプターなどを思いつくままにデザインし，自分だけの最強マシンを作っていくことができます。


　キャンペーンモードは全55ステージで，クリア条件は「巨大な要塞を破壊する」「資源を目的地まで運搬」「全ての兵士を倒す」など，ステージによって異なります。どんな環境でも活躍できるマシンを製作するのも，ひとつの目標となるでしょう。


　なお作ったマシンは，ほかのプレイヤーと共有できます。公開されているマシンは，ダウンロードしてプレイすることも可能ですので，自慢のマシンをみんなにお披露目するのもいいでしょう。

「Besiege - ビシージ -」公式サイト

　2024年7月18日に発売された「SCHiM - スキム -」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Switch / Mac）は，影から影へと移動しながらゴールを目指すアクションゲームです。


　開発は，オランダで活動するクリエイターEwoud van der Werf氏で，パブリッシャのExtra Niceが開発を支援。日本語版を含むアジア圏のローカライズとパブリッシングをPLAYISMが担当しています。

　作品のタイトルであり主人公の名称でもある「スキム」とは，オランダ語で「霊」という意味の言葉です。影から影へ，ぴょんぴょん跳ねて移動するスキムたちは，子どもたちにしか見えず，大人になると見えなくなってしまうのです。


　ゲーム中では，スキムを操作して，もともと自分が存在していた影の中に戻るため，街中の影から影へ移動していくことになります。
　移動したい影が遠いときは，行き交う人々の影を利用したり，車のライトやクラクションなどのオブジェクトに干渉して影を作ったりして，移動可能な場所を増やしていくことも可能。霊ならではの，ちょっと不思議なアクションを楽しめます。どんどん応募してください。

「SCHiM - スキム -」公式サイト

　プレゼントに応募するには，下記のリンクから応募フォームへ進み，すべての項目に記入して送信ボタンをクリックしてください。 重複応募は当選を無効とさせていただく場合がございます。締め切りは，2024年12月19日17：00です。
　当選者は，12月23日（予定）に応募フォームで登録した名前（ハンドルネーム可）と都道府県名で発表する予定です。
　プレゼント品は，応募時に入力された送付先に，1〜2週間以内にお送りします。なお，賞品によっては，発送に時間をいただく（約1か月）場合があります。
　発送日の確定や本人確認，当選の結果などについてのお問い合わせには一切お答えできませんので，ご了承ください。

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