連載
4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」,2024年3月25日〜3月31日
東京でサクラの開花が発表されたりした2024年3月25日〜3月31日,4Gamerに掲載された記事は322本でした。本日は記念すべきエイプリルフールということで,一発,デカいウソでもつこうかと企みましたが,筆者は生まれてから一度もウソをついたことがないので(ウソですが)やめておきます。
通常のショーケースイベントでは,大手パブリッシャの大型タイトルに隠れて刺身のツマっぽい扱いを受けてしまうインディータイトルに,がっつりスポットライトを当てるために実施するという,草の根的なイベントのようです。日本には「INDIE Live Expo」という,全編これインディーな大規模イベントがあるのですが,見せ方などにどういう違いがあるのか,そのあたりも興味深い気がします。ちなみに次の「INDIE Live Expo」は,5月25日の開催が予定されています(関連記事)。
[GDC 2024]“スーパーインディー”たちが立ち上がる!ショーケースイベント「The Triple-i Initiative」の開催決定
著名なインディーデベロッパが一堂に会したイベント「The Triple-i Initiative」が発表された。第1回の配信は,日本時間2024年4月11日2:00を予定しているという。発起人となった,「Dead Cells」のEvil Empire,「Vampire Survivors」のPoncle,そして「Slay the Spire」のMega Critという豪華なメンバーに話を聞いた。
ゲーム開発界隈がどんなアンバイになっているのか,最新の知見に興味のある人は以下のリンクをクリックしてください。なお,次回のGDCは北米時間2025年3月17日〜21日の開催が予定されています。今年のが終わったばっかりでアレですが,ぜひ楽しみにしてください。
「GDC 2024」公式サイト
4Gamer「GDC 2024」掲載記事一覧
そんなこんなで,すっかり木の芽どきとなった今日この頃,4Gamerと世界のゲーム業界の1週間をアクセスランキングや注目記事などで振り返ってみましょう。ぶいーん。
※以下,PlayStationはPS,Nintendo SwitchはSwitch,スマートフォンはスマホなどと略記します。
先週のアクセスランキング
先週のアクセスランキングトップ10,第1位になったのは少々珍しいタイプの記事でした。「ARK: Survival Ascended」や「Palworld / パルワールド」といった人気作品のレンタルサーバーを提供する「Nitrado」の日本円の表示価格が,通常のおよそ100倍になりました。
大型値上げか! 世の中なんでも高くなるもんなあ,と思ったら,不具合だったそうです。記事では,クレジットカードの自動引き落としをなどをしている人は気をつけてね,という注意喚起が行われていますが,すでに不具合は修正されたそうなので,安心してください。こんなこと言うと怒られそうですが,表示ミスはSteamなどでもまれにあって,差額の返金が行われたりします。人間だもの(ミツヲ)。
第2位に入ったのは,SIEの携帯コンシューマ機,PS VitaとPlayStation Classicのアフターサービス受付を4月25日に終了するというお知らせでした。
PSP(PlayStation Portable)の後継機としてPS Vitaが発売されたのが2011年12月,初代PlayStationの復刻版としてPlayStation Classicが発売されたのが2018年12月ですから,そろそろ,という感じでしょうか。現役バリバリで使い倒してるぜという人は,今後,故障に注意したほうがいいんでしょうね。PS Vitaのマスコットキャラクター「B太」が可愛かったですね。そんなのいませんけど。
そして第3位は,サイバーガジェットのレトロゲーム互換機「レトロフリーク」の情報で,再入荷分を3月下旬から家電販売店やゲームショップなどで販売するそうです。
2015年に登場した「レトロフリーク」は,これ1台で「ファミリーコンピュータ」「メガドライブ」「PCエンジン」「ゲームボーイアドバンス」など,11機種9000タイトル以上のレトロゲームカセットに対応するという夢のマシン。最新テレビに接続可能なHDMI出力や,ゲーム中,どこでもセーブできるクイックセーブ機能,カートリッジ端子の劣化を防ぐインストール機能など,さまざまな機能を搭載していて,高い技術力を感じずにはいられません。昔のゲームカセットを後生大事に持っている読者の注目を集めました。
【先週のアクセスランキング詳細】
先週の注目タイトルランキング
先週,最もアクセスされたタイトルは,「クラフトピア」でおなじみのポケットペアが1月19日にリリースした「Palworld / パルワールド」(PC / Xbox Series X|S / Xbox One)でした。発売されるやいなや大ヒットを記録し,今年最初で,おそらく最大のトピックなどと騒がれた本作。Microsoftによるポケットペアへの開発支援や,KLabとの協業(関連記事)などが発表されていますが,「こちら」の記事でお伝えしたように,先週は,マルチプレイ専用サーバー構築についてポケットペアとテンセントクラウド(Tencent Cloud)が協業すると発表されています。
さらに,最凶の新パル「ベラノワール」が初のレイドボスとして登場するアップデートも,もうすぐ実施されるとのことで(関連記事),まだまだニュースは尽きそうもありません。あやかりたい。
スシローとのコラボ「スシローで一皿いこうぜ!」が始まった「モンスターハンターライズ:サンブレイク」(PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Switch)が第3位に。「カプコンカフェ」で開催される「モンハン」シリーズとのコラボイベント向け商品も発表されたりして(関連記事),こちらも話題には事欠きませんでした。
それにしても,PC版とSwitch版の発売は2021年のことでした。そろそろ新作「モンスターハンターワイルズ」(PC / PS5 / Xbox Series X|S)の新情報も聞きたいところです。
スシローの「モンハン」コラボ,本日開始。全長約1.8mのデカすぎる「レイトウマグロ大剣リュック」が抽選で当たるキャンペーンも実施
あきんどスシローは本日(2024年3月27日),同社が展開する全国のスシロー店舗で「モンスターハンター」とのコラボキャンペーン「スシローで一皿いこうぜ!」を開始した。期間は4月21日まで。本キャンペーンでは,コラボ限定メニューの登場をはじめとしたさまざまな催しが行われる。
第7位の「ホロウナイト(Hollow Knight)」(PC / Mac / PS4 / Xbox One / Switch)は,連載記事「ゲーム翻訳最前線」第4回のテーマとして取り上げられ,記事はアクセスランキングにも入っています。「すべて日本語にしてほしい」という開発側のムチャ振りに翻訳者の伊東 龍氏がどのように応えたのか,知られざる苦労が詳しく語られていますので,未読の人はチェックしてください。
【先週の注目タイトルランキング詳細】
【第1位】
Palworld / パルワールド 【第3位】
モンスターハンターライズ:サンブレイク 【第4位】
アヴェウムの騎士団 【第6位】
アズールレーン 【第7位】
Hollow Knight 【第8位】
ウマ娘 プリティーダービー 【第9位】
星のカービィ Wii デラックス 【第10位】
ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S
先週の注目記事
今回もまた,プレイレポートやインタビュー,イベントレポート,企画モノなどを中心に,気になる記事をピックアップしました。
3月27日には,新連載「ゲームをうたう」が始まりました。これは,詩人の方がゲームにインスピレーションを受けて詩を作るという,かなり斬新な企画です。ポエムだなあ。第1回は青本瑞季氏が魔法学校を舞台にしたターン制RPG「Ikenfell」(PC / PS4 / Xbox One / Switch)をうたった「ひかりのこども」を紹介しました。
また,3月30日には新連載「しげるのゲーミング子育て日誌」の第1回を掲載しました。ライターでゲーマーのしげる氏が育児に励む姿を綴っていくという内容で,今回は保育園の入園手続き「保活」を紹介しています。「保活」がTRPGっぽいって,どういうことなんでしょうか。ぜひチェックしてみてください。こういうのも“ゲーミフィケーション”ってやつなんでしょうかね。違うかな。
[インタビュー]“ショウワ99年”記念! 「ジェットセットラジオ」開発陣がシリーズ誕生秘話と完全新作への意気込みを語る
「ショウワ99年」がやってきた2024年,セガは「ジェットセットラジオ」シリーズの完全新作を開発中だ。4Gamerでは開発陣にインタビューを実施し,過去のシリーズ作品を振り返ってもらい,そして新作について意気込みを聞いてみた。JSRファン必見!
[プレイレポ]スイッチやカウンターを駆使して,仲間とともに強大なボスへ挑もう。「SAO フラクチュアード デイドリーム」クローズドβレポート
バンダイナムコエンターテインメントは2024年3月11日および15〜17日にかけて,「ソードアート・オンライン フラクチュアード デイドリーム」のクローズドβテストを開催した。本稿では,PS5版にて参加したオンラインマルチプレイモードをレポートする。
企業研修ボドゲってどうやって作るの? 遊んで学べるボードゲームが集まるイベント「Play & Learn 2024」レポート
2024年3月17日,企業研修や教育をテーマとしたボードゲームを集めたイベント「Play & Learn 2024」が,神奈川県の新横浜3丁目大ホールで開催された。一般に流通しない“特殊なゲーム”を開発するノウハウの共有や,商談などが行われた,ちょっと珍しいイベントをレポートする。
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- ANALOG
- ライター:蒼之スギウラ
[インタビュー]「SAND LAND」,緑と水の新エリア・フォレストランドの特徴とゲーム版ならではの魅力をプロデューサーに聞く
バンダイナムコエンターテインメントが2024年4月25日の発売を予定している「SAND LAND」。本作の最新情報として,プロデューサーを務める南 敬洙氏へのインタビューと,新エリア「フォレストランド」にたどり着くまでのクエストのプレイレポートを掲載する。
[インタビュー]「Path of Exile2」は,各クラスがプレイヤーの理想を体現した動きをできるように。開発ディレクターに前作との違いを聞いた
Grinding Gear Gamesにより2024年3月21日に,ハクスラRPG「Path of Exile」のメディアブリーフィングが行われた。ここで「Path of Exile 2」のゲームディレクターであるJonathan Rogers氏にインタビューを実施したので,その内容をお届けしたい。
ゲームをうたう:第1回は青本瑞季さんと「Ikenfell」。ゲームからインスピレーションを受けた詩をお届けします
ゲームからインスピレーションを受けた詩人による描き下ろし作品を掲載する新企画「ゲームをうたう」。連載第1回は,魔法学校を舞台にしたRPG「Ikenfell」をプレイした青本瑞季さんによる詩をお届けします。美しい言葉で,ゲームを新しく見つめてみませんか。
「ウマ娘」5th EVENT 第4公演DAY2レポート。山本昌広さんの登板や名曲の復活,映画主題歌のフルバージョン初披露などサプライズ満載の内容に
Cygamesが2024年3月23日に開催した「ウマ娘 プリティーダービー 5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND -NEW GATE- 」DAY2の模様をお届けする。2023年7月に始まったライブツアーの締めくくりとなる本公演では,千秋楽にふさわしい大きな盛り上がりを見せてくれた。
[プレイレポ]射線やステルス要素をターン制SRPGで表現した「逆コーラップス:パン屋作戦」は骨太のSFミリタリー作品だ
XDとサンボーンは3月22日,PC向けシミュレーションRPG「逆コーラップス:パン屋作戦」の正式配信をSteamで開始した。本作のプレイフィールや2018年よりサンボーンジャパンがリリースした国内向けタイトル「ドールズフロントライン」とのつながりについて,ゲームプレイを交えてお届けしよう。
日本における「Tencent Cloud」は,3年連続の急成長を目指す。AI活用のためのネットワーク最適化などにも言及がなされた「TENCENT CLOUD DAY JAPAN 2024」をレポート
Tencent Japanは昨日,Intelとの共催によるカンファレンス「TENCENT CLOUD DAY JAPAN 2024」を東京都内で開催した。本稿では,このカンファレンスで行われた基調講演と,Q&Aセッションの模様をレポートする。
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- ライター:大陸新秩序
[インタビュー]シリーズ最新作「聖剣伝説 VISIONS of MANA」では何を大事にしたのか。小山田 将プロデューサーが完全新作に込めた思いを語る
スクウェア・エニックスが,2024年夏にリリースを予定している「聖剣伝説 VISIONS of MANA」について,「聖剣伝説」シリーズ プロデューサーの小山田 将氏に話を聞いた。
[プレイレポ]「聖剣伝説 VISIONS of MANA」,「ピックル」での移動や,「精霊器」を使った探索とクラスチェンジなどを開発バージョンで体験
スクウェア・エニックスは2024年夏,「聖剣伝説 VISIONS of MANA」をリリースする。今回,メディア向けの試遊会に参加することができたので,インプレッションを交えてその概要をお伝えする。
ビル・ローパー氏率いるLunacy Games,「HELLGATE」シリーズのライセンスを獲得。新作「HELLGATE: REDEMPTION」を発表
韓国のHanbit Softは2024年3月27日,同社が保有する「HELLGATE」シリーズのIPに関して,Lunacy Gamesとライセンス契約を締結したと明らかにした。今回の契約により,Lunacy Gamesは新作「HELLGATE: REDEMPTION」を開発し,グローバルサービスに乗り出すとしている。
[プレイレポ]“超”重量級ボドゲ「フロストヘイヴン」は,その重量に見合う面白さなのか。先行プレイで確かめてきた
CMON Japanが2025年4月頃の発売を予定している“超”重量級ボードゲーム「フロストヘイヴン」。世界中で人気を博す同作だが,あらゆる意味で重量級であるため,購入をためらっている人も多いことだろう。果たして,その面白さは重量に見合うものなのか,先行プレイで確かめてきた。
「GUITAR LIFE -LESSON1-」は思っていたよりしっかりギターだった。HORIのSwitch用ギター練習ソフト&コントローラの“試奏”をレポート
2024年4月25日の発売が予定されているSwitch用ギター練習ソフト「GUITAR LIFE -LESSON1-」は,本当にギターを弾けるようになるのか? レッスン内容やギター型の専用コントローラの“ギター感”を確かめるべく,HORIにお邪魔して“試奏”してきた。
[プレイレポ]「幻想水滸伝」クリエイターによる「百英雄伝」は,JRPGの原点を思い出させてくれる――すべてのJRPGファンに感謝を込めて
505 Gamesから2024年4月23日のリリースが予定されている「百英雄伝」のプレイレポートを掲載する。幻想水滸伝シリーズを手がけたクリエイターが参加することで注目を集めた本作は,JRPGのトラディショナルなスタイルを追求したタイトルだ。
「Blazblue Entropy Effect」なら,あのキャラを思い通りに動かせる。「格ゲーとしてのBLAZBLUE」を断念した人こそ,BBEEを遊んでほしい
91Actが手掛ける「Blazblue Entropy Effect」は,格闘ゲーム「BLAZBLUE」を題材にしたシングルプレイ専用のアクションゲームだ。「格ゲー」というジャンルゆえ,魅力的なキャラクターを思う存分動かせなかった人にこそ触れてほしい,本作独自のシステムとその魅力を紹介したい。
球速150km/hは,もはや遅い部類に。パワプロにおける投手の急激なレベルアップは,現実のプロ野球の“投高打低”傾向を反映?
本日,2024年シーズンが開幕するプロ野球では,ここ数年「投高打低」傾向が話題になっている。その原因を投手のレベルアップとする説があるのだが,そうなるとゲーマーとしては「パワプロの投手データもレベルアップしているのか」が気になったので,調べてみた。
しげるのゲーミング子育て日誌:連載第1回のテーマは保育園の入園手続きこと「保活」。保活に潜む「ゲーム性」とは?
ゲーム好きライター・しげるさんが悩みながらも子育てと向き合う連載「しげるのゲーミング子育て日誌」。連載第1回では,昨年末から行われていた保育園の入園手続きこと「保活」に見出せるゲーム性のお話です。保活がTRPGっぽいって,どういうこと?
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- しげるのゲーミング子育て日誌
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