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Razer USAブースで行われた「StarCraft II: Wings Of Liberty」イベントレポート。台湾トップレベルのSEN氏を日本人プレイヤーが打ち負かす場面も
SEN氏 |
Leaf氏 |
このイベントは,台湾のSC IIプロチーム「Gama Bears」に所属し,台湾トップレベルといえるSC IIの腕前で世界的に見ても上位に位置づけられるであろう「SEN」氏こと楊家正氏と,Gama Bearsの監督を務めている「Leaf」氏こと張宇氏が来日し,出演するというもの。また,SEN氏と日本人プレイヤーとの対戦なども行われている。そんなイベントを取材してきたので,レポートをお届けしよう。
日本人同士の対戦をSEN氏が評価
SEN氏とLeaf氏の実演対戦も
参加者の背後から第1部の内容を見ていたのだが,筆者は,SC IIをそこそこプレイしているものの,Battle.netのラダーではGoldリーグ(Goldの上にはPlatinum,Dia,Master,GrandMasterといったリーグがある)の上位程度な腕前なので,どの参加者もうまくみえるてしまう。しかし,世界水準でトップレベルに君臨するSEN氏らから見るとまだまだのようで,厳しめの指導がされていた。
一方で,あるプレイヤーに対しては「ForceFieldによる敵軍の妨害がうまい」や「敵の嫌がらせに対するタワーの建て方がうまい」などといい点を挙げるシーンも見られた。
基本的にZergをメインにプレイしているというSEN氏は,「Terran同士の対戦はあまり詳しくない」とTerranの専門家ではないことを素直に認めつつ,「1つだけでなく多くの種族を練習したほうが上達する」とも述べている。
Leaf氏は,今でこそ台湾でGama bearsの監督だが,2011年の2月ごろまで1年半ほど日本に留学していて,SorrowRushというプレイヤー名で日本のSC II大会で優勝した経験もあるほどの腕前を持っていたりする。
とはいえ,エキシビションマッチは,Leaf氏のユニットが不用意に前に出てしまい,その瞬間をSEN氏が見逃さず,ものの数分でSEN氏が勝利するという結果に終わった。
第2部,第3部は,日本人プレイヤー VS SEN氏の対決
ハンデをつけられたSEN氏に勝利するシーンも
●第2部,第3部に参戦した日本人プレイヤー
- Meitan氏(Protoss)
- nemuke氏(Terran)
- breek氏(Zerg)
試合を観戦していると,SEN氏のミスらしきものでSEN氏が劣勢に陥るシーンがなかったわけでもなく,日本人プレイヤーの勝利を期待した瞬間も何度かあった。ただ,SEN氏は,相手が攻めてくるタイミングを読んだかのようなカウンターを見事に決め,最後の総力戦に向けて互いに大型ユニットを用意しはじめる時間帯になると,それまでの資源獲得量の差から相手を上回る軍量を用意するなどして,勝利を収めた。
試合後にnemuke氏が「SEN氏は,マルチタスクでの操作がうまく,得られた情報からのとっさの判断がすごい」と感想を述べていたとおりの印象を筆者も受けた。
ここまでで予定されていた対戦はすべて終了したが,まだ時間に余裕があるということで,第1部で招待プレイヤーとして来場していたkurOa氏とSEN氏とで対戦が行われることになった。
早い時間に攻めこんできたkurOa氏に対し,自陣につながる坂をForceFieldによって敵部隊を分断しようとしたSEN氏だったのだが,分断した結果,自陣に侵入してきたZealotに2体いるSentryのうち1体を撃破され,継続した出入口のブロックが不可能になってしまったのだ。その後,ForceFieldが切れて突入してきたkurOa氏の残りの軍に本陣を荒らされ,SEN氏が投了することになった。
とはいえ,このままでは収まりがつかないSEN氏。kurOa氏を含め,会場全体が本気モードでの再戦を望む空気だったため,SEN氏がZerg,kurOa氏がTerranで改めて試合を行うことに。
Hellionによるハラスで10体のワーカーを倒したkuOra氏だったが,その後kurOa氏の軍が前に出た瞬間にSEN氏がカウンターを決めたことで,試合はSEN氏側に大きく傾いた。そして,SEN氏のBanelingによる2つめの資源地に対する内政妨害が決まり,SEN氏の勝利で幕を閉じた。
また日本人プレイヤーの実力に対しても,「日本にこんなに強いプレイヤーがいるとは思わなかった」とも語り,改善すべき点を改善すれば世界レベルのプレイヤーになれるとのこと。
招待された日本人トッププレイヤー側は,対戦した経験を糧にさらに強くなると決意を新たに,SEN氏へのリベンジを誓うなど,SC IIに対するモチベーションをいっそう強くしていた。そのほかの参加者もトッププロがどのようにSC IIをプレイするのか間近で見ることができる貴重な機会が得られたことに満足していたようだ。
「StarCraft II: Wings of Liberty」公式サイト
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