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[E3 2007#19]ゲームらしさに磨きのかかった「Assassin\'s Creed」
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印刷2007/07/13 17:40

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[E3 2007#19]ゲームらしさに磨きのかかった「Assassin's Creed」

Assassin's Creedは,発売前からUbisoftの看板ソフトに昇格。カナダ産のアクションアドベンチャーは,その滑らかな動きでプレイヤーの心を掴みそうだ
 作り込まれたゲームプレイやグラフィックスで魅せる本格思考の“コアゲーム”と,市場の拡大を見込んだ“カジュアルゲーム”の両極にきっぱりと分かれた感のある今回のE3 Summit 2007。そんななか,日本でもグングンと知名度が上がってきているUbisoft Entertainment(以下,Ubisoft)の「Assassin's Creed」(邦題 アサシン クリード)は,前者のタイプでは最も大きな注目を浴びているタイトルの一つである。

 本作は,第三次十字軍が侵攻したダマスカスやエルサレムなど,12世紀後半の中東地域を舞台とした,三人称視点のアクションアドベンチャー。プレイヤーは暗殺者ギルドの一員である「Altair」(アルタイル)となって,請け負ったミッションをこなしつつ物語を進めていく。一画面に最大で150ものキャラクターをランダムに表示させることで演出される,中東らしい雑踏の様子はもちろん,壁や屋根を伝って自由に移動できるオープンエンドな作り,そして,キャラクターが別のキャラクターを押しのけながら進むなど,これまでにはほとんど見られなかった人間らしい(ライフライクな)動きが魅力の作品だ。

 さて,E3 Summit 2007で開催されたUbisoftのプレスカンファレンスでは,4Gamerが最後にライブデモを体験した2006年8月のGames Convention以降,かなり進化した様子が窺えたので報告したい。
 今回公開されたのは,エルサレムの街にいる奴隷商人(画像を参照。大弓を担いだ男だ)を暗殺するというミッションである。デモ序盤の難関は,多くの衛兵が待ち受ける市中の関所を通り抜けること。まっすぐに行くと制止されて進めないので,窓を伝って近くの三階建てほどの建物に登り,そこに1人でいた護衛兵を突き落とし,衛兵の気をそちらに向けさせねばならないようになっている。

 このように,暗殺のターゲットに到達するまでは,なるべく自分の存在に気付かれないようにしながら進んでいくのがよいようだ。カンファレンス会場では,デモを何度か見る機会があったのだが,1人で立っている護衛兵の背後にそっと近づいて刺し殺すのはもちろん,外壁から屋根へとよじ登って迂回すれば戦闘そのものを避けることも可能だった。
 本作のプロデューサーであるJade Raymond(ジェイド・レイモンド)氏によれば,ほとんどのミッションは,ターゲットにたどり着くまで血を見ずにプレイできるような仕様になっているという。



 今回のデモだと,オートターゲットされた敵は,輪郭が白く輝いたような状態になり,5〜6人に囲まれた混戦時にも戦うべき相手を認識しやすいようになっている。敵キャラクターの腹部に肘うちすれば前につんのめり,顎を蹴り上げれば後ろに卒倒するなど,Assassin's Creedの開発チームが先に手がけた「Prince of Persia: The Two Thrones」を大幅に改良したような,滑らかでスピーディなアクションが満載だ。「高所から飛び降りて,藁の山をクッションに着地する」など,(現実味はないが)映画的かつスリリングな描写も爽快感を高めてくれる。

 2007年11月の発売が近づくにつれて期待が高まっていくAssassin's Creedは,PCとXbox 360,PlayStation 3の各プラットフォームでリリースされる予定だ。続報を楽しみにしたい。(ライター:奥谷海人)



  • 関連タイトル:

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