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インテル,定例ミーティングで「超薄型ノートPC」への注力を確認。夏恒例の秋葉原イベント概要も発表に
吉田和正氏(インテル 代表取締役社長) |
超薄型ノートPCは「新たなノートブックPC」と位置づけられる |
かつてのノートPCは「デスクトップPCのリプレースメントだった。13インチ,15インチといったあたりが主流で,『それを持って行く』という,モバイルコンピューティングを実現できているわけではなかった」(吉田氏)が,Netbookの気軽さが,そのイメージを変えたという。
ただし,モバイルWiMAXなどの広帯域ネットワークを活用する形で,高解像度のビデオをはじめとしたリッチなコンテンツを利用するには,Netbookの性能だと苦しい。そこで重要になるのが,Netbookと,デスクトップPC置き換え用ノートPCの“間”を埋める,「超薄型ノートブックPC」であると,吉田氏は位置づけた。
一般的なノートPC向けとなるCPU&チップセットと,「超薄型ノートブックPC」向けのそれで,総面積を比較したスライド |
江田麻季子氏(インテル マーケティング本部 本部長) |
PCが1人1台の時代を迎えるに当たって重要とされる二つのポイント |
世界市場はともかく,日本では以前から,モビリティ――重量や大きさ,バッテリー持続時間の観点から総合的に見た「持ち運びやすさ」――を重視したノートPCが存在し,一定の市場を形成してきている。しかし江田氏によると,「Netbookによって,(一部の先進的なユーザー以外の間で)PCを持ち運ぶ土壌が育ってきた」ことと,「今回は,普及価格帯で展開される」ことが,これまでとは大きく異なるのだという。
今回,説明会場に具体例となるようなノートPCは展示されていなかったが,組み合わされるチップセットがIntel製のグラフィックス機能統合型である点からして,ゲーム用途での大きな期待は禁物だ。ただ,サブの情報収集用端末として見たときに,“できること”がNetbookよりも増えるというのは,素直に喜ばしい。
PCゲームや据え置き型ゲーム機をメインにプレイしている人が,電車などでの移動中に,3GネットワークやモバイルWiMAXなどで情報収集をしたいといった場合に,インテルのいう「超薄型ノートブックPC」は,相応に面白い存在となってくれそうな気配はあるだろう。その意気込みからして,PCメーカー各社から続々と登場すると思われるだけに,ラインナップの拡充を楽しみに待ちたいところだ。
夏の「Intel in Akiba」は7月11〜12日に開催
今回の会場は,中央通りに面した多目的ビルの1F,ベルサール秋葉原。旧日本通運ビルの跡地に建設中で,まもなくオープン予定のあそこだといえば,ピンと来る人は多いように思う。
イベントの詳細は明らかになっていないが,少なくとも,「Intel P55 Express」チップセット搭載マザーボードの展示や,PCショップによる即売コーナー,ステージイベントなどは予定されているようなので,7月中旬のスケジュールに余裕がある人は,記憶に留めておくといいかもしれない。
→Intel in Akiba 2009 Summer告知ページ
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Core 2
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