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Razer,独自イベントでAndroidゲーム機「Razer Edge」や新型ワイヤレスイヤフォンなど多数の製品を発表
本稿では,それら新製品をまとめて紹介しよう。なお,発売時期はすべて世界市場向けで,国内向けは明らかになっていない。
Razer Edge:スマホ型の本体と挟み込み型ゲームパッドをセットに
イベントの目玉でもあるEdgeは,2022年9月に,米国の通信会社であるVerizon Communicationsが予告していた携帯型Androidゲーム機だ。開発は,RazerとVerizon,SoC(System-on-a-Chip)メーカーであるQualcommが共同で取り組んだという。
Razerによれば,Edgeは5G通信機能と無線LANを備える「Razer Edge 5G」と,5G通信機能がなく無線LANのみの「Razer Edge Wi-Fi」の2モデルをラインナップしており,前者はVerizon専売,後者は399.99ドル(約5万9100円)で2023年1月に発売するとのことだ。
Edgeは,横置きしたスマートフォンのような本体と,その左右に取り付けるゲームパッド部分からなるAndroid端末だ。
ゲームパッド部分は,スマートフォンを挟み込んで使うゲームパッド「Razer Kishi V2」の上位モデルとなる「Razer Kishi V2 Pro」というもので,新たにRazer独自の触覚フィードバック機能「HyperSense」に対応しているという。対応ゲームと組み合わせれば,ボタンやスティックが振動するのだろう。
本体部分は,6.8インチサイズで解像度2400×1080ドット,最大リフレッシュレート144Hzの有機ELパネルと,Qualcommのゲーム機器向けSoC「Snapdragon G3x Gen 1」を搭載しているという。
ほかに採用事例が見当たらないSoCなので,どれくらいの性能があるのかは明確に言い難いが,おおまかに言えば,2021年のハイエンドSoCである「Snapdragon 888」以上,2022年のハイエンドSoCである「Snapdragon 8 Gen 1」未満くらいの性能を持つらしい。つまり性能面では,大抵のAndroidゲームを快適にプレイできそうだ。
Razer Hammerhead HyperSpeed:独自USBアダプタで低遅延接続が可能
完全ワイヤレス型Bluetoothイヤフォンの新製品として,「Razer
Hammerhead HyperSpeedは,一般的なBluetooth 5.2接続だけでなく,Razer独自の低遅延ワイヤレス通信技術「Razer HyperSpeed」に対応するのが特徴だ。付属のUSB Type-CワイヤレスアダプタをPCやゲーム機に取り付ければ,
また,HyperSpeed側でPCやゲーム機と,Bluetooth側でスマートフォンと同時に接続しておき,たとえばゲーム機でゲームをプレイ中にスマートフォン側に着信があると,簡単にスマートフォン側に切り替えて通話を行えるそうだ。ただ,
完全ワイヤレス型Bluetoothイヤフォンでは定番のアクティブノイズキャンセリング機能や,マイク音声のノイズキャンセリング機能,Razer Chroma対応のカラーLEDイルミネーションなども備えている。
Razer Kaira Pro HyperSpeed
ゲーム機向けヘッドセットの「Razer Kaira」シリーズに,「Razer Kaira Pro HyperSpeed」が登場する。PSプラットフォーム向けの製品で,10月15日発売の予定。メーカー想定売価は199.99ドル(約2万9600円)だ。
Kaira Pro HyperSpeedは,2022年3月に国内発売となった「Razer Kaira Pro for PlayStation」に,HyperSpeed対応の低遅延ワイヤレス通信機能を組み合わせたものだ。低遅延のBluetooth接続も可能で,専用USBワイヤレスアダプタをつないだゲーム機のサウンドと,Bluetooth接続のスマートフォンによるサウンドや通話のどちらを使うか,ワンタッチで切り替えられる。
HyperSense対応の振動機能も備えているとのことで,Razer製のゲーム機向けヘッドセットの全部入りモデルと言えるだろう。
Razer Kraken Kitty V2 Pro
Razerは2020年に,ネコミミ付きヘッドセット「Razer Kraken BT Kitty Edition」を発売したことがある。その2022年モデルと言うべき「Razer Kraken Kitty V2 Pro」が2022年第4四半期に発売となる。ピンクと黒のカラーバリエーションがあり,メーカー想定売価は199.99ドル(約2万9600円)だ。
スピーカードライバーは,「Razer Kraken V3」シリーズと同じRazer独自の50mm径ドライバー「Razer TriForce Titanium 50mm Driver」(関連記事)を採用しているので,音質にも期待できそうだ。
Razer Chroma連動する壁紙配信アプリ Axon
最後に紹介するのは,ハードウェアではなくアプリ,それもPC向けの壁紙配信アプリ「Razer Axon Wallpaper PC App」(以下,Axon)だ。
Axonは,Razerが用意した無料の壁紙配信アプリで,Razer製品のイメージ写真やゲームをテーマとした壁紙,風景写真など,高品質な画像を壁紙にできるという。アニメーション壁紙も用意されている。
Axonで重要な点は,Razer製品共通のイルミネーション機能であるRazer Chromaと連動することだ。壁紙の色に同期して,Razer Chroma対応デバイスを光らせることが可能だという。ゲーマー向け周辺機器をRazer製品で固めている人なら,使ってみたくなる壁紙アプリかもしれない。
Axonのβ版は,ここからダウンロードできる。また,Axonのリリースを記念して,ダウンロードした最初の1万人は,RazerCon 2022特製壁紙がもらえるとのこと。さらに,PCのディスプレイにAxonの壁紙を表示した状態を写真に撮り,ハッシュタグ#RazerAxon,および#Razerを付けて,2022年10月31日中にTikTokかInstagramに投稿すると,抽選でRazer Chroma対応アクセサリ(※中身は未公開)が当たるプレゼント企画も行うそうだ。
RazerのRazerCon 2022特設Webページ
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