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「AMD Software 23.7.1」でRadeon RX 7600向けドライバが本体に統合される
本バージョンはWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版で,前バージョンまで専用ドライバソフトを必要とした「Radeon RX 7600」への対応を含む,初めての統合ドライバソフトである。Radeon RX 7600ユーザーは,本バージョンから個別のドライバソフトをダウンロードする必要がなくなり,ほかのRadeonシリーズと同じタイミングで新作への対応が受けられるようになったわけだ。
そのほかに,新たなVulkan Extensionへの対応や,多数の不具合修正が行われているが,前バージョンから引き続き工場出荷状態にリセットするインストール時オプションは無効のままだ。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 23.7.1の対応GPU
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 7000M/7000Sシリーズ
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 23.7.1の対応APU
- Ryzen 7000シリーズ
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Graphics
- Radeon 600シリーズ(Ryzen 6000 APU)
●Adrenalin 23.7.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 23.5.2)
- Display Driver Version:23.10.01.45-230626a-393367C
-AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion (←22.40 .57.05 -230 523a -392 410C -AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion) - Radeon Settings:2023.0626.1405.1980(←2023.0210.1918.1963)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01526(←9.14.10.01525)
- OpenGL:23.06.230411_6f40c97(←23.03.230121_8e1c912)
- OpenCL:31.0.21001.45002(←31.0.14057.5006)
- AMD Windows Driver:31.0.21001.45002(←31.0.14057.5006
- Audio Driver:10.0.1.27(←10.0.1.24)
- Vulkan Driver:2.0.270(←2.0.262)
- Vulkan API:1.3.250(←1.3.246)
●Adrenalin 23.7.1における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 23.7.1における新要素
- Radeon RX 7600に対応
- 新たなVulkan Extensionに対応。詳細は公式サイトを参照のこと
●Adrenalin 23.7.1で解決した問題
- Radeon RX 7000シリーズにおいて,特定のVRゲームやVRアプリの性能が低かったり,カクツキ(スタッタリング)が発生したりすることのあった問題
- Blackmagic Design製ポストプロダクションソフト「DaVinci Resolve Studio」において,AV1形式の映像を再生時にアプリがクラッシュしたり,ドライバのタイムアウトが発生したりすることのあった問題
- Radeon RX 7000シリーズにおいて,リフレッシュレート144Hz/FreeSync対応の4Kディスプレイを接続していたり,4K解像度でリフレッシュレート144Hz/120Hz対応のディスプレイとほかの解像度のディスプレイを組み合わせてマルチディスプレイ構成を行ったりするときに,アイドル時の消費電力が高くなることのあった問題
- Radeon RX 7900 XTXなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「WWE 2K23」をプレイすると断続的に(表示の?)破綻が起こることのあった問題
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「仁王2」プレイ中にウインドウを切り替えると断続的に(表示の?)破綻が起こることのあった問題
●Adrenalin 23.7.1における既知の問題
- Radeon RX 5700 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「RuneScape」をプレイ中に断続的にゲームがクラッシュすることがある
- Radeon RX 6900 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,「初音ミク Project DIVA MEGA39's」(Hatsune Miku: Project DIVA Mega Mix+)をプレイ中,断続的にプレイヤーモデルの周囲が破綻することがある
- 「Radeon Anti-Lag」を有効化して「Call of Duty: Modern Warfare II」をプレイすると,カクツキ(スタッタ)が見られることがある。この問題はRadeonソフトウェアのゲーム別設定でRadeon Anti-Lagを無効化することで,一時的に解決できる
- Radeon RX 7900 XTXなど一部のAMD製グラフィックス製品にAdaptive Sync対応ディスプレイを接続している構成で,ウインドウを切り替えたあとにディスプレイ信号が消失することがある
- Instant Replayなどのゲーム録画やストリーミング設定を使用するとGPUメモリ使用率が想定より高くなることがある
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