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NVIDIA,「3DMark Vantage」向けの公式β版ドライバ「ForceWare 175.12」
→32bit版Windows Vista用ForceWare 175.12 Beta(61.6MB)
→64bit版Windows Vista用ForceWare 175.12 Beta(76.3MB)
NVIDIAのForceWare担当であるChris Daniel氏によると,Release 175世代初の公式β版となる同バージョンの位置づけは「3DMark Vantage推奨ドライバ」。公開されたリリースノートにその理由は語られていないものの,2008年4月28日の記事でお伝えした,NVIDIAによる3DMark Vantageリファレンススコアが同βドライバで取られたものとされていることを考えるに,事実上の最適化版と見ていいだろう。
このほかリリースノートからは,いくつかバグフィックスが進んでいることが見て取れる。例によってゲームに関連した部分を中心に,以下のとおり和訳してみたので,興味のある人は参考にしてほしい。
●ForceWare 175.12 Betaで解決した主な問題(32bit版Windows Vista)
- GeForce 8600 GT搭載環境で「Tiger Woods PGA Tour 2007」を実行すると,ロード中にゲームがハングアップする問題
- GeForce 9800 GTXのNVIDIA SLI(以下,SLI)構成時に「Tom Clancy's Ghost Recon: Advanced Warfighter 2」を実行すると,オープニングビデオに黒い横線が表示される問題
- GeForce 8800 GTX/Ultraの3-way SLI構成を,2-way SLIからのアップグレードで実現すると,正常に動作しない問題(※NVIDIAは,いったんシングルGPUパフォーマンスモードに切り替えてから3枚めのカードを差すよう推奨している)
●ForceWare 175.12 Betaで解決した主な問題(64bit版Windows Vista)
- GeForce 9800 GX2およびGeForce 7950 GX2のQuad SLI構成時に,「NHL 08」を実行すると,オープニングビデオの表示がおかしくなる問題
- GeForce 9800 GX2搭載環境でVSyncを有効化して「World of Warcraft」をプレイすると,画面表示がおかしくなる問題
- GeForce 8800 GTX/Ultraの3-way SLI構成をアンダースキャン表示となっているディスプレイに接続しているとき,HDCPを有効化するとシステムがハングアップする問題
- GeForce 7800 GTXのSLI構成時に「F.E.A.R.」を実行し,設定できる最高解像度に指定してから「Test Settings」をクリックすると,「Driver is not responding」エラーが発生する問題
以上,ForceWare 175.12 Betaのアップデート内容は小粒といって差し支えない。筆者が試した限り,2008年4月30日時点の公式最新版ドライバである「ForceWare 174.74」でも3DMark Vantageは動作したので,どうしても導入しなければならないリリースでもなさそうだ。
ただ,前述したとおり,同バージョンの利用をNVIDIAが推奨しているのは確か。できる限りベターな条件で3DMark Vantageを実行したいのであれば,自己責任で導入する価値はあるだろう。
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3DMark Vantage
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