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[E3 2005#175]太平洋戦争を題材にしたウォーゲーム「Pacific Storm」
ゲームは基本的に戦略パートと戦術パートに分かれており,戦略パートでは資源の管理やユニットの生産,そして生産したユニットで編成した艦隊のマネージメントなどを行い,また艦隊を各海域に展開させるのもこの戦略パートで行う。ゲーム画面は地図を上から見下ろすような視点。戦略マップにて各艦隊の配置を決定したあと,自分の艦隊が敵艦隊と接触すると戦術パートへと移り変わる形だ。
戦術パートはリアルタイムで展開され,画面上に現れる艦隊に指示を出していかなければならないわけだが,全体的にかなりゆったりめに作ってあるような雰囲気。目を離している間に一瞬でやられてしまうというようなことはなく,どちらかといえば編成した艦隊の戦いぶりを眺めているといった趣が強いような印象だ。
戦略パートに話は戻るが,艦隊編成ではどんなユニットを入れ込むかはもちろん,指揮官となる人物も任命できるなど,国産で言えば「提督の決断」などに近いゲームスケールになっている。登場する人物も実在の人物が用意されており,ぱっと確認できた中では,山本五十六や南雲忠一などの名前もあった。提督にはモラル,カリスマ,インテリジェンスなどといったパラメータが設定されており,それによって艦隊全体の能力が上下するという。さらにキャンペーンモードでは,大和や赤城,あるいはエンタープライズなどといった実在した艦艇も登場するとのことだ。
ともあれ,どちらかといえばじっくりと腰を据えて遊ぶタイプであろう本作。グラフィックスは一級品とは言えないまでも,それなりのクオリティを確保しているし,そもそもヒストリカルな海戦RTSというのは実はあまり聞いたことがないのが本音。そういう意味でも,ミリタリー系歴史ゲームファンならチェックしておくと良いかもしれない。
ちなみにBuka EntertainmentのCEOであるMaxim Mikhalev氏によれば「日本の代理店に関しては,3社ほどからオファーがある状態」とのことで,国内版の流通はほぼ確定しそうな雰囲気。日本語版で遊べることを願いたい限りだ。(TAITAI)
- 関連タイトル:
パシフィックストーム 〜太平洋の覇者〜 日本語版
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