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印刷2009/04/09 20:16

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「FFXI」本日の大規模アップデートで追加シナリオ第1弾「石の見る夢」解禁。数多くの新規追加/変更点を確認していこう

 スクウェア・エニックスは本日(4月9日),MMORPG「ファイナルファンタジーXI」(FFXI)の大規模アップデートを実施した。前回の大規模アップデートから,ちょうど4か月ぶりとなる。本稿ではアップデートされた箇所に実際に軽く触れてみて,プレイヤーが気になりそうな所を中心に速報記事としてお伝えしよう。

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 まずは本アップデートによって,FFXI初の試みとなるダウンロード販売の追加シナリオが,いよいよプレイ可能となった。今回解禁されたのは第1弾の「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」。サブタイトルに“最終頌”と付けられてはいるが,別にこれでヴァナ・ディールが終わってしまうとか,そんなことは全然ないのでご安心を。
 今回の追加シナリオは,「下層ジュノ」へエリア移動することで前触れなくスタートする。ストーリー内容は実際に見てからのお楽しみだが,3国のミッション経験者などにとっては懐かしい顔ぶれが続々と登場する。これからしばらくのあいだ,プレイヤー間ではこの追加シナリオの話題で持ちきりになることだろう。

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「石の見る夢」のコンセプトアートを手がけるのは,ゲーム好きなら過去にもどこかで目にしているはずの寺田克也氏
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ジュノにエリアチェンジしたら,いきなりムービーが始まったのでびっくり。今朝ログインしたときは,外国人プレイヤー達が大はしゃぎしていた


ついに「フィールド・オブ・ヴァラー」がLv75まで対応


初心者向け連載でもピックアップしたFoVは,完成度が高いシステムだ。ソロプレイでも十分にキャラクター育成ができる
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 初心者およびソロプレイヤーにとって心強い味方の「フィールド・オブ・ヴァラー」(FoV)では,対応エリアが大きく拡大。FFXIオリジナル(本編)に加え,拡張データディスク「ジラートの幻影」までを含めた,すべてのフィールドエリアが対象となった。しかも各エリアにおける「Field Manual」の設置数も増え,さらに遊びやすくなっている。
 また,モンスターを倒した際に出現する宝箱「Treasure Casket」も,ジラートまでのフィールドエリア全域に拡大されている。

 これまでのFoVは,対応エリアとの兼ね合いもあって,主に低〜中レベル帯のキャラクターに向けられたコンテンツであった。しかし,今回拡張された「ル・オンの庭」や「ロ・メーヴ」などのエリアに出現するモンスターは,レベル75のキャラクターから見ても経験値の入る「楽な相手だ」表記も含まれている。つまりレベルキャップのLv75まで,FoVで上げられるようになったのだ。

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FoVはジラートエリアまで拡大。その気になれば,レベルキャップの75までFoVでレベル上げできるようになった
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新エリアでFoVの自主訓練をクリアした瞬間だが,メッセージ部分に注目。敵が強いので,これだけの量の報酬が得られる

 FoVの拡張は他にもある。蓄積したポイントと引き換えに,ノートリアスモンスターと戦えるシステムが導入されたのだ。長時間のポップ待ちや他のプレイヤーとの奪い合いなどを気にせず,確実にNMと戦えるという意味では,従来のコンテンツでいうと「花鳥風月」の簡易版といったところだろうか。これはField Manualから受けられる「特殊訓練」と呼ばれる,新しいメニューである。

特殊訓練を受けると,それに対応した“だいじなもの”が得られる。具体的にどの場所でトレードを行うのかが,ちょっと分かりにくいので注意
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 特殊訓練に挑戦するには,ポイントのほかに「ギル」「獣人印章」「任意の装備品」のいずれかが必要となる。そして見事にNMを討伐した暁には,トレードしたものに応じた報酬が得られる,という仕組みだ。獣人印章が関わっているのは興味深いが,もっと気になるのは装備品。ここで得られる装備品には,“オーグメント”という新システムが適用されている。
 オーグメントは,従来の装備品をベースに+α効果をランダムで加えるというシステム。具体的どういった効果が付随するのか興味津々である。

オーグメントはこのような感じで,同じベースアイテムにさまざまな効果がランダムで付随する。ステータスが「+5」というのはかなりの効果だ
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「モブリンズメイズモンガー」は大幅なテコ入れ


「モブリンズメイズモンガー」はここからがようやく本番……となるといいなぁ
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 前回の大規模アップデートで鳴り物入りで登場した割に,プレイヤー間での盛り上がりはイマイチな「モブリンズメイズモンガー」では,ゲームバランスが全体的に見直されている。作成できるダンジョンの種類が増えるなど,前バージョンと比べると別コンテンツという印象すら受けるほどだ。

 見どころといえそうなのは,ダンジョンの設計図となる“タビュラ”が,プレイヤー間でコピー可能となったこと。従来では,ダンジョンを十分にカスタマイズするためには大きな労力が掛かってしまいがちで,これが初心者プレイヤーが挑戦するときの妨げの一つとなっていた。コピーによって作られたタビュラは,設計図の変更ができず,使用回数が5回までという制限はあるものの,以前と比べて気軽に遊べるようになった。

 メイズモンガーにおける問題点として挙がっている“すぐ混雑する”点については,今回導入された“おたからポイント”というシステムによる改善が期待できそうだ。メイズモンガーのプレイ終了から32時間が経過すると,このポイントの蓄積が始まり,ポイントがある状態でメイズモンガーをクリアすると,特別な報酬が得られるという仕組みだ。

ポイントと交換できる装備品には,新たなものが導入されているようだ
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 重要なのは,プレイ間隔を空けることで段階的にポイントが蓄積されていくこと。最大の場合だと,72時間で6ポイントまで溜められるのである。つまり,より高確率で報酬を入手するために,数日のスパンを開けてメイズモンガーに挑戦する,という選択肢が出てきそうなのだ。おたからポイントが実際どの程度の影響があるのかは未知数だが,混雑緩和の効果が期待される。


ジョブバランスでは「白魔道士」が大躍進


 ジョブバランスでは,今回「白魔道士」「赤魔道士」「召喚士」の3種類に調整が加えられている。とくに大きな大きな変化があったのは白魔道士だ。

最近ちょっと影が薄くなってきた白魔道士だが,今回のジョブ調整により,また存在感が大きく変りそうな雰囲気
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 目新しいのは,「ハートオブソラス」と「ハートオブミゼリ」という二つのモードのうち,どちらかを選べるようになったこと。前者はその最中に“味方のHPを回復した量”に応じて,後者は“自分自身の被ダメージ量”に応じて,いくつかのメリットが得られる。状況に応じてどちらか片方の能力を選ぶというのは,侍のアビリティ“八双/星眼”や,学者ジョブのコンセプトにも通じており,近年のFFXIにおけるトレンドの一つだ。

 ハートオブソラスは従来の白魔道士の方向を促進しているが,ハートオブミゼリの可能性は気になるところ。白魔道士は後衛ジョブの割に,ウェポンスキルがかなり充実している。ハートオブミゼリによって,仮に「白魔道士によるタンク」みたいなことができると,なかなか面白いことになりそうだ。

赤魔道士は,武器に魔法ダメージを付与する“エン系”魔法の上位版が追加。そして召喚士には,アビリティ「契約の履行」を中心とした修正が行われている
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 また白魔道士には,「ケアルラ」「エスナ」「オースピス」という3種類の魔法が追加されている。ケアルラとエスナは,FFシリーズの経験者にはおなじみだろう。オースピスは,パーティメンバーがモンスターへの攻撃時に与えるTP量を減らす,という効果の補助魔法だ。従来のアビリティでいうと「モクシャ」に近い効果が得られる。

 今回導入された各項目は,いずれも中レベル以上を対象としており,サポートジョブでは使うことができない。最近は「学者」ジョブが充実しすぎており,白魔道士の立場が若干弱くなっていた。生粋の白魔道士にとっては,とても嬉しいアップデート内容ではないだろうか。

 とりあえず,1〜2時間ほどプレイして目を引いたのはこんなところだ。さすがに4か月もかかっただけのことはあり,アップデート全体としてかなり充実した内容といえるだろう。

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「カンパニエ」では連合軍戦績と引き換えに,NMと戦えるという新しいシステムが導入。FoVの「特殊訓練」に近いが,こちらは上級者向けの内容と予測される
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調度品の“マネキン”は収納数が大幅アップ。マネキンを完成させるために必要な材料は低レベル向けのバトルコンテンツで調達できるが,こちらの盛り上がりにも期待したい
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