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「FFXI」公式サイトに,6月15日付けのスペシャルタスクチームレポート掲載
スペシャルタスクチームとは,ファイナルファンタジーXIに悪影響を与えている諸問題を排除/軽減し,コミュニティとプレイ環境を健全化することを目的に結成された,RMT/不正ツール対策の専門チームである。詳しくは,下記の関連記事を参照してほしい。
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今回発表されたレポートでは,そのスペシャルタスクチームの活動を通じ,FFXIを取り巻くRMT/不正ツール問題がどのように変化してきたのか,そしてその現状を踏まえ,今後同チームはどのような方針を立てて活動すべきかといった内容が,3ページにわたって紹介されている。
レポートを大別すると,「1.コミュニティで注目されている諸問題とそれに対するスペシャルタスクチームからのコメント」「2.半年間の成果報告」「3.今後の方針」の3部で構成されており,それぞれで非常に興味深いコメント/データが掲載されている。
具体的な内容に関しては,ぜひ実際にレポートに目を通して確認してもらいたいのだが,例えば「1.コミュニティで注目されている諸問題〜」では,
「最近では、直接は不正な方法を用いず特定エリアの占拠やモンスターの独占を行う集団が問題視されるようになってきたため、該当する集団への対処も開始しました。これらの対処は毎月繰り返していきますので、今後、多くの皆さんにその効果を実感していただけるのではないかと考えています」
「ギル購入者を対象とした対処は以前から行ってきました。しかし現在のRMTに関する状況から、今まで以上の対処が必要と判断し、今後は購入者へのより厳しい対処を毎月実施することとしました」
など,コミュニティで注目されている諸問題に対し,有効と思われる施策を公言するだけでなく,自信に溢れたコメントも掲載している。プレイヤーにとっては,非常に読み応えのあるレポートと言えるだろう。
また「2.半年間の成果報告」では,FFXIのゲーム内通貨「ギル」を扱っているRMTサイト数の推移や,不正なプレイにより対処されたアカウント数なども公開されており,実に興味深い。
対処されたアカウント数に関しては,2007年5月に行われた「SQUARE ENIX PARTY 2007」でのインタビューで,同作グローバル オンライン プロデューサーのSage Sundi氏が語っていた「チーター対策」の結果は(データ収集期間の都合で)含まれていないが,スペシャルタスクチームの「戦果」が一目で確認できる資料として,価値のあるものだといえよう。
最後の「3.今後の方針」では,調査/対処のより一層の強化を確約するとともに,情報提供の呼びかけや,定期的なレポートの公開を予定していることなどを明らかにしている。
スペシャルタスクチームの活動実績は,今やファイナルファンタジーXIだけに留まらず,オンラインゲーム市場の健全化にも大きな影響力を及ぼしている。RMT/不正ツール問題に明るい人ならば,そういった活動が「いたちごっこ」に陥りがちだということも,重々承知していることだろう。しかし,こうしてスペシャルタスクチームの実績を確認してみると,その活動は決して無駄ではないということが,あらためて理解できるというものだ。ともあれ,次回のレポートを楽しみにしつつ,今後も引き続き,同チームの活動に注目していきたい。(大路政志)
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