日本ギガ・バイト閉鎖。2社を新たに設立して国内体制大幅刷新へ
画像は日本ギガ・バイトのWebサイトより
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4Gamerではこれまで何度かお伝えしてきた“Gigabyte United問題”(関連記事は本文末を参照)が,ようやく解決の方向に向かって歩き出した。 今週になってGIGABYTE TECHNOLOGYが,マーケティング活動などでサポートを受けている大手IT/PC系企業各社に対して,「2007年6月末をもって日本ギガ・バイトの清算手続きに入り,グラフィックスカードやマザーボードの販売は,新設されるGigabyte Unitedの日本法人に引き継ぐ」旨の連絡を行ったのだ。
この数か月,流通筋やショップの間で,GIGABYTE TECHNOLOGYの日本法人である「日本ギガ・バイト株式会社」が日本市場から撤退する噂が飛び交っていたのは,PCパーツ業界に興味のある人ならご存じかもしれない。さらに,Gigabyte United製品となるグラフィックスカードやマザーボードに関しても,現在GIGABYTEブランドを手がけるリンクスインターナショナルとマスタードシードの2社に加え,新規参入があるのではないかという憶測が流れており,水面下では,ゲーマーにとっても看過できない動きがあったのである。
さて,日本ギガ・バイトは1994年に設立され,販売とサポート体制の強化を図ることで日本でも屈指のPC自作系ブランドに成長したが,その体制はGigabyte United日本法人に引き継がれない模様。Gigabyte Unitedの日本法人は東京の秋葉原に事務所を構え,台湾から新たに担当者が赴任してくる予定とのことだが,規模は日本ギガ・バイト時代から大幅に縮小されるため,サポート体制についても何らかの見直しが図られるようである。 ただ,製品の取り扱い自体は,これまでGIGABYTE TECHNOLOGY製品を扱ってきた実績のある,前出のリンクスインターナショナルとマスタードシードが担当することになるので,ゲーマーなどのPCユーザーが“外”から見る分には,サポート体制以外に目立った変化はないかもしれない。……日本独自のマスコットキャラクター「ギガバイ子」がどうなるかは不明だが。
一方,GIGABYTEに近い関係者の話によれば,PCケースや電源ユニットなどといったGIGABYTE TECHNOLOGY扱いの製品は,同社の代理店でもあるマスタードシードが新設する「マスタード・ギガ株式会社」に移行。日本ギガ・バイトの林宏宇(りん こうう)代表取締役社長は,GIGABYTE TECHNOLOGYからマスタード・ギガへ出向する形で,日本ギガ・バイトの清算処理を進めることになるようだ。
いずれにせよ,新体制は7月からスタートする。グラフィックスカードとマザーボードという,ゲーム用途でも非常に重要なパーツを扱うGigabyte Unitedだけに,国内展開がどのような形になるのか,今後に注目していきたい。(ライター:賈 大龍)
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