台湾の“国営”通信社「中央通訊社」(中央社)は,GIGABYTE TECHNOLOGY(以下GIGABYTE)がマザーボード部門とグラフィックスカード部門を分離し,両部門とASUSTeK Computer(以下ASUSTeK)で新会社を設立すると報じた。 報道されている内容によれば,資本金は80億NTドル(約280億円)。持ち株比率はGIGABYTEが51%,ASUSTeKが49%となっており,2007年1月に新会社はスタートする予定という。
台湾では2006年8月第1週に,「Hon Hai Precision Industry(Foxconn)が検討しているGIGABYTE買収を阻止するため,ASUSTeKがGIGABYTEを買収するのでは?」という噂が立ち,GIGABYTE,ASUSTeKの両社がこれを否定していた経緯がある。要するに,買収ではなく,合弁だったということなのだろう。 現時点では「新会社を設立するとして,ASUSTeK本体のマザーボード部門とグラフィックスカード部門はどうなるのか」「新会社の名称はどうなるのか」など,詳細は明らかになっていないが,AMDとATIの一件に続き,自作派ゲーマーにとっては,これもかなり大きな話になりそうな気配である。
なお,GIGABYTEの担当者には連絡が取れなかった。また,ASUSTeKの広報担当者は「この件について何の情報もなく,コメントできません」とのこと。とはいえ,台湾系のニュースサイトでは,この国営通信社による報道を裏づけるニュースがいくつか上がっており,事実である可能性はかなり高い。明日以降の,両社の動きに注目しよう。(佐々山薫郁)
2006年8月9日追記:通信社による報道が事実だったことも含め,続報を4Gamerに掲載しました。
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