ニュース
Netflix Games,唯一のAAAスタジオである米カリフォルニアのTeam Blueを新作未発表のまま閉鎖
2021年6月に「Netflix Game Week」(関連記事)を開催して以降,ゲームビジネスへの参入を積極的に行っていたストリーミングサービスを行うNetflix。そのゲーム部門のフラッグシップとすべく,Blizzard Entertainmentでは「オーバーウォッチ」のエクゼクティブプロデューサーだったチャッコ・ソニー(Chacko Sonny)氏を招聘して,2022年にTeam Blueを設立した。また,「Halo」シリーズで長年の功績があるクリエイティブリードのジョセフ・ステイテン(Joseph Staten)氏(関連記事)や,「ゴッド・オブ・ウォー」シリーズの開発に関わったアートディレクターのラファエル・グラセッティ(Rafael Grassetti)氏などがTeam Blueに加わっていた。
赤いロゴに対する「青」という,オンデマンド型の映像コンテンツと双璧になるビジネスへと成長させるべく,Netflixはゲームスタジオの拡充に動いており,2022年10月までにアメリカ・テキサス州のBoss Fight Entertainment,カリフォルニア州グレンデールのNight School Studioなどを買収し,さらにフィンランドにはモバイルゲーム専用のスタジオを設立した(関連記事)。
しかし,それから2年が経過した時点でゲーム市場は大きく変化しており,開発予算のかかるTeam Blueの閉鎖を断行して,前述の3氏を含む開発メンバーら35人ほどを解雇したという。これまで開発してきたアクションRPGプロジェクトは中止となり,今後はよりNetflixユーザーの嗜好にあったモバイルゲームの開発に集中するものとみられている。
- この記事のURL: