企画記事
あなたの「秘蔵のゲームTシャツ」見せてください! 4Gamerスタッフ&ライター陣に,とっておきの一着を紹介してもらった
それは「つい買ってしまうグッズ」であったり,「ゲームショウなどのイベントのお土産」であったり,あるいは「コレクターアイテム」であったりする,ゲームファンにとっては身近な存在だ(筆者もこれを書いている今,カタカナで「プレイステーション」と書かれたH&MのTシャツを身にまとっている)。
一方で近年では,古着屋などでヴィンテージ品として出回っている様子を見ることも少なくない。ここ数年で古着としてのアニメ・ゲームアパレルは価値を増しており,中には6桁に及ぶような金額で取引される場合もある。もちろん値段がTシャツの価値のすべてを決めるわけではないが,ゲームTシャツへの関心度は近年高まっていると言えるだろう。
そこで今回は,4Gamerで働くメンバーやライターの皆さんに声をかけ,「お気に入りのゲームTシャツ」について語ってもらった。結果,たくさん着倒した一着からコレクションとして保存している一着まで,さまざまなTシャツに関する思い出が集まった。これを読んでいる読者の皆さんにも,「こんなステキなTシャツ持ってます!」というエピソードがあれば,ぜひ教えていただきたい。
では,ニッチでありながら実は奥深い,ゲームTシャツの世界へ足を踏み入れてみよう。
「ピクミン」Tシャツ(イベント事業部・S)
クラブニンテンドーのポイント引換で手に入れた「ピクミン」Tシャツです。最近は様々なピクミングッズが発売され,ピクミンファンとしてはうれしい限りですが,当時はピクミンのグッズ自体レアでした。
届いてから気づきましたが,妙にリアルなテイストがイメージと違っていて困惑しました。が,今となってはそれが味となって気に入っています。
「Left 4 Dead 2」Tシャツ(編集部・Chihiro)
FPS「Left 4 Dead 2」のTシャツです。秋葉原で体験会が開催され,そこでノベルティとしてもらったものです。4Gamerにも記事が載っていましたが,もう15年も前でした。
本作の日本版と海外版では,ジャケットに描かれたゾンビの左手親指が欠損している,していないという違いがあります。このTシャツは海外版のものに準拠しており,なかなかインパクトのあるデザインになっていると思います。
一見ゲームというより,ゾンビモノの映画Tシャツっぽい雰囲気があり,よく着ていました。その結果,元々黒かったボディは退色が進み白茶けて,プリントの一部は掠れて味が出てきたかなと。着用によって発生したリアルな経年変化もお気に入りです。ここまで来たらボロボロになるまで着倒そうと思います。
「あつまれ どうぶつの森」Tシャツ(イベント事業部・モトキ)
あつ森に登場する住民たちのイラストを自由にレイアウトして,アパレルや雑貨をデザイン・注文できるサービス「あつまれ どうぶつの森 マイグッズコレクション」で作ったTシャツです。
うちの島を代表する3人の住民を選んで作りました(左からハムジ、ブーケ、1ごう)。自分の好きな作品で、気軽に自分だけのグッズを作れるサービスって良いですよね〜。
※注:現在サービスは休止中
「UNDERTALE」スペースジャンクTシャツ(イベント事業部・モトキ)
Fangamerで購入した,「UNDERTALE」に登場するキャラクター「ナプスタブルーク」がプリントされたTシャツです。毎年着ているのもあって若干縮んでキツくなりつつありますが,まだまだ現役です。
Fangamerのグッズはどれもデザインが良いし、商品ページを見ているだけで楽しめるので、気付くと色々買ってしまうことに……。
「ファイナルファンタジーXIV」Tシャツ(動画事業部・鼬)
「ファイナルファンタジーXIV」は東京ゲームショウなどのオフラインイベントに出展する際,チャレンジイベントを行っています。そこでボスに勝ったり,来場者同士でPvPコンテンツでバトルして勝ったチームに,Tシャツが配られました。
「I BEAT――」と書いてある通り,やっつけてやったぜ!という感じのTシャツで,これまでに何種類も登場しています。
最近は多くの来場者に配れるようにするためか,Tシャツではなくステッカーなどの特典に変更され,なかなかお目にかかることも減りました。
コンテンツは8人のパーティを組まなければいけないので,その場にいる8人で誰がどのロールを担当するのか,どんな作戦で行くのか話し合うのが非常に面白い体験でした。
中には海外の方も結構な人数おられて,英語はできないなりに身振り手振りとゲーム内の共通ワードでお話しできたのが印象深いです。
「Vive Pre」Tシャツ(編集部・K)
このTシャツは,2016年1月に米国ラスベガスで行われた「CES 2016」で,HTCがVR HMD「Vive」(の開発キット)を披露したときに配られたノベルティ品で,日本ではけっこうなレア物です。
お髭の紳士がViveをかぶって驚愕! というVR HMDの体験が広がり始めた時期ならではのポップなイラストがイカします。
「パックマン」Tシャツ(ライター・玉尾たまお)
もはやどこで購入したのか覚えてないくらい(15年以上前かも)から持っている「パックマン」のTシャツです。
購入当時これを着てペットの病院に行ったことがあるのですが,普段はものすごく寡黙な先生が「……それ、『パックマン』ですよね」とつぶやき,初めて少しだけ雑談したのをよく覚えています。そうやって話のネタになったり,同じ趣味の人と盛り上がれるのもゲームTシャツの良いところですよね。
「パックマン」は映画「ピクセル」でもフィーチャーされていたように,デザインが色褪せないのも良いなと思います。
……と言いつつ私は本家「パックマン」は得意なわけでなく、「ハロー!パックマン」が大好きでよく遊んでいました(これも上手くはなかったですが)。
「サイバーパンク2077:仮初めの自由」Tシャツ(ライター・葛西 祝)
近未来のSFが見せた典型的なビジョンとして,たとえば人間の義体化や人型ロボットの登場が挙げられるだろう。
こうした義体化やロボットは,単純にテクノロジーの進歩としても表現されたが,SF作品によってはテクノロジーがもたらす未来社会の暗黒面としても描かれた。たとえば「一見すると普通の人間に見えるが,直接関わらないとテクノロジーによって何かを変えられた存在だとわからない」というのは,映画「ブレードランナー」などで繰り返された不穏な未来世界のひとつだ。
「サイバーパンク2077:仮初めの自由」のイベントを取材したときに配られたTシャツには,そんな義体化や人型ロボットにまつわるSFの二面性をちょっと思い起こさせる。
シンプルなデザインなのもあり,遠くから見れば赤いシャツにしか見えない。黒のセットアップと合わせたコーデなら落ち着いたカラーリングで見せられそうだ。だけどゲーム本編を知っている人なら,まるで人間に擬態しているロボットがひとつのクセから人間でないとバレるかのように,「あ、ゲームTシャツですね」と分かるものなのである。
「真・女神転生」Tシャツ(ライター・kani_pepsi)
「墓場の画廊」とのコラボで販売していたTシャツを,一目惚れで購入。図柄は「真・女神転生」シリーズに登場する「混沌」勢の悪魔のシルエットを集め,メインに魔王ベルゼブブを据えています。
子供の頃にやったメガテン3ではベルゼブブは仲魔にできなかったのですが,見た目も性能もとにかくかっこいい(専用スキルである「死蝿の葬列」の強さと言ったら……!)のでお気に入りです。
また、周りのタイポグラフィもインパクト大です。ゲーム本編に登場する月齢システムや,有名な都市伝説である「すぐにけせ」など小ネタも散りばめられており,ゲーム好きにはそれとなく分かるクールなデザインです。
「ファイナルファンタジーXIV」Tシャツ(ライター・唐傘)
コロナ禍の2020年末,新たな楽しみが欲しいなと思って始めたのがMMORPG「ファイナルファンタジーXIV」だった。
舞台であるエオルゼアの地で,いろいろな景色や出会いと別れを経験しながらのんびり旅を進め,2021年に拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」に突入。物語を進めるなか某所で出会ったのが,Tシャツに描かれている「ハイデリンキック」の壁画だ。神秘的で神々しいのに,どこかコミカルさもあり,ひと目で大好きになった。Tシャツになっていることを知って購入。
のちに真実がわかり,キックしている方にも,されている方にも思い入れができるとは,初遭遇時は想像もしていなかったのだけれど……。
買ってから数年経つ今も,一押し&愛用中。生地はくったりしたが,プリントは色あせず,今も元気にハイデリンキックを決めている姿を楽しめるのが嬉しい。
「バルダーズ・ゲート3」Tシャツ(ライター・ノイ村)
マイ・オールタイムベストゲームの一つでもある「バルダーズ・ゲート3」のTシャツ,その名も「Best Friends T-shirt」です。
ゲームのマスコットキャラクター的な存在でもある,アウルベア(フクロウと熊を掛け合わせた架空の動物)の子どもと犬のスクラッチによる仲良しコンビが一緒に眠る姿があまりにもキュートすぎて,普段はあまりグッズを買わない私が「こ,これは買わねば……」と(ほかのグッズと一緒に)空輸して購入してしまいました。このTシャツ,日本向けの販売がないのです。絶対に需要はあると思うので,ぜひ日本にも売ってほしい……!!
「敷居の高い硬派なRPG」という印象を与えがちなゲームのイメージとだいぶ異なるので,普段使いはもちろん,Tシャツをきっかけにして作品をオススメすることにも一役買っています。これを見て気になったあなたも,是非ゲームを買って可愛い2匹をナデナデしましょう!
「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」Tシャツ(ライター・本丸猫左衛門)
2010年にUT STORE HARAJUKU.にて購入した「メタルギア ソリッド ピースウォーカー グラフィックT」です。
お洒落なボトルに入った状態で販売されていました。スネークの部隊のマークは最初からダメージ加工されていたと記憶しています。商品タグのバーコードの数字をゲーム内で入力すると,同じTシャツを着た兵士が登場するという仕掛けもありました。
当時,ゲームTシャツといえばメンズ向けの大きめサイズがほとんどで,自分が着ると“Tシャツに着られてしまう”ため,あまり着て外出する機会がありませんでした。でも,このTシャツはUTということで幅広くサイズ展開されており、XSが選べたのもうれしかったですね。装備するとちょっぴり強くなった気分になれるので,イベントやライブなどに着ていくこともありました。
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