ニュース
3Dゲームをリアルタイムにまるごと生成する「GameNGen」が発表される。「DOOM」を“移植”ではなく“生成”する時代へ
「GameNGen」で特徴的なのが,プレイヤーがインタラクト可能という点だ。現在の画像から次のフレームをシミュレートするときに,プレイヤーの入力を含めて考える場合,前進したのか,後退したのか,視点を動かしたのか,銃を撃ったのかなど,各入力を受けて画面は複雑に変化する。それぞれの条件に対応するため,膨大なデータが必要になる。
「GameNGen」では,まず,機械学習(RL,Reinforcement Learning)エージェントにゲームのプレイを学習させ,大量のデータを収集する。次に,画像生成で有名な「Stable Diffusion」を使用し,エージェント(プレイヤー)のアクションと過去のフレームを条件として,次のフレームを生成するように学習させる。
発表された論文(外部リンク)によると,単一のTPU(Tensor Processing Unit,Googleが開発した機械学習専用のプロセッサ)で,描画速度は20FPS以上を実現したそうだ。
「GameNGen」プロジェクトページ
- この記事のURL: