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[TGS2023]eスポーツでの功績を後世に伝えるために。日本eスポーツアワード開催が発表された「eスポーツカンファレンス」セッションレポート
eスポーツ界における功績と貢献をたたえる「日本eスポーツアワード」,第1回を2024年1月25日に開催。特設サイトは本日オープン
日本eスポーツ連合は本日,第1回目となる「日本eスポーツアワード」を,2024年1月25日に開催すると発表した。eスポーツ界における功績と貢献をたたえるもので,選手やチームだけでなく,eスポーツ界を支える企業や団体,個人にも焦点を当てるという。
セッションには会長である早川英樹氏が出席予定だったが,体調不良のために理事の鈴木文雄氏が登壇し,「日本eスポーツアワード」の概要を説明した。
本アワードはeスポーツ文化の振興と産業としての発展を目的として創設されるもの。そのミッションは「eスポーツにおける功績が永久不滅であることを後世に伝える」ことで,ビジョンは「eスポーツにおける功績が日本中に称えられる世界を作る」ことだという。
これまで活躍した選手たちが歴史として名を刻む公式的な場がこれまで存在しなかったため,そうした記録をしっかりと残していく場を作っていきたいという思いがあるそうだ。また,プロシーンだけではないeスポーツで活躍している人たち,陰ながらeスポーツを通じた社会貢献,地域振興などを活動している人たちや,2000年代初頭のeスポーツ黎明期に文化をけん引し,基盤を作ってきた功労者たちをアワードを通じて知ってもらいたいとのことだ。
開催地は2000人〜3000人を収容できる東京国際フォーラム ホールAで,一般入場も予定されており,インターネットメディアを使った配信も行われる。
表彰部門は以下の通り。
●選手部門
・最優秀MOBAプレイヤー賞
・最優秀シューティングゲームプレイヤー賞
・最優秀格闘ゲームプレイヤー賞
・最優秀マインドゲームプレイヤー賞
・最優秀スポーツゲームプレイヤー賞
・最優秀eモータースポーツゲームプレイヤー賞
・最優秀ノンセクションゲームプレイヤー賞
・年間最優秀eスポーツプレイヤー賞
各選手賞で最優秀賞を受賞した6名の中から,その年に最も輝かしい活躍を収めた選手1名
●その他部門
・最優秀ストリーマー賞
・最優秀eスポーツチーム賞
・最優秀eスポーツゲーム賞
・最優秀eスポーツキャスター賞
・最優秀eスポーツクリエイター賞
・最優秀eスポーツ大会賞
・Under18最優秀eスポーツプレイヤー賞
・eスポーツ功労賞
受賞対象となる選手は,日本国籍を取得している選手および,年間を通じて国内のeスポーツ大会に参加している外国籍の選手となる。
また,受賞者は対象者名を記名する方式のファン投票を経て,審査員投票,審査委員会による最終選考にて決定する。なお,審査員および審査委員会の本人が受賞対象者となる受賞部門では,審査から外れる。
審査委員会の10名も併せて発表された。審査員は審査委員会とは別で,eスポーツに幅広い識者に参画してもらう予定とのこと。審査委員会およびJeSUが選定し,候補者に声をかけて決定していくようだ。
今後のスケジュールについては,本日のアワード開催の発表とともに公式サイトをオープン,10月1日から年末までファン投票を実施し,その後に審査員の投票および審査委員会の審査により選考,ノミネート候補を発表したのち,さらなるファン投票を行い,審査員による投票,審査委員会の審査を経て受賞者を決定。そして2024年1月25日に発表するという流れだ。
ファン投票はLINEアプリを用いて行われるとのこと。これは投票の公平性を保つためで,1人,1部門,1投票までとなる。なお,eスポーツ功労賞は推薦で決まり,サイト内の別送信フォームにて対象者を募集するとのことだ。
また,イベントの開催に向けて,日本eスポーツアワードの公式X(旧Twitter)アカウント(リンク)が公開されている。こちらではアワードに関するさまざまな情報を発信していくとのことなので,気になる人はフォローしておくといいだろう。
JeSU単独ではなく外部の人間も取り込んだ審査委員会を組織し,さらには初回にも関わらず,2000〜3000人規模の会場で開催するあたり,JeSUのeスポーツアワードに対する本気度がうかがえる。歴史を刻み,そして未来につなげていくものとして,eスポーツアワードに期待したい。
「一般社団法人日本eスポーツ連合(JeSU)」公式サイト
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