Google Playでブロックチェーン技術に基づく新たな体験が可能に。NFT報酬が認められた一方で，Play to Earnやルートボックスには規制も

　Googleは現地時間2023年7月12日，同社が運営するGoogle Playのポリシーを更新し，ブロックチェーン技術に基づく新たな体験を可能にすることをAndroid Developers Blog（外部リンク）で発表した。


　ブロックチェーンベースのコンテンツに関するポリシー（外部リンク）は12月7日に発効し，ユーザー所有のコンテンツでゲームを再構築することから，ユニークなNFT（非代替性トークン）報酬でユーザーのロイヤリティを高めることまで，さまざまな使い方が想定されているようだ。

　一方で，トークン化されたデジタル資産の配布に関する透明性の要件も定められ，該当するアプリは金融取引機能申告フォームからの申請などが求められる。また，プレイで得られる収益を宣伝したり，美化したりすることが禁じられているので，Play to Earn（遊んで稼ぐ）を謳うタイトルには影響が出そうだ。

　さらに，ギャンブルに関するポリシー（外部リンク）で定められた要件を満たしていないアプリは，現実世界での価値が分からないNFTを獲得する機会のために金銭を得ることが認められていない。これには，ルートボックス（ガチャ）のような仕組みの提供が含まれる。NFTは賭けや出資ではなく，ゲーム体験を向上させるために使われるべきだという。

　なお，Googleは次のステップとして，二次流通市場などの領域についても業界のパートナーと話し合っているそうだ。

Enabling New Blockchain-Based Experiences on Google Play