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[JAEPO2019]ピンボールがナウい! Stern PinballやJersey Jack Pinballが日本上陸。対戦型のマシンも
今年の会場内には,近年あまり見なかったタイプのゲーム機が散見される。それは,かつてのアミューズメント業界で一世を風靡したピンボールマシンだ。本稿では,そんなピンボールマシンをまとめて紹介したい。
ホットトイズ
玩具メーカー・ホットトイズのブースには,Stern Pinball(スターン・ピンボール)のマシンが出展されている。Stern Pinballは,「スター・ウォーズ」やアメコミ,ロックバンドなどをモチーフとしたマシンを製造する,アメリカのメーカーだ。
JAEPO2019で出展されていたのは,「ザ・ビートルズ ゴールド・エディション」「デッドプール スタンダード・エディション」「スター・ウォーズ スタンダード・エディション」「スター・ウォーズ プレミアム・エディション」「バットマン 1966年TVシリーズ プレミアム・エディション」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー スタンダード・エディション」といった6機種。本日のビジネスデイでは試遊できたが,公式サイトでは「参考出展なので試遊できない」との旨が記されているので,一般公開日に触れない可能性があることはご了承いただきたい。
Stern Pinballのマシンは題材がSFだったりすることもあり,派手でポップな印象を受ける。ゲームシステムはシンプルな部類なので,初心者でも遊びやすいだろう。
現在は業務用機器としての販売に関する調整を進めている段階で,発売時期は未定とのこと。ただ,ホットトイズは個人向けの販売も意欲的なそうで,同社のオンラインショップ・トイサピエンスでは,すでに「スター・ウォーズ」「デッドプール」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」といった3タイトルについて「プレミアム・エディション」および「スタンダード・エディション」の予約受付が開始されている。価格はいずれも「スタンダード・エディション」が120万円(税込)で,「プレミアム・エディション」が160万円(税込)。業務用の機械であるため,家庭に導入するにはけっこうな実費と置き場所と勇気が必要になるが,マニアにとってたまらない逸品であることは確かだ。
ちなみにStern Pinballは,創設者のGary Stern氏がアメリカのセガ関連法人・Sega Pinballの株式を買い取って再編した企業。そしてSega Pinballは,データイースト関連法人・Data East Pinballがセガに売却されて設立されたものだった。古参アーケードゲーマーにとって,Stern Pinballの日本展開は感慨深いものがあるのではないだろうか。
バンダイナムコテクニカ
Jersey Jack Pinballの筐体は,モチーフとしている作品がファンタジーものということもあって見た目的には落ち着いた印象を受けるが,回転床や浮遊フィールドなど,ユニークなギミックを数多く搭載している。発売時期はこちらも未定とのこと。
また,バンダイナムコテクニカは「パックマンパニック」や「スーパーパニックボール」というピンボールも出展している。こちらは対戦型で,簡単に言えば「ボールを相手のゴールにシュート! 超エキサイティング!」といったタイプだ。ベースを開発したのは台湾のメーカーで,それをバンダイナムコテクニカが改修しているという。
タイトー
タイトーは,おなじみのスペースインベーダーをモチーフとした「スペースインベーダー ピンボール ジャム」という対戦型ピンボールを出展している。こちらは「フリッパーでボールを打つ」という要素が強くフィーチャーされていて,“対戦もの”という点を重視しているように見える。開発はサン電子が担当しているという。
音楽の世界では,高品質音源の配信が普及する一方でアナログレコードの魅力が見直されたりしているが,それと同じようにゲームの世界でもアナログなマシンの見直しが始まっているのだろう。近い将来,ゲームセンターの一角を再びピンボールマシンやエレメカなどが飾る日も来るのかもしれない。
JAEPO公式サイト
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