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[gamescom]ヨーロッパ最大規模のゲームイベント「gamescom 2016」がドイツ・ケルンで開幕
「gamescom 2016」公式サイト
イベントを主催するドイツの業界団体BIU(Bundesverband Interaktive Unterhaltungssoftware)の発表によれば,昨年のgamescom 2015には,過去最高となる96か国から34万5000人が来場し,うち,メディアを含むゲーム業界関係者は3万3200人。45か国から806のゲーム関連企業が出展し,さまざまなゲームタイトルやプロダクトを公開したという。
ファンにとっては,メディアさえまだ触れていないような新作タイトルを直接プレイする,絶好の機会だ。19万3000平方mという広大な床面積を持つ会場,ケルンメッセの各社ブースには多数の試遊台が並び,そんな来場者達を待ちうけているはずだ。
来場者数こそ右肩上がりであるものの,gamescomが持っていた情報発信の場としての役割は最近,低下しつつある。昨年に引き続き,Sony Interactive Entertainment(SIE)がプレスカンファレンスを行わない意向を明らかにし,今年はMicrosoftもメディアブリーフィングを取りやめている(ファン向けの独自イベントは継続)。E3と同様,両社ともブース展示を行ってファン向けに新作タイトルを開放するが,新作タイトルや新ハードのお披露目などはあまり期待できない。
E3閉幕からわずか2か月,各社ともそう新ネタはないということだろう。実際,会場ではE3と同じビルドのゲームやムービーが展示されているのをしばしば見かけるし,SIEは9月にニューヨークで独自イベントを開催するという。
もっとも,パブリックイベントだからこそ価値があると考えるメーカーもいる。Activision BlizzardやWargaming.netなど,関係者オンリーのE3を辞退したメーカーもgamescomには参加しており,また,Electronic Artsも自社ブースでプレス向けのカンファレンスを開催する予定だ。例年,Activision BlizzardやWargaming.netのブースには数え切れないほどのディスプレイが並び,サービス中のさまざまなタイトルをプレイできる。タイミングが良ければ実装前の拡張パックを一足早く楽しめたりするし,会場で遊んで面白かったので続きを家でやろう,と思う人も少なからずいるだろう。
メディアではなく,ユーザーに直接リーチする場として,膨大な人数を集めるgamescomはもってこいだ。VR対応ヘッドマウントディスプレイのように,「やってみなければ面白さが分かりづらい」タイトルも,来場者に体験してもらえる。
こうした,E3には出てこないインディーズゲームメーカーやヨーロッパのメーカーの新作に出会えるのも,gamescomの楽しみだ。
果たして,今年のgamescomはどのようなイベントになるのか? 4Gamerでは,現地に取材班を送り,最新情報をお届けする予定だ。ぜひ楽しみにしてほしい。
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