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自作PCはPCケースも自分流で組み立てる時代に? InWinが5つのユニットで合体・変形できるPCケース「ModFree」を発表
「iBUILD iSHARE」をテーマにしたそれらのPCケースは,いずれもユーザーによる組み立てを前提にした個性的な製品となっている。
直方体を組み合わせて,形を変えられるE-ATXケース「ModFree」
最初に取り上げる「ModFree」は,E-ATX仕様のフルモジュラー式PCケースだ。それも,直方体のユニット5つを自由に組み合わせることで,用途や好みに合わせてPCの構成や形状を変えられるという前代未聞のPCケースである。
たとえば,最も大きなユニットなら,それ1つで最小限構成のミドルタワーPCを作れる。ユニットには最大420mmの液冷ラジエータを組み込めるので,利用シーンに応じて空冷と簡易液冷を使い分けるという使い方をできるかもしれない。
グラフィックスカードも同様だ。PCIeライザーカードを活用することで,マザーボードとは別のユニットに大型のグラフィックスカードを備え付けられる。電源ユニットも,大出力と小出力を使い分けたり(※電源ケーブルをどう処理するかは悩ましいが),あるいはユニット1つを使って,大型のPCにmini-ITX構成の小型PCを取り付けて一体化するといった使い方も,アイデア次第で可能だろう。
ユニットを取り付ける位置の自由度も高く,前後,左右,上下にユニット同士を連結できる。冒頭の写真にあるようなデュアルチャンバー式にしたり,縦に積み重ねたりもできるようだ。
アイデア次第で,これまでにないPCを自作できる面白さのあるPCケースといえよう。
フレームと側面パネルを組み合わせて作るPCケース「DUBILI」
次なる新製品「DUBILI」は,「面」で構成するE-ATX仕様のPCケースである。ModFreeのような自由度はないが,フレームに各側面のパネルを組み付けていくことで,自分なりのPCケースを組み上げるという製品だ。
柔らかなパネルを折り曲げて作る倒立型mini-ITX PCケース「POC」
3つめの新製品である「POC」は,倒立デザインのmini-ITXケースである。電源ユニットは上,マザーボードは90度回転させて下側に設置するため,グラフィックスカードは長辺が縦方向に来る形になる。
フレーム部分はスチールだが,各側面を構成するパネルは,プラスチック由来と思われる柔らかい素材が使われている。PCパーツを組み込んだら,パネルを山折り谷折りしながら組み付けて完成させるという点も,これまでのPCケースにはない特徴と言えよう。
折り方を工夫することで,吸排気孔となるメッシュ部分の開口部を広く取ることも可能だ。さらに,持ち運びや移動をしやすくするスチールの側面ハンドルも付属する。
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