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「GTC 2021」のキッチン基調講演は「Omniverse」で作ったCG映像だった。NVIDIAがその種明かしを公開
Blogによると,NVIDIAが2021年4月に行った技術カンファンレンス「GPU Technology Conference 2021」(以下,GTC 2021)の基調講演で,同社CEOであるJensen Huang(ジェンスン・フアン)氏がキッチンから行ったスピーチの一部は,実際にはHuang氏の姿も含めて,NVIDIAが主導する3Dコラボレーションプラットフォーム「Omniverse」で作った3D CG映像であったそうだ。
Omniverseとは何かについては,関連記事1および関連記事2に詳しくあるが,簡単に言えば,共通のアーキテクチャを土台にさまざまな3D CGソフトウェアが扱うデータを透過的に相互運用できるようにするプラットフォーム技術である。
つまり,GTC 2021基調講演におけるキッチンからの講演は,それ自体がOmniverseと対応ソフトウェアを組み合わせることで,何ができるかのデモになっていたというわけだ。
基本的にOmniverseは,3D CGを扱って何かを制作するための業務用プラットフォームであるが,ゲームで使うアセット(キャラクターや背景の3Dモデル,モーション,エフェクトなど)を使って動画を生成する「NVIDIA Omniverse Machinima」という技術もある。また,ゲーム開発でも,離れた地域で活動する開発者同士が共同作業を行う事例は少なくないが,Omniverseはそういった用途にも応用できるものだ。
今後はさまざまな用途でOmniverseと関連技術を用いたコンテンツ制作が広がっていくのかもしれない。
NVIDIA公式Blogの当該ポスト(英語)
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