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実効性能は前世代の5割増し。OCZが来週末発売の新型SATA SSD「Trion 150」をアピール
本稿では,説明会で明らかになったTrion 150の概要をレポートしよう。説明を担当したのは,OCZのマーケティングディレクターであるAlan Chang(アラン・チャン)氏である。
Trion 150が採用するNANDフラッシュメモリは,東芝としては最先端の製造プロセスである15nmプロセスで製造されたものだ。コントローラも東芝製で,これをOCZ独自のファームウェアで動作させているという。
同じ東芝の19nmプロセスで製造したTLC NANDフラッシュメモリを使っていたTrion 100とスペックを比較した場合,Trion 150はほとんど変わっている項目がないので,性能面は何も変わっていないのではないかと思う人もいるだろう。公表されたベンチマークテストの値も,Trion 150とTrion 100の間で違いは見当たらないし,競合他社のMLC NANDフラッシュ採用SSDと比べても,特筆すべき点はない。その点はOCZも率直に認めている。
それにも関わらず,前世代と比べてTrion 150は50%高速であると主張する根拠は,ファームウェアにあるという。TLC NANDフラッシュメモリへのアクセスを工夫することによって,たとえば読み込みと書き込みが同時に発生するような環境での性能を,従来製品よりも大幅に向上させることに成功したというのだ。
この性能差はベンチマークテストでは分かりにくいが,実使用環境では体感してもらえるはずであると,OCZでは自信を示していた。
M.2,PCI Express対応の「RevoDrive 400」は4月に登場予定
説明会では,今後発売予定の製品「RevoDrive 400」についても,簡単な説明があった。
RevoDrive 400は,NVMe準拠のM.2接続またはPCI Express接続に対応し,東芝の15nmプロセスで製造するMLC NANDフラッシュメモリを採用する製品だ。ハイエンド製品を好むエンスージアストからゲーマーまで,高性能を求めるユーザー層を対象にした製品で,逐次読み込み速度は2700MB/s,逐次書き込み性能は1600MB/sに達するという。
国内発売は4月の予定で,ラインナップとしては,記憶容量240GBと480GB,
Trion 150の製品情報ページ(英語)
アスクのOCZ製品情報ページ
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