Xiaomi，Androidスマートフォン「Mi Note 10 Lite」「Redmi Note 9S」を6月9日に発売。価格対スペック比に優れるエントリー〜ミドルクラス端末

　2020年6月2日，Xiaomi Corporation（シャオミ，北京小米科技，以下 Xiaomi）は，4G LTE対応でSIMロックフリーのエントリー〜ミドルクラス市場向けAndroidスマートフォン「Mi Note 10 Lite」と「Redmi Note 9S」を6月9日に国内発売すると発表した。

Mi Note 10 Lite

Redmi Note 9S

　ラインナップと税込の希望小売価格は以下のとおり。エントリー〜ミドルクラス市場向け端末としては，価格対スペック比が高いのは大きな見どころだ。

●Mi Note 10 Lite

• メインメモリ容量6GB，内蔵ストレージ容量64GBモデル：3万9800円
• メインメモリ容量6GB，内蔵ストレージ容量128GBモデル：4万4800円

●Redmi Note 9S

• メインメモリ容量4GB，内蔵ストレージ容量64GBモデル：2万4800円
• メインメモリ容量6GB，内蔵ストレージ容量128GBモデル：2万9800円

Mi Note 10 Lite

　Mi Note 10 Liteは，2019年12月に，Xiaomiの国内スマートフォン市場参入時に投入した「Mi Note 10」シリーズのミドルクラス市場向け端末だ。

Mi Note 10 Lite。カラーバリエーションは左から「ミッドナイトブラック」「グレイシャーホワイト」「ネビュラパープル」の3色となる

　6.47インチサイズで解像度1080×2340ドットの有機ELパネルをディスプレイに採用する点や，搭載SoC（System-on-a-Chip）にQualcomm製「Snapdragon 730G」を採用する点は，Mi Note 10と変わらない。

Mi Note 10 Liteの主な特徴を示したスライド。ディスプレイサイズや搭載SoC，5260mAhの大容量バッテリー内蔵といった特徴は，上位モデルのMi Note 10と変わらない

　大きな違いは背面のアウトカメラで，Mi Note 10が5眼式のカメラを搭載していたのに対して，Mi Note 10 Liteは4眼式になっていることや，カメラに組み込まれた撮像センサーのスペックが低めになっていることくらいだろうか。

Mi Note 10 Liteのアウトカメラ構成を示したスライド。標準カメラは約6400万画素のソニー製センサーを採用。そのほかに超広角用とマクロ用カメラを備えるのに加えて，深度センサーも備えている

　搭載SoCのスペックからすると，どんなゲームも最高画質で快適にとはいかないものの，大半のゲームは快適にプレイできる可能性があろう。このスペックで下位モデルなら4万円を切る価格というのは驚きだ。

Mi Note 10 Liteの販路と発売日。本日から予約受付を開始している

Redmi Note 9S

　もう1製品のRedmi Note 9Sは，Xiaomiの主力スマートフォンであるRedmiシリーズの新機種で，Mi Note 10 Lite以上に価格対スペック比を重視した製品だ。

Redmi Note 9S。カラーバリエーションは左から「グレイシャーホワイト」「インターステラーグレイ」「オーロラブルー」の3色となる

　Redmi Note 9Sのディスプレイは，6.67インチサイズで解像度1080×2400ドット，横持ち時のアスペクト比は20：9という液晶パネルで，前面上部にやや小さめのパンチホール式インカメラを備えるのが特徴である。
　背面のアウトカメラに，標準と超広角，マクロに深度センサーからなる4眼式のカメラユニットを搭載しているのもポイントだ。

Redmi Note 9Sの主な特徴を示したスライド。エントリー〜ミドルクラス市場向けでも，6インチ級のディスプレイを備えるのは珍しくなくなりそうだ

Redmi Note 9Sのアウトカメラ構成を示したスライド。センサーのスペックは異なるが，4眼式のカメラ構成はMi Note 10 Liteと変わらない

　搭載SoCは，Qualcomm製の「Snapdragon 720G」である。Qualcommの製品ラインナップでは，Snapdragon 730Gの下位に位置付けられるものだが，スペック的に大きな違いはないので，ゲーム性能でもMi Note 10 Liteに大きくは劣らないのではなかろうか。
　メインメモリ容量は4GBまたは6GBで，内蔵ストレージ容量は64GBまたは128GBとなっている。

Redmi Note 9Sの販路と発売日。こちらも予約受付は6月2日からスタート

　上位モデルでも税込で3万円を切る価格のインパクトは大きい。Redmi Note 9Sは，なるべく安い価格で，大きめの画面とそこそこ性能を持ったスマートフォンが欲しいというゲーマーにも気になる製品となりそうだ。

表1　Mi Note 10 Liteの主なスペック

メーカー	Xiaomi
OS	Android 10（※MIUI 11）
ディスプレイパネル	6.47インチ有機EL，解像度1080×2340ドット，HDR表示対応
プロセッサ	Qualcomm製「Snapdragon 730G」 ・CPUコア：Kryo 470（最大2.2GHz） ・GPUコア：Adreno 618
メインメモリ容量	6GB
ストレージ	64GB，128GB
アウトカメラ	4眼式 ・標準：約6400万画素，F1.89 ・超広角：約800万画素，F2.2 ・マクロ：約500万画素，F2.4 ・深度センサー：約200万画素，F2.4
インカメラ	約1600万画素，F2.48
対応LTEバンド	Band 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41
対応3Gバンド	Band 1/2/4/5/6/8/19
無線LAN対応	Wi-Fi 5（IEEE 802.11ac）
Bluetooth対応	5.0
待受時間	未公開
連続通話時間	未公開
バッテリー容量	5260mAh
USBポート	USB Type-C
公称本体サイズ	74.2（W）×157.8（D）×9.67（H）mm
公称本体重量	約204g
本体カラー	ミッドナイトブラック，グレイシャーホワイト，ネビュラパープル

表2　Redmi Note 9Sの主なスペック

メーカー	Xiaomi
OS	Android 10（※MIUI 11）
ディスプレイパネル	6.67インチ液晶，解像度1080×2400ドット
プロセッサ	Qualcomm製「Snapdragon 720G」 ・CPUコア：Kryo 465（最大2.3GHz） ・GPUコア：Adreno 618
メインメモリ容量	4GB，6GB
ストレージ	64GB，128GB＋microSD（最大容量512GB）
アウトカメラ	4眼式 ・標準：約4800万画素，F1.79 ・超広角：約800万画素，F2.2 ・マクロ：約500万画素，F2.4 ・深度センサー：約200万画素，F2.4
インカメラ	約1600万画素，F2.48
対応LTEバンド	Band 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28/38/40/41
対応3Gバンド	Band 1/2/4/5/6/8/19
無線LAN対応	Wi-Fi 5（IEEE 802.11ac）
Bluetooth対応	5.0
待受時間	未公開
連続通話時間	未公開
バッテリー容量	5020mAh
USBポート	USB Type-C
公称本体サイズ	76.68（W）×165.75（D）×8.8（H）mm
公称本体重量	約209g
本体カラー	グレイシャーホワイト，インターステラーグレイ，オーロラブルー

XiaomiのMi Note 10 Lite製品情報ページ

XiaomiのRedmi Note 9S製品情報ページ